おろかものの正義論

おろかものの正義論
小林 和之
神という絶対的な「正義」を失った現代人が、それでも「正しさ」を求めるとするならば、それはどういった「正しさ」になるのかを考察した本。これが正しいことだ、これが正義だと主張するのではなく、本を読んだ人たちそれぞれが「正しさ」について考え始めることを要求する本だ。
社会の中の具体的な事例をもとに考えを進めようとする構成なので、取り上げられている事例によって読者の関心は異なってくると思う。個人的には6章「他人に迷惑をかけてはいけないか」、7章「選択の自由があるのはいいことか」、8章「暴力をどう管理するか」あたりが面白いと感じた。(1/2)
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