信徒必携 新改訂版
![]() | 信徒必携 新改訂版 日本基督教団東京教区 日本キリスト教書販売 1998-07 by G-Tools |
日本最大のプロテスタント教団である日本基督教団系の教会において、受洗者に配布される信仰生活の手引き。教会の機能や地域と社会で果たすべき役割、信仰生活と教会や聖書の関係、信徒としてふさわしい生活態度などについて、時に聖書の言葉を引用し、時に教団の規約を引用しつつ、丁寧な言葉で解説してある。日本基督教団というのはさまざまな教派の寄り合い所帯なので、個々の教会ではここに書かれた内容に沿いながら、それぞれ独自の教会運営をしているはず。この手引きに書かれているのは教団系の各教会が保持している最大公約数的な規範でしかないのだが、それだけに、日本におけるプロテスタント教会のおおまかな方向性が、ここから読み取れるのだ。
教理についてはほとんど書かれていないこともあり、これは外見的な教会運営と信徒生活のマニュアルとして読むこともできる。教会の中にあるさまざまな部会や組織の役割など、教会員には当然知られていても、外部からはちょっと見えにくい内容が細かく書かれているのは面白かった。記述の中にはしばしば「現在の教会」が抱えているさまざまな困難や問題についても書かれていることがあり、それもまた「現代日本のキリスト教」の偽らざる現状を示す証言になっている。初版は1953年だが、現在の新改訂版は1998年に編纂されたものだ。これを初版から順に追っていくと、日本における戦後プロテスタント教会の歩みがなんとなく見えてくるのかもしれない。
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