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2006.06.26

捏造された聖書

4760129421捏造された聖書
バート・D. アーマン Bart D. Ehrman 松田 和也
柏書房 2006-05

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 聖書の「本文批判」の歴史や方法論について、一般向けにわかりやすくまとめた本。日本語タイトルはちょっと挑発的だが、原題は「MISQUOTING JESUS: The Story Behind Who Changed the Bible and Why」(イエスの誤引用―聖書を改変した人々とその理由の背後にある物語)で、内容もきわめて真面目で真っ当なもの。青年時代に熱心な福音派信仰を持ち、聖書の無謬を信じていた著書が、聖書を研究する中で本文批判の問題に行き着き、それを一生涯の研究課題にしようとするエピソードに始まり、聖書の写本の歴史、聖書の異文の問題、異文が生じる理由、その背景にあった思想問題、聖書のオリジナルテキストを復元することは可能か否かなどについて、わかりやすくまとめている。

 本文批判(正文批判)の概略は聖書学の本では必ず触れられていることであり、僕も他の本でその内容についてはだいたい知っていた。しかし本文批判だけをテーマにした本は珍しく、これは聖書に興味を持つ人なら必読書かもしれない。原著も新しいものなので、「ダ・ヴィンチ・コード」や映画『パッション』など最近の聖書関連ネタについても触れられていて親しみやすい。2,200円+税という値段分だけの楽しさと知的興奮が味わえることは保証できる本だ。

 ただちょっと残念なのは、本文批判という研究が現代のキリスト教信仰にとってどんな意味を持つのかが、ちょっとわからないことだ。聖書は一言一句すべてが神の霊感による誤りなき書物であるという説(逐語霊感説にもとづく聖書本文の無謬説)が誤りであることや、欽定訳聖書が正しいとか、ウルガタ訳が正しいといった保守的見解が間違っていることはわかる。しかし聖書本文のテキストがこうもあやふやなものだとしたら、キリスト教徒はいったい聖書をどう扱えばいいのだろうか? 聖書本文が信頼するに値しないものなら、キリスト教信仰は信頼できない前提の上に立つ、砂上の楼閣ではないのか?

 著者は自分自身がかつては超保守的な聖書理解と解釈をしていたことを告白し、それが聖書の本文批判研究によって木っ端みじんに粉砕されたことを告白している。では著者は聖書の本文批判を通して、今現在はどのような信仰理解に至っているのか。個人的な信仰の歩みを振り返る導入部を受ける形で、今現在の著者の信仰について最後に少し触れてほしかったような気もする。

書物としての新約聖書
書物としての新約聖書田川 建三

勁草書房 1997-02
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キリスト教思想への招待 聖書―旧約・新約 イエスという男 どう読むか、聖書 使徒教父文書

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2006.06.23

コーチングの技術―上司と部下の人間学

4061496565コーチングの技術―上司と部下の人間学
菅原 裕子
講談社 2003-03

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 講談社現代新書から出ているコーチングの入門書。現代新書なので入門書や概論という性格が強いのだが、コーチングの考え方から具体例、応用例、セルフコーチングまで、広く全体を分かりやすく解説している。実用書的な「こうすればバッチリOK!」的な即効性はなさそうだけれど、その方がかえって読者に対しては誠実な感じがする。むしろコーチング初心者が陥りがちな独善的振る舞いや態度に、しっかり注意を与えているのがいい。

 副題に「上司と部下の人間学」と書いてある通り、ビジネスの現場での人間関係が主たるテーマになっている。僕は講師業の参考にと思って読んだのだが、まあそれでも参考になるところがないでもない。人間関係という意味では、会社も学校も同じだからだ。グループコーチングの部分は、そのまま学校でのグループ学習などにも応用できそう。ただしそれはそれで、話し合いの議題を何にするかなど工夫は必要になりそうだけれど……。

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2006.06.22

マインドマップ練習帳―即効!だれでも・やさしく学べる

4798012297マインドマップ練習帳―即効!だれでも・やさしく学べる
片岡 俊行
秀和システム 2006-02

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 トニー・ブザンの「ザ・マインドマップ」も購入したのだが、その前に入門編として呼んでみた本。実際に本の中に自分で線やキーワードを書き込むドリル形式だが、ドリルとしては作例が少ないので、あとは自分で白紙にメモを作るところから始めるしかない。まあ1日で簡単に読めるし、マインドマップがどういうものかを知るにはいい本だと思う。

 僕自身はマインドマップをパソコンで作ろうとしているのだけれど、発想法としては手書きでキーワードをあげていく方がいいのかな~とも思う。パソコンソフトだときれいに見せることにまず気持ちが向いてしまって、キーワードを次々にメモしていくという機動性が失われるのかも。あるいは人間というのはメモを書くわずかな時間の中でも、結構いろんなことを考えていて、それがパソコンだと消えてしまうのかもしれない。

ザ・マインドマップ
ザ・マインドマップトニー・ブザン 神田 昌典

ダイヤモンド社 2005-11-03
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記憶力・発想力が驚くほど高まるマインドマップ・ノート術 仕事のヒント 人生の旋律  死の直前、老賢人は何を教えたのか? 頭脳の果て 図解・マインドマップノート術

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2006.06.18

あなたも名講師になれる―うまい教え方・話し方

4818585106あなたも名講師になれる―うまい教え方・話し方
岸 恒男
日本経団連出版 1985-10

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 読み始めた講師入門書の2冊目。書いてあることはやはり、質問をうまく使うことと、板書の活用法。人間は耳からの刺激だけではじきに退屈してしまうため、板書をうまく使えと書かれている。現在の授業では板書のためのスペースがないので、これは何か考えなければなるまい。

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2006.06.14

教え上手になる!―教えと学びのワークブック

475690971X教え上手になる!―教えと学びのワークブック
関根 雅泰
クロスメディアパブリッシング 2006-04

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 どうしたわけだか昨年から専門学校で講師をしているのだが、そこで困ったのが「どうやって教えればいいのか?」ということ。教えるべき内容はわかっているし、その内容には自信もある。しかし生徒がいまひとつ講義に食いついてきてくれない。試行錯誤しながら1年近くを過ごしてきたのだが、自己流で行き当たりばったりの授業をしているのも生徒に気の毒だと思って、書店で「コーチング」や「講師入門」の本をいくつか探した中の1冊。企業の新人研修など「大人に教える」ことを対象に、どうやって受講者のやる気を引き出すか、どうやって受講者を飽きさせずに引っ張っていくかが具体的に書かれている。

 ここで述べられているのは、講師は生徒に教えるのではなく、生徒のやる気を引き出すためにどうすればいいかということ。そのために必要なのが「質問」なのだという。初めてこの手の本を読んだので、すべてが新鮮で面白い。図解入りでわかりやすいし、マンツーマンの少人数クラスから大教室での授業まで使える具体的なプランが満載。これは買ってよかった。

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