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2007.06.30

シネマ今昔問答・望郷篇

4403210872シネマ今昔問答・望郷篇
和田 誠
新書館 2005-12

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 イラストレーターで映画監督でもある和田誠が、インタビュー形式で綴る私的映画史。前作「シネマ今昔問答」は和田誠が案内人になって世界の映画史を語るという趣向だったが、今回はそうした教科書的な内容を離れて、もっとプライベートな領域に踏み込んでいる。著者が初めて観た映画の話、子供の頃に好きだった映画の話、個人的な映画の趣味、映画の仕事との係わり、映画監督になったいきさつや撮影裏話、映画批評についての考え方、映画に出演することになった理由などなど。

 前作がオーソドックスな映画史の教科書にもなりそうな内容だったのに対して、今回はあくまでも個人的な話に終始しており、そこがこの本の魅力にもなっている。ひとりの映画ファンが、映画にのめり込み、はてはそれを職業にしてしまうまでが綴られているのだから、これが面白くないはずがない。特に面白く読んだのは、やはり「麻雀放浪記」から始まる監督作についての話。僕は和田監督の『麻雀放浪記』と『快盗ルビー』は好きだが、それ以降の作品はイマイチだな〜という印象を持っているのだけれど、この本で裏話を読んだりすると、『怖がる人々』や『真夜中まで』をまた観てみたいな〜と思ったりもする。

 映画というのは、じつは裏話の方が面白かったりするのだ。

4403210848シネマ今昔問答
和田 誠
新書館 2004-01

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