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2006.11.19

ソウルメイト 「運命の人」についての7つの考察

4569645747ソウルメイト 「運命の人」についての7つの考察
飯田 史彦
PHP研究所 2005-09-16

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 心霊体験や過去世の記憶といった超常的な概念抜きに、ひとつの世界観や死生観のあり方としてソウルメイトについて考察した本。「霊が見えます」とか「あなたは前世で○○だった」といったオカルトチックな語りを用心深く避けていることもあり、その手の話にアレルギーのあるひともとっつきやすい内容かもしれない。

 しかし僕はここで述べられている、「すべての経験は学びであ」とか「人間の運命はあらかじめ自分自身が選んでいる」といった言い方に、ちょっとうんざりしてしまうのだ。これもしょせんは、衣食に困らない豊かな現代日本人が、豊かな生活の中で心の渇きを癒すために編み出した自己満足と人生肯定の方便にすぎないのではなかろうか。

 人間は自分の親を選んで生まれてくるだって? そこで生じる親との軋轢も、大切な学びの機会だって? 世の中には生まれてすぐに殺されてしまう子供もいれば、年端も行かないうちに虐待死する子供だっている。テロや戦争の犠牲になる人は、なぜ好き好んでその場に生まれてきたのだろう。傷つき死んでいく幼い子供たちに、「その人生は、あなた自身が決めたものなのです」「傷つくことも、命を落とすことも、大切な魂の学びです」と言うつもりなのだろうか。

 結局この本のような主張が受け入れられるのは、命に関わるような危険にさらされていない人だけなのだ。人間関係に悩んだり、仕事がうまくいかなくて悩んだり、自分の行為の結果を悔やんだり。そうしたいわば「命懸けではない悩み」に対して、この本は「その悩みには意味がある。あなたはそこから学ぶのです!」と言葉をかける。まあそれで満足できるなら、それはそれでいいけどね。

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