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2004.09.30

子どものニュースウイークリー〈2004年版〉

子どものニュースウイークリー〈2004年版〉
子どものニュースウイークリー〈2004年版〉
読売新聞社会部

[:男:] 新聞連載を1冊にしたもの。ニュースの中の言葉を解説するという成り立ちゆえに、1年分をまとめて本にする頃には見出しが古びてしまうという欠点がある。出版された直後でも、見出しは1年前の言葉。書籍としての命がものすごく短いことを運命づけられている本だ。あまりにもタイムリーな話題を取り上げるがゆえに、「時事解説」風の記事はどうしようもなく古くなってしまう。ただし事件を切り口に社会の成り立ちや制度の背景などに切り込んでいく記事は、あと数年は読む価値があるだろう。(9/30)

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2004.09.17

西欧中世の民衆信仰―神秘の感受と異端

西欧中世の民衆信仰―神秘の感受と異端
西欧中世の民衆信仰―神秘の感受と異端
R・マンセッリ著 大橋喜之訳

[:しょんぼり:] 高度な神学論と迷信と混交した世俗の信仰に分裂していると思われがちな中世キリスト教だが、ふたつは必ずしも別々のものではなかった……という指摘はなるほどと思わせる。しかしこの本、訳文がひどく読みにくいのが難点。また著者はこの分野にある程度知識を持った研究者向けに書いているようで、「ご存じの通り○○は」とか「○○が有名ですが」とか「○○と同様と言えましょう」などと何の断りもなく固有名詞が飛び出してくる。こうした事例についてある程度以上の知識がないと、著者の言おうとしていることは半分も理解できないだろう。正直僕にもチンプンカンプンな部分が多かった。全体の5分の2ぐらいが補遺と注釈になっているのだが、本文に一通り目を通したところでギブアップ。補遺はまた別の機会に読むことにしようと思う。(9/17)

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2004.09.16

新約聖書入門

新約聖書入門
新約聖書入門
笠原義久

[:嬉しい:] ずいぶん前に買って、一度読み始めたもののすぐに投げ出してしまった本。あれから僕も聖書についてあれこれ勉強をして、この本もすらすら読めるようになりました。新約聖書の成り立ちや各文書の特徴について、簡潔にまとめた本。しゃべり言葉のような文体で、全体を25講に分けてあるのも読んでいて区切りがつけやすい。ブルトマンから始まる現代聖書学のおおまかな流れを、最新の事例や著者自身の批判的意見も交えながら紹介している。議論百出の聖書学について、見事に交通整理してくれるという点では使い勝手のいい本だと思うが、ひとつの項目は分量が少ないので、あらかじめ他の本で聖書学全般について知っておいた方がいい。もちろん新約聖書も、一度は通読しておくことも前提になる。聖書を読んだこともなく、教会に通ったこともない人が、手軽に手を出せる本ではないと思う。(9/16)

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2004.09.14

ナザレのイエスは神の子か?―「キリスト」を調べたジャーナリストの記録

ナザレのイエスは神の子か?―「キリスト」を調べたジャーナリストの記録
ナザレのイエスは神の子か?―「キリスト」を調べたジャーナリストの記録
リー・ストロベル著 峯岸麻子訳

[:しょんぼり:] 自称無神論者のジャーナリストが、保守的で護教的な福音派の聖書学者を訪ね歩き、「イエスが神の子である証拠」を集めた記録。この結果に満足した著者は、キリスト教信仰に向かって第一歩を踏み出していく。ひとりのキリスト教信仰者の「証し」としては興味深いが、現在主流となっている批判的な聖書学を最初から取るに足らないものとして退ける態度は、ジャーナリストとしての“誠実さ”からかけ離れていると思う。

 弁護士の言い分だけを聞けば、どんな犯罪者も無罪に決まっている。警察の集めた証拠や検察側の見解を取材した上で、公正なジャッジを下すのがジャーナリストであるべきだろう。学者間の意見の相違や矛盾を無視して、目の前にある疑問に明確な答えさえ出してもらえればそれでよしとする態度も、元事件記者にあるまじきことだ。多少なりとも知性を持ち合わせている人には、この本は疑問だらけに違いない。ただし聖書学の主流派からはずれた保守的な学者が、どのように聖書を読んでいるのかという参考にはなる。その点では、貴重なインタビュー集かもしれない。(9/14)

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