聖書時代史―旧約篇
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旧約聖書は歴史書ではない。イスラエル民族と神がいかなる関係にあるのかを、歴史的な事件や出来事を通して解釈した信仰の書だ。そこに書かれている事件や出来事は、信仰というフィルターを通して変形されている。伝説や虚構、脚色や錯誤も多い。この本は聖書に書かれた時代に実際のところ何があったのかを、聖書以外の資料や考古学的成果を取り入れながら論じている。
扱われいてる時代はイスラエルのカナン定着から、ヘロデ大王の登場まで。聖書の記述はかなり批判的に検証されており、複数の有力な学説が存在するものについては、なるべく均等に紹介するという配慮もされている。聖書ではイスラエルの黄金時代とされているダビデやソロモンの王国が、じつは内部に大きな不安を抱えたものだったという指摘など、読んでいて目からうろこが落ちるような思いがする。
後半になるにしたがって人名が頻出し、それがややこしくてとてもいちいち覚えていられないのだが、それでもエジプト、バビロニア、ペルシャ、マケドニア、ローマ帝国など、周辺の大国に翻弄されるイスラエルの不安定な境遇は十分に伝わってくる。聖書の記述があくまでもイスラエルの視点による一人称だとすれば、これはそれを離れた位置から三人称で語ってくれる。これは聖書通読の有効なガイドブックだ。
| 聖書時代史 新約篇 | |
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基本から理解するために
聖書の時代を鳥瞰の視点で見れて良かった。


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