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2009.07.07

誰かが行かねば、道はできない -木村大作と映画の映像-

4873763134誰かが行かねば、道はできない -木村大作と映画の映像-
木村 大作
キネマ旬報社 2009-06-19

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 『劔岳 点の記』で監督デビューした木村大作のインタビュー本。東宝入社の経緯や修業時代の思い出に軽く触れた後、デビュー作『野獣狩り』から最新作『劔岳 点の記』までほぼすべての作品について1本ずつコメントしている。撮影に関してのエピソードや木村監督の映画哲学も面白いし、一緒に仕事をした監督や俳優たちの人柄が伝わってくるようなエピソードも面白い。木村監督が何本かの作品で一緒に仕事をした森谷司郎監督のエピソードには泣ける。深作欣二監督とのエピソード、特に『おもちゃ』の監督交代を巡る話などは、これまで僕が知っていた話とはまた別の話が出ていてなるほどと思った。降籏康男監督の人柄や高倉健を含めたチームの結束力にまつわる話を読んだりしていると、この3人がいつも一緒に仕事をしている理由もわかるような気がするのだ。

 『劔岳 点の記』は最新作であり、また初の監督作であり、この作品の公開に合わせて刊行された本ということもあって特にボリュームを取っているのだが、録音技師が大ケガをして映画撮影が一度は中断しかけたという話は感動的。ここだけでなんだか映画みたいな「いい話」なのだ。映画もヒットしている様子。木村監督は映画の企画がまだあるようなので、この調子で2本目の監督もぜひ撮ってほしい。

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