映画プロデューサーが語るヒットの哲学
![]() | 映画プロデューサーが語るヒットの哲学 原 正人 本間 寛子 日経BP社 2004-04-01 by G-Tools |
戦後の独立プロブームの時代に映画業界に入り、現在はアスミック・エースの相談役、最近は『明日への遺言』で久しぶりに現場復帰した原正人さんの自伝的なプロデューサー入門講座。インタビューから書き起こした本ということもあり、文章は平易でわかりやすい。全体の流れは原さんの映画業界入りから今日まで(本が出た2004年まで)を順番に語っていきながら、それぞれの場面での人との出会いや、失敗と成功、そこから学んだこと、現在にも生かせることなどをコメントしていく形式だ。
映画業界裏話としては、配給宣伝を担当した『地獄の黙示録』の話、プロデューサーとしての成功作『戦場のメリークリスマス』の製作秘話、日仏合作の黒澤映画『乱』にまつわる話などが面白い。『乱』は最初、三船敏郎と高倉健主演で企画されていた……なんて話は新鮮。『戦場のメリークリスマス』も、最初はビートたけしの演じた役に緒方拳が、坂本龍一が演じた役には滝田栄を考えていて、それぞれ出演交渉もしたらしい。う〜む。これが実現していると、これはまったく別の映画になっていただろうなぁ。
プロデューサーという仕事は具体的に何をしているのかわかりにくいところもあるのだけれど、この本を読むとその全体像が具体的に見えてくる。出版当時も話題になった本だけど、こんなことならもっと前に読んでおくべきだったと、ちょっと反省。
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