下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち
![]() | 下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち 内田 樹 講談社 2007-01-31 by G-Tools |
学校で勉強しようとしない子供たち。社会に出て働こうとしない若者たち。なぜ彼らは、自分たちに与えられた自由をいたずらに空費するのか。それは怠けているのではなく、わざとそうしているのだ。彼らはわざわざ努力して学力を下げ、あえて働かない道を選んでいる。市場経済の原理原則にどっぷり浸かって成長してきた彼らにとっては、それが最も合理的な行動なのだ……。そんな著者の指摘は面白い。確かにそういう面もあるような気がする。
先日、講師として勤務している学校の研修会で、「今の子供たちは、お願いされて育った世代だ」という話が出て、それにもなるほどな〜と感心した。昔の子供は、親からあれやれこれやれと命令された。学校でも同じだった。命令に従わなければ、それなりの罰を受けることになった。しかし今の子供たちは、親からも教師からも「お願いだから○○して」と言われながら育ったのだという。親や教師が子供に何を命じようと、それをするかしないかの決定権は子供の側にある。この本の主張に通じる話だと思う。
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