夢分析
![]() | 夢分析 (岩波新書) 新宮 一成 岩波書店 2000-01 by G-Tools |
さまざまな夢を「類型夢」をキーワードにしながら解剖していくことで、人間が心の奥底に持っているさまざまな欲望や不安や葛藤を浮かび上がらせていく。まるで推理小説を読むような面白さだ。夢に登場するさまざまな象徴の意味やバリエーションを学ぶことが出来るのだが、この本にはまったく紹介されていないけれど僕が思い浮かべたのは、宮崎駿の傑作『となりのトトロ』。これは「空を飛ぶ夢」が出てくる、「虫の夢」が出てくる、「水に入って出る夢」が出てくる、「肉親の死の夢」が出てくる。まさに「類型夢」のオンパレードだ。そう、『となりのトトロ』もじつは物語の裏側に、古いエディプスの神話を抱え込んでいるのだ。そんなことに気づかされただけでも、この本を読んだことはものすごく大きな収穫だった。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)



