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2008.07.11

最新映画産業の動向とカラクリがよ~くわかる本―業界人、就職、転職に役立つ情報満載

4798018066最新映画産業の動向とカラクリがよ~くわかる本―業界人、就職、転職に役立つ情報満載 (How-nual図解入門業界研究)
中村 恵二
秀和システム 2007-11

by G-Tools

 音楽業界、ゲーム業界、放送業界、ホテル業界など、特定の業界についてざっくりと大まかにまとめたシリーズ企画本の映画業界編。映画についての本は無数に出ているのだが、映画を産業という視点からとらえた本はそれに比べるとずっと数が少ない上に、数年ごとに内容をアップデートしていかないと意味がなくなってしまう。この本は「映画産業」について書かれた最新の本という意味で、最近の映画業界の様子を知るには打って付けのものだと思う。ただし内容はあくまでも、これ1冊で全体が俯瞰できる内容とレベルになっている。これ以上詳しいことについては、業界紙などを見ていくしかない。

 本書の中では、いわゆる古典的な映画産業の仕組みについて語られた部分はごくわずかで、そこから派生した新しいビジネスや考え方について解説した部分の方が多い。アニメに大きくページを割いているのも特徴だと思うが、地域振興と映画についての関係で撮影誘致や観光誘致、映画祭について語ったり、デジタルシネマの現状と将来性について記してあるのは気になるところだろう。

 物足りないのはDVD市場や放送事業との係わり、映画や出版とのメディアミックスなどについて、あまり触れられていなかったこと。古典的な映画産業の解説では、映画配給の仕事についてほとんど何も語られていないのは気になった。

 これが完全だとは思わないけれど、映画産業論が「映画製作」中心に語られがちなことを考えると、これは相当手広く映画について語っていると思う。

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