映画プロデューサーの基礎知識―映画ビジネスの入り口から出口まで
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僕が映画を本格的に観始めたのは今から15年ほど前で、その頃は映画業界の「洋高邦低」が決定的だった。日本映画は観客から完全にそっぽを向かれて、「映画好き」とか「映画鑑賞が趣味」と公言する人たちですら、日本映画など観る前から詰まらないと決めつけていたのだ。(日本映画の興行ベストテンで半数がアニメだった時代のことだ。)僕が高校生のころは音楽業界がやはり同じような状態だった。音楽ファンは洋楽ばかり聴いて、邦楽は一部のアイドルとか歌謡曲程度の印象しかなかった。しかしその後、バンドブームが起きてJ-POPが台頭してくる。僕が「映画業界にも同じようなことが起きないものか……」と思っていたのは、ほんの10年前のこと。しかし当時はまだ誰も、邦画が再び脚光を浴びるなんて思ってもいなかった。
しかしその後、日本映画は奇跡のように息を吹き返した。洋画に負けない興行成績を収める日本の実写映画も続出し、ミニチェーンで大きな成績を収める邦画も現れている。こうした日本映画界の変化を、リアルタイムに記録したのがこの「映画プロデューサーの基礎知識―映画ビジネスの入り口から出口まで」という本なのだ。僕が映画業界本を読み始めたころに比べて、大きく変化している部分がたくさんあり、非常に面白く読むことができた。
特に大きく変化しているのは、映画の製作資金をいかに調達するかという部分。日本でも映画製作に銀行がお金を出したり、ファンドを作って出資者を募るという状況が生まれてきたのだ。最近よく見かける製作委員会方式のメリットやデメリットも書かれているし、事例として2004年や2005年の最新映画が引用されているのもいい。
欧米の映画学校ではプロデューサー志望の学生が9割で、残りが監督や脚本、技術職などを志望しているという。日本とはプロデューサーに対する注目度がまったく違うのだ。でも今後は日本でも、少しずつプロデューサー職に対する注目が集まるのではないだろうか。若手のスター・プロデューサーが何人か出ると、日本映画界も大きく変わっていくと思うんだけどね……。
| 映画プロデューサーが語るヒットの哲学 | |
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名作ですが・・・



とても悲観的な小説

