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2009.05.26

フロイト入門

4480058540フロイト入門 (ちくま新書)
妙木 浩之
筑摩書房 2000-07

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 フロイトの思想を紹介する本ではなく、フロイトという人物を通して彼の思想の発展を紹介した本。「入門」とは書かれているが、むしろこれは「フロイト再考」か、せいぜい「フロイト再入門」とでも題した方が良さそうな本。フロイトの思想や生涯にある程度の予備知識を有している人が、「なるほどあの事件にはそんな意味があったのか!」とか、「あの人物とはそんなことになっていたのか!」とフロイトを再発見していくことを想定しているようなのだ。この本を読む前に、フロイトの人物と思想についての概説書に目を通しておく方が面白いと思う。

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2009.05.24

名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方

4532194490名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方 (日経ビジネス文庫)
鈴木 康之
日本経済新聞出版社 2008-07

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 映画批評家として独立する以前、僕はコピーライターだった。宣伝会議のコピーライター養成講座に通って広告コピーのいろはを学び、広告批評やコピー年鑑を見て一流コピーライターたちの仕事にうなり、新聞や電車の中吊り広告で現在進行形の広告を見ていた。コピーライター的な感覚や文章作法は今でも僕の中に生きているとは思うのだが、最近のコピーライターの仕事にはまったく注意を払っていない。というわけで、最近の名作コピーと呼ばれるものがどんなものなのか気になって、この本を買ってみた。銀座のブックファーストでベストセラーランキングに入っていたのがきっかけだ。

 元コピーライターから見れば、ここには文章読本としてはごく当たり前のことが書かれている。読む人のことを考えろ、差別化しろ、気持ちを込めろ、取材しろ、当たり前のことにユニークな切り口を見つけろ、正しく説明しろ、文章を整理しろ、表現を磨け、などなど。それぞれ具体的な見本として、新旧さまざまな広告を持ち出してくる。中には僕が知っているものもあるし、知らなかったものもある。なかなか面白い。

 コピーライターを目指している人だけでなく、これは企画書を書く人や、趣味のブログでコラムやエッセイのようなものを書いている人にも参考になる内容だと思う。

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2009.05.23

面白いほどよくわかる心理学のすべて

4537255129面白いほどよくわかる心理学のすべて―感覚・記憶・思考・情緒・性格…心の謎を科学的に読み解く (学校で教えない教科書)
浜村 良久
日本文芸社 2007-07

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 「心理学」というのは歴史が浅いくせに、膨大な広がりを持つ学問領域。書店に行って「心理学」と名が付く本を探せば、「○○心理学」と称した本が山のように見つかる。臨床心理学、社会心理学、教育心理学、認知心理学、犯罪心理学、幼児心理学、行動心理学、ゲシュタルト心理学、ユング心理学、超心理学などきりがない。これに「××の心理学」だの「△△の心理」というタイトルを加えれば、さらに対象は広がる。心理テスト、心理セラピーなども含めるなら、専門的なものから学校の教科書のようなもの、一般向けの雑学本、オカルトチックなインチキ本まで含めて、出版業界においてものすごく大きなジャンルを形成しているのが心理学なのだ。本書「面白いほどよくわかる心理学のすべて」は、それらの各分野について細かく論じるわけではないが、各応用分野においてどのようなことが研究されているのか、心理学業界(?)の大まかな地図を提供してくれるという意味ではとても便利な本になっている。

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2009.05.13

アオバ自転車店 8巻

4785931566アオバ自転車店 8巻 (8) (ヤングキングコミックス)
宮尾 岳
少年画報社 2009-05-11

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 「並木橋通りアオバ自転車店」から通巻28冊目となる最新刊。ヤングキングとアワーズの2誌で連載していることもあり、なんだか刊行ペースがすごく早く感じる。しかも中身は雑誌掲載時にほとんど読んじゃってるから新鮮味も少ない。しかし今まで20冊以上を買って揃えちゃってるから、今さら購入を中断するわけにも行かない。時々面白いエピソードもあるので、それを期待して(再読したくて)単行本を買っているという状態だ。

 今回面白かったのは、第5話の「理想は高くね」だった。登場する自転車はコーダーブルームのCanaff 1.4CT。僕の現在のメイン自転車はブリヂストンサイクルのサブナードスポーツで、それはそれでまったく不満はないんだけど、この自転車は確かに格好いいなぁ……。しかしカタログやHPの写真より、コミックの中に出てくる自転車の方が10倍ぐらい格好いいのがアオバ流かも。(僕の愛車であるサブナードスポーツも、コミックに登場したものの方が断然スマートでスポーティだもんね。)

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2009.05.08

ジャンル別映画ベスト1000

4054006213ジャンル別映画ベスト1000
安原 顕
学研 1996-02

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 20人のライター(映画人もいればそうでない人もいる)にそれぞれ50本のベスト作品を選んでもらい、のべ1000本の映画タイトルと作品へのコメントを収録した映画ガイド。巻末に編者である安原顕のベスト50も収録されているので(タイトルのみ)、実際にはのべ1050本の映画が取り上げられたことになる。本が出たのが1996年なので、ここには『タイタニック』も『ロード・オブ・ザ・リング』もないのだが、それでも映画ガイドとして困ることはない。映画ガイドなんてものは、所詮その程度のものだからだ。

 重複作品のうち3人以上があげている映画は以下の通り。(五十音順)

・エドワード・ヤンの恋愛時代
・暗黒街
・暗黒街の顔役
・アントニオ・ダス・モルテス
・キッスで殺せ
・恋する惑星
・裁かるるジャンヌ
・ストリート・オブ・クロコダイル
・セブン・チャンス
・セリーヌとジュリーは舟で行く
・存在の耐えられない軽さ
・バンド・ワゴン
・ラルジャン
・我輩はカモである

 巻末の索引をざっと見ただけなので、見落としがあるかもしれないが、だいたいこんな感じ。ちなみに5人があげた『恋する惑星』が最も多く、次が4人があげた『ストリート・オブ・クロコダイル』。残りはすべて3人だ。

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2009.05.05

マインドマップ(R)が本当に使いこなせる本

4048672347ペンとノートで発想を広げる“お絵描き”ノート術 マインドマップ(R)が本当に使いこなせる本 (アスキームック)
ブザン・ワールドワイド・ジャパン、ブザン教育協会
アスキー・メディアワークス 2008-06-30

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 マインドマップ関連の本を何冊か読み、何度かマインドマップ作りにチャレンジしながら、いまだにマインドマップの魅力がよくわからない……という僕のような人に打って付けの本。全編カラーページでさまざまなマインドマップを紹介しながら、マインドマップの基礎から応用までをしっかりと図解。ここで強調されているのは、セントラルイメージをしっかりと描かなければマインドマップにはならないということ。マインドマップと名乗りながら、これを省略してしまっているものが結構多いのだ。それは単なる「放射状メモ」であって、マインドマップではないのだという。

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2009.05.04

伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術

4198624267伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術
飯尾博信+常盤洋二 楡井浩一
徳間書店 2007-10-17

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 1980年代初頭、カリスマ・トレーダーのリチャード・デニスとウィリアム・エックハートは、「優秀なトレーダーを養成することは可能か?」について論じあい、デニスは「誰でも訓練すれば勝てるトレーダーになれる」と主張し、エックハートは「教育より素質が重要だ」と主張した。トレーダー同士の論争は、必然的に賭けに発展する。トレーダーの研修生を募集して取引のノウハウを教え、十分な資金を与えてみればいい。こうして集められたトレーダー集団が「タートルズ」であり、彼らは結果として年平均80%以上のリターンを達成したという。

 著者は「タートルズ」に19歳という若さで参加し、デニスらの教えを忠実に守って最大のリターンを得た人物。「タートルズ」が具体的にどのような取引ノウハウを伝授されたのかは巻末にマニュアルが添付されているが、そのあまりにも単純なことには驚かされてしまう。本当にこれで、ちゃんとリターンが得られるのだろうか? 本書の大部分は、要するに「それで大丈夫なのだ」という理論的な説明に費やされていると言ってもいい。

 ではこのマニュアル通りに取引すれば、誰でも高い収益を上げて億万長者になれるのか? じつはこの「マニュアル通りに取引する」こと自体がきわめて困難なのだと著者は言う。「タートルズ」のメンバーのほとんどが著者ほどの利益を得られなかったのは、彼らが常に自分の判断でマニュアルに細かな変更を加えてしまったからだというのだ。

 本書にはリチャード・デニスの言葉が引用されている。

 『わたしのトレーディング規則を新聞で発表したところで、誰も従わないだろう。重要なのは、一貫性と自己規律だ。ほとんど誰だって、わたしたちが教えた内容の8割がたの完成度を持つ規則のリストをつくり出せる。その人たちにできないのは、ものごとが悪い方向へ進んでも、確たる自信を持ってその規則を守ることだ』

 本書の中では「幸運さ」と「優秀さ」について論じたくだりが面白かった。成功したトレーダーの多くは「幸運」によって成功しているが、その幸運は長くは続かない。相場の世界で生き残れるのは本当に優秀な一握りの人だけなのだ。

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