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2006.07.25

映画はやくざなり

4104609013映画はやくざなり
笠原 和夫
新潮社 2003-06

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 以前も一度読んでいるので今回は再読。全体は三部構成。第一部は著者が任侠映画の脚本に関わり始めたきっかけから、実録やくざ映画の終焉、そして著者が筆を置くまでを綴った自伝的エッセイ。第二部はシナリオ・ライターとしての心得をまとめた「シナリオ骨法十箇条」。シナリオに取りかかるまでの準備なども解説してあり、シナリオに興味のある人にはバイブルとなり得る内容だと思う。第三部は未映画化シナリオ「沖縄進撃作戦」。事前に「十箇条」を読んでいると、シナリオを見ながらそれを再検証できる。つまりここにあるのは、理論(十箇条)と実践(シナリオ)だ。

 第一部の自伝エッセイ部分は、膨大なインタビューをまとめた「昭和の劇」や、自伝小説「『妖しの民』と生まれきて」ともだいぶ重なり合っている。しかし「やくざ映画の脚本家」として知られる著者がまさにやくざ映画と格闘していたその時代を切り取っているという意味で、本書の第一部は著者の人生の凝縮されたエッセンスとも言えそうだ。それにしてもここに登場する映画人たちのなんと魅力的なことか。『仁義なき戦い』などで暴力の中にある人間喜劇を描いた著者の人間観が、こうした部分にも反映しているように思う。

昭和の劇―映画脚本家・笠原和夫
昭和の劇―映画脚本家・笠原和夫笠原 和夫 スガ 秀実 荒井 晴彦

太田出版 2002-10
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「仁義なき戦い」調査・取材録集成 『仁義なき戦い』をつくった男たち―深作欣二と笠原和夫 破滅の美学 映画はやくざなり 「妖しの民」と生まれきて

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