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2008.04.09

タオ―老子

4480422676タオ―老子 (ちくま文庫)
加島 祥造
筑摩書房 2006-10

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 英訳された老子をもとに、かなり自由に現代語訳された老子。いろいろな書評などで話題になっていたので読んでみたが、確かに原文訓読に註が付いたものより、こちらにわかりやすさや親しみやすさを感じる人は多いと思う。ただし僕は、「タオ」という言葉がどうもオカルトっぽくて(ニューエイジっぽいのかもしれないけど)、生理的にダメだった。日本人は「道」という言葉を既に日本流にアレンジして受け入れているので、訳す段階で「道」ではなくて「タオ」にしなければならない理由もわかるのだ。でもやはりダメだなぁ。「道」に「タオ」とルビを振ってくれれば、また印象は違ったのかもしれないけど……。

 訳者というよりほとんど著者である加島祥造は、僕にとってレイモンド・ラニアンの短編小説を訳した人物。一人称口語体のラニアンの世界を、僕はこの人の本で知ることができた。全3冊のラニアン集は破棄してしまったけれど、文庫版の傑作集はまたうちの本棚にあるはず。アメリカ現代小説の翻訳者と、中国古典の結びつきというのがまず意外であったりするのだけれど、そのあたりの事情は雑誌に載っていた著者のインタビュー記事で知った。なんだかいろいろと、業の深い人ですなぁ……。

 アマゾンで検索すると、この人は最近、ほとんど老子だけで食ってるのね! すごいなぁ。図々しくも感じるけれど、うらやましくもある。

4022643315伊那谷の老子 (朝日文庫)
加島 祥造
朝日新聞社 2004-07-10

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