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2008.04.20

清水義範の作文教室

4150306184清水義範の作文教室 (ハヤカワ文庫JA)
清水 義範
早川書房 1999-06

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 東京在住の作家・清水義範が、名古屋の学習塾に通う小学生たちにFAXで作文指導を行った1年間の記録。子供たちの作文がじつに面白く、それだけでも面白い。現代版の「綴方教室」みたいなものだ。子供たちから「東京先生」と呼ばれる著者が、自分自身の指導法を批判する結末は面白い。そこで紹介されている作文も感動的。作文の指導法については僕の考え方との共通点もあり、大いに共感し、また大いに反省もさせられた1冊だ。

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2008.04.13

働かずに毎年1000万円稼げる私の「FX」超活用術

4062723549働かずに毎年1000万円稼げる私の「FX」超活用術 (講談社+α新書)
野村 雅道
講談社 2005-12

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 FX(外国為替保証金取引)で、年利10%以上の確保を目標とする実用的なFX入門書。FXの仕組みや具体的なメリットとリスクを解説しつつ、国内外の金利差を利用して確実に資産を増やしていく方法が紹介されている。金が金を生み出す夢のような話だが、仕組みを知れば誰もが「ああなるほど」と思うはず。僕も早速、FX用の口座を作ろうと思っているけれど……。

 しかしこの作者、年利10%で毎年1,000万円の収入と言うことは、投資に回している資産が1億円あるということだ。金が金を生み出す夢のような話も、まずはそれ相応の元手がないことには話にならないということか。こっちはその100分の1ぐらいの資金で、資産運用の真似事をしようという話なのだけれど。

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2008.04.12

映画プロデューサーが語るヒットの哲学

4822243591映画プロデューサーが語るヒットの哲学
原 正人 本間 寛子
日経BP社 2004-04-01

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 戦後の独立プロブームの時代に映画業界に入り、現在はアスミック・エースの相談役、最近は『明日への遺言』で久しぶりに現場復帰した原正人さんの自伝的なプロデューサー入門講座。インタビューから書き起こした本ということもあり、文章は平易でわかりやすい。全体の流れは原さんの映画業界入りから今日まで(本が出た2004年まで)を順番に語っていきながら、それぞれの場面での人との出会いや、失敗と成功、そこから学んだこと、現在にも生かせることなどをコメントしていく形式だ。

 映画業界裏話としては、配給宣伝を担当した『地獄の黙示録』の話、プロデューサーとしての成功作『戦場のメリークリスマス』の製作秘話、日仏合作の黒澤映画『乱』にまつわる話などが面白い。『乱』は最初、三船敏郎と高倉健主演で企画されていた……なんて話は新鮮。『戦場のメリークリスマス』も、最初はビートたけしの演じた役に緒方拳が、坂本龍一が演じた役には滝田栄を考えていて、それぞれ出演交渉もしたらしい。う〜む。これが実現していると、これはまったく別の映画になっていただろうなぁ。

 プロデューサーという仕事は具体的に何をしているのかわかりにくいところもあるのだけれど、この本を読むとその全体像が具体的に見えてくる。出版当時も話題になった本だけど、こんなことならもっと前に読んでおくべきだったと、ちょっと反省。

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2008.04.09

タオ―老子

4480422676タオ―老子 (ちくま文庫)
加島 祥造
筑摩書房 2006-10

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 英訳された老子をもとに、かなり自由に現代語訳された老子。いろいろな書評などで話題になっていたので読んでみたが、確かに原文訓読に註が付いたものより、こちらにわかりやすさや親しみやすさを感じる人は多いと思う。ただし僕は、「タオ」という言葉がどうもオカルトっぽくて(ニューエイジっぽいのかもしれないけど)、生理的にダメだった。日本人は「道」という言葉を既に日本流にアレンジして受け入れているので、訳す段階で「道」ではなくて「タオ」にしなければならない理由もわかるのだ。でもやはりダメだなぁ。「道」に「タオ」とルビを振ってくれれば、また印象は違ったのかもしれないけど……。

 訳者というよりほとんど著者である加島祥造は、僕にとってレイモンド・ラニアンの短編小説を訳した人物。一人称口語体のラニアンの世界を、僕はこの人の本で知ることができた。全3冊のラニアン集は破棄してしまったけれど、文庫版の傑作集はまたうちの本棚にあるはず。アメリカ現代小説の翻訳者と、中国古典の結びつきというのがまず意外であったりするのだけれど、そのあたりの事情は雑誌に載っていた著者のインタビュー記事で知った。なんだかいろいろと、業の深い人ですなぁ……。

 アマゾンで検索すると、この人は最近、ほとんど老子だけで食ってるのね! すごいなぁ。図々しくも感じるけれど、うらやましくもある。

4022643315伊那谷の老子 (朝日文庫)
加島 祥造
朝日新聞社 2004-07-10

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2008.04.03

日本映画のヒット力 なぜ日本映画は儲かるようになったか

4270002727日本映画のヒット力 なぜ日本映画は儲かるようになったか
大高宏雄
ランダムハウス講談社 2007-11-30

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 ここ数年、日本映画が盛り返してきている。人によってはそれを「邦画バブル」と言ったりもするが、この本の著者はそうした立場には立たず、こうした邦画の好況ぶりには何らかの実質が伴っていると見る。では日本映画はダメダメだった10数年前に比べて、何がどう変化してきているのか? それをレポートしたのがこの本だ。ただしこれは現状レポートであって、分析や今後の提言にまでは至っていない。日本映画の今後を考えるには、この本をひとつの踏み台として、さらに先を見ていかなければならないだろう。

 

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