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2005.03.15

世間のウソ

世間のウソ
日垣 隆


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 宝くじの的中確立、自殺報道、回転自動ドアの事故、鳥インフルエンザの危険性、中国の人身売買事件、少年犯罪事件など、さんざんニュースで報じられている出来事の裏側を、分析的な冷静な視線と裏読み、その検証などを通して探っていく。恣意的な報道の裏を読み取る、メディアリテラシーの教科書にもなりうる1冊。ひとつひとつの項目は短いので、あっという間に読めてしまう。その軽さが、僕には少々物足りなかった。

 あくまでも様々な事例を「紹介」しているだけで、そこから社会の裏側にある思想や制度の矛盾をえぐり出していくような迫力はない。この著者の他の本には、ほとんど怨念のような迫力を感じることがしばしばあるのだけれど、この本は「こんなことがありますよ。皆さんも考えてみれば?」「こんな報道はウソですから気をつけないとね」で終わっている。まあもともとそういうコンセプトの本なんでしょうけど。時間つぶしに読む本としては面白いし、この本をきっかけにして、個々の事例については他の本を読む(この著者の他の本を読んでもいい)という糸口にはなりそう。(3/15)

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