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2009.11.03

2011年新聞・テレビ消滅

41666070812011年新聞・テレビ消滅 (文春新書)
文藝春秋 2009-07

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 日本の新聞社やテレビ局が業績悪化しているのは、「金融不況」のせいではなく「構造不況」のせいであると主張する本。その構造変化を「コンテンツ」「コンテナ」「コンベヤ」というキーワードと実例を通して解説していく様子は説得力があり、なるほどこれはマスメディアにとって大変な時代がやってきているものだと実感させられる。ただしアメリカで深刻な新聞不況が起きているという実例を紹介している新聞編に比べると、テレビについては既存の先行事例がないため、ここに書かれているのはあくまでも著者の予想。新聞編の地に足が付いた説得力に比べると、最後の最後にちょっとばかり飛躍があるような気がするのも事実だ。

 コンテンツ・コンテナ・コンベヤが垂直統合から水平分散していくという現象には、出版や映画という先行事例が存在する。こうした業種では水平分散してのビジネスモデルが既に出来上がっているので、これらの成功事例を手本にしていけば、新聞やテレビにも生き延びていく道筋がないわけではないようにも思う。

 例えば映画の場合で言えば、コンテンツ・コンテナ・コンベヤという分散した業態を、それぞれ映画製作・映画興行・映画配給という三業種が受け持っている。これらはかつてスタジオシステムの中で垂直統合されていたのだが、現在はそれらが分割されて水平分散となった。ただしその映画にしても、インターネットという技術の波の中でこれからどう変化していくのかという道筋はまだ見えてこないのだけれど……出版もまた同じこと。

 つまりここで問題になっているのは垂直統合から水平分散へという構造変化だけでなく、やはりインターネットの存在なのだ。

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