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2007.02.13

シナリオ人生

4004309026シナリオ人生
新藤 兼人
岩波書店 2004-07

by G-Tools

 映画監督であり脚本家でもある新藤兼人の自伝的エッセイ。生い立ち、映画界を目指したきっかけ、シナリオとの出会い、習作時代、溝口健二監督の想い出、シナリオの三段階理論など、いろいろと盛りだくさんの内容だ。しかしこの本の底に流れているのは、最初の妻・久慈孝子との短い結婚生活に対する思いだ。ふたりの出会いとプロポーズ、そして貧しかった新婚時代、ようやく世間に認められ始めたときにやってくる、妻の病気と死……。淡々とした筆致が、逆に大きな感動を呼ぶ。

 新藤兼人監督はこの「久慈さん」との想い出をもとに、映画監督デビュー作『愛妻物語』を作った。その映画で妻・孝子を演じたのが、その後の新藤監督の公私に渡るパートナーとなる乙羽信子だった。

B000I0RE4W愛妻物語
乙羽信子 新藤兼人 宇野重吉
角川エンタテインメント 2006-11-24

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