ホラー映画の魅力―ファンダメンタル・ホラー宣言
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「ほんとにあった怖い話」や「学校の怪談」などのテレビシリーズで、実話系ホラージャンルの先鞭をつけた著者によるファンダメンタル・ホラー論。サスペンス、ショッカー、スプラッターなどの要素を、ホラーと完全に切り離し、純粋にホラーとは何かを突き詰めて、その方法論にまで話が及ぶ。著者自身の体験によるホラー映画の名作紹介、著者自身が関わったホラー作品群、そして実作の中で培われ体系化され、業界内では「小中理論」とまで言われている(らしい)ホラー描写のノウハウ集。
ホラー映画が大好きな人だけでなく、映画が好きな人なら誰でも興味深く読める内容。フェイク(擬似)・ドキュメンタリーの面白さとその効果について語る章では、矢追純一のUFO番組や「第三の選択」といったオカルト番組から、『食人族』や『スナッフ』といった伝説のインチキ映画、ピーター・ジャクソンの『光と闇の伝説 コリン・マッケンジー』、ジュード・ロウ主演の『ファイナル・カット』といった最近の作品にまで触れているのが印象的。つくづくこの手のフェイク・ドキュメンタリーが好きらしい。某局でお蔵入りになったというフェイク・ドキュメンタリーの脚本まで、付録についているのは面白いと思う。ドキュメンタリー番組で定番化しているさまざまな手法が、改めて文字として書き起こされているのを見るとニヤニヤ笑ってしまう。
恐怖演出の手の内を明かしていることで、この本を読むとホラー映画が楽しめなくなるのではないかと心配する人がいるかもしれない。しかし心配御無用。本当によくできたホラー映画というのは、その仕組み(構造)や仕掛け(演出)がわかっていても十分に怖いのだ。
著者がホラー演出についてこれほど手の内を明かせるのは、著者自身の活動の場が現在はホラージャンルから離れていることも大きいのだろう。現場から一歩離れたところでホラージャンルを振り返る、幾分冷静な視点が感じられる。これは著者がホラー映画に向けて書いたラブレターのような本であると同時に、「俺はここまでやったんだから、これからホラーを作る人はもっと怖いことを考えてくれよ!」という挑戦状でもある。ホラージャンルに挑む脚本家や監督(演出家)は、この本を踏み台にしてさらなる恐怖で観客を震え上がらせてほしい。(3/15)
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» 4/12(火) 小中理論 [「高橋祐太・脚本家ページ(仮)」のつぶや記から]
図書館から借りてきた本で、こんなのを読みました。
脚本家・小中千昭さんの「ホラー映画の魅力 ファンダメンタル・ホラー宣言」
(ちなみに、こちらは小中さんの公式HP)
この中で、「小中理論」と呼ばれる恐怖の方程式について書かれているのですが、
ホラーの脚本を書く上で、非常に勉強になりました。
一般の映画・ドラマの脚本ではやってはならないことを、
実話系のホラー作品においては、
あえて使うことによって効果があるみたいなのです。
... 続きを読む
受信: 2005/04/12 4:05:10




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