深夜食堂 5
| 深夜食堂 5 (ビッグコミックススペシャル) 小学館 2009-11-30 by G-Tools |
ドラマ化もされてすっかりメジャーな雰囲気もある「深夜食堂」の5巻。今回のお気に入りは「缶詰」「豚キムチ」「アジの開き」「ギョーザ」「オムライス」あたりかな。なんだか点数が甘すぎるけど、今回はどれも面白くて粒ぞろい。ラブストーリー好きとしては「缶詰」「オムライス」あたりにニコニコしてしまう。
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| 深夜食堂 5 (ビッグコミックススペシャル) 小学館 2009-11-30 by G-Tools |
ドラマ化もされてすっかりメジャーな雰囲気もある「深夜食堂」の5巻。今回のお気に入りは「缶詰」「豚キムチ」「アジの開き」「ギョーザ」「オムライス」あたりかな。なんだか点数が甘すぎるけど、今回はどれも面白くて粒ぞろい。ラブストーリー好きとしては「缶詰」「オムライス」あたりにニコニコしてしまう。
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![]() | 聖☆おにいさん 4 (モーニングKC) 講談社 2009-10-23 by G-Tools |
ほとんど「モーニング・ツー」で立ち読みしちゃってるんだけど、時間をおいてからまた読むと面白い。ところで聖書に出てくるイエスとこの漫画のイエスのキャラがまるで違うことを気にしている(戸惑っている)人も多いと思うけど、今回その謎が解けた。聖書に登場するイエスは、いつもリンゴを食べていたのだ。
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![]() | 深夜食堂 4 (ビッグコミックススペシャル) 小学館 2009-08-28 by G-Tools |
大好きな漫画の第4巻。どこまで続くかはわからないが、この調子で淡々と続けてほしい。普段は物語の狂言まわしになっている店の主人が、今回の単行本ではひとつだけ物語に深く関わるエピソードがある。ただしこれも、その後は淡々としたものだけれど……。連続ドラマになるそうで、そちらも楽しみ。
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![]() | 侍たちの宴 2 (ビッグコミックス) 神江 里見 小学館 2009-04-30 by G-Tools |
山手樹一郞の短編小説を、神江里見が作画した「侍たちの宴」の第2集。連載していたコミック誌が休刊になってしまったため、おそらくこれが最終刊か。好企画だったのに残念。今回のエピソードでは第七話の「春風街道」が良かった。雑誌掲載時にも読んでるんだけどね。この連作シリーズは偶然の巡り合わせや再会に頼った筋運びが目立つのが弱点で、それは「春風街道」も同じ。でもそれを補って十分な魅力がこのエピソードにはある。あとは最終話第九話の「黙約」あたりも面白い。でも「紅たすき無頼」になると偶然に頼りすぎでドラマが弱くなり、「誉れの錦」は因縁話が入り組みすぎてスッキリとシンプルな強さに欠けたりする。まあそういう意味で、今回はわりと内容的にはばらつきがある。連載自体もここらが潮時だったか……。
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![]() | アオバ自転車店 9巻 (ヤングキングコミックス) 少年画報社 2009-08-07 by G-Tools |
1話完結型の自転車版「ブラック・ジャック」みたいなコミックだったはずなのに、最近は2話・3話にまたがる大型エピソードが増えている「アオバ自転車店」。今回の単行本では全8話のうち、2〜4話、6〜7話が大型エピソードで、8話も次巻に「つづく」とのこと。1話完結になっているのは、全体の中で2つのエピソードしかない。大型エピソードは雑誌連載中だと次が楽しみなんだけど、単行本だとただの場所ふさぎだなぁ。
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![]() | マンガ原作の書き方77の法則 彩流社 2009-04-23 by G-Tools |
「HOTEL」や「築地魚河岸三代目」などのヒット作を持つ著者が、マンガ原作を書く上でのコツや秘訣を77の項目にわたって解説した本。ある程度原作シナリオを書いたことのある人向けに、創作上の壁や躓きを乗り越えていくアドバイスをしているという雰囲気。著者自身がシナリオ・センターや池袋コミュニティ・カレッジでマンガ原作講座を受け持っているため、アマチュアの陥りがちな落とし穴に気付きやすいのだろう。しかし「そもそもマンガ原作とは」という説明がほとんどないし、売り込み方などのアドバイスもない。これだけでマンガ原作が書けるわけではないだろうし、マンガ原作者になれるわけでもない。まあ、当り前ではあるけれど……。
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![]() | MW(ムウ) (1) (小学館文庫) 手塚 治虫 小学館 1995-02 by G-Tools |
リンクは文庫版になっているが、実際に購入したのは映画公開に合わせて増刷されたMy first WIDEというコンビニ・コミック版。厚さ4.2センチで全1巻というボリュームだ。これは読みでがある。映画がだいぶピンぼけだったのでそれとの比較という意味で読み始めたのだが、映画より登場人物も多いし人間関係も複雑。映画の脚本はかなりその処理に苦労したようで、コミック版と同じポジションの人物をわざわざ登場させているのに、それが生かせないままで終わっているものなども多いことがわかる。
映画では賀来神父の神父としての描写がかなりお粗末だったのだが、コミック版ではかなりきちんとしていることに驚かされる。この原作から、なんであんなトホホな描写になってしまうのか疑問だ。
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| アオバ自転車店 8巻 (8) (ヤングキングコミックス) 宮尾 岳 少年画報社 2009-05-11 by G-Tools |
「並木橋通りアオバ自転車店」から通巻28冊目となる最新刊。ヤングキングとアワーズの2誌で連載していることもあり、なんだか刊行ペースがすごく早く感じる。しかも中身は雑誌掲載時にほとんど読んじゃってるから新鮮味も少ない。しかし今まで20冊以上を買って揃えちゃってるから、今さら購入を中断するわけにも行かない。時々面白いエピソードもあるので、それを期待して(再読したくて)単行本を買っているという状態だ。
今回面白かったのは、第5話の「理想は高くね」だった。登場する自転車はコーダーブルームのCanaff 1.4CT。僕の現在のメイン自転車はブリヂストンサイクルのサブナードスポーツで、それはそれでまったく不満はないんだけど、この自転車は確かに格好いいなぁ……。しかしカタログやHPの写真より、コミックの中に出てくる自転車の方が10倍ぐらい格好いいのがアオバ流かも。(僕の愛車であるサブナードスポーツも、コミックに登場したものの方が断然スマートでスポーティだもんね。)
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![]() | この世界の片隅に 下 (3) (アクションコミックス) こうの 史代 双葉社 2009-04-28 by G-Tools |
雑誌での連載を追い掛けていたのだが、単行本でまとめて読むとまた感動が深まる。エピソードをまたいで伏線が張ってあることも多いので、雑誌で単発で読んでいてもそれに気づかないのだ。例えば玉音放送を聞いたすずが、「……ああ」「暴力で支えとったいう事か」「じゃけえ暴力に屈するいう事かね」「それがこの国の正体かね」「うちも知らんまま死にたかったなあ……」と慟哭するシーンは、その前のエピソードの最後の台詞「そんとな暴力に屈するもんかね」と対応しているわけだ。著者の周到な気配りと構成力に舌を巻くしかない。最終話で「あんた…よう広島で生きとってくれんさったね」という台詞から見開きのカラーページに移るくだりは「やられた!」と思った。傷ついても、痛めつけられても、打ちのめされても、それでも人は生きている。
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![]() | 侍たちの宴 1 (1) (ビッグコミックス) 神江 里見 小学館 2008-10 by G-Tools |
ビッグコミック1でシリーズ連載されていた、山手樹一郞原作・神江里見作画の時代劇コミック。1話完結の短篇が今回は4話収録されているのだが、どれも完成度がずば抜けて高い。雑誌でも全部読んでるけど、改めて読んでもうならされる出来映えだ。神江里見は「弐十手物語」など小池一夫原作の作品が多いのだが、その小池一夫はもともと山手樹一郞の弟子だった人。だから山手と神江という組み合わせも、馴染みが悪いわけではないのかもしれない。神江里見の欠点はひとつひとつの絵の完成度が高すぎて躍動感に乏しいところなのだが、このシリーズはアクションシーンがさほどなく心理描写が多いので作風にはピッタリはまっているのだろう。
ビッグコミック1が今年3月発刊の号で休刊になってしまったため、「侍たちの宴」が今後どうなるかはまったく不明。読み切り連載だったし、おそらくこのまま消えてなくなっちゃうんだろう。好企画だけに残念。とりあえず既出のものだけでも単行本にまとめてほしいな。
ビッグコミック1は超寡作の作家・一ノ関圭に「鼻紙写楽」という連載作品を提供していたんですが、これも続きはどうなっちゃうんでしょう。単行本化されるのかなぁ……。
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![]() | 大阪ハムレット 3 (3) (アクションコミックス) 森下 裕美 双葉社 2009-03-12 by G-Tools |
雑誌掲載時に全部読んでいるのだが、何度読んでも面白いのは作品の完成度が高いからだろう。「大阪」と銘打ってはいても、今回は伊賀(三重県)や京都の話もあるのだが、結局この作品の芯になっているのは柔らかな「関西弁の響き」ということなのかもしれない。好きなエピソードは「あいの探偵」。雑誌掲載時もすごいなぁと思ったけど、単行本で改めて読み直してもやはりスゴイ。
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![]() | 聖☆おにいさん 3 (3) (モーニングKC) 中村 光 講談社 2009-03-23 by G-Tools |
じつはほとんど雑誌掲載時に読んでいるので、新鮮味はない。なんとなく惰性で買い続けてしまっているなぁ。ギャグがほとんど小ネタの連発なので、最初はその意外性に驚き、あきれ、笑ってしまうんだけど、2度目以降は「ふ〜ん」という感じ。今回からはいろいろな新キャラも登場して、それはそれで面白いんだけどね。
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![]() | アオバ自転車店 7巻 (7) (ヤングキングコミックス) 宮尾 岳 少年画報社 2009-02-25 by G-Tools |
昨今の自転車ブームに一役買ってきたと言っても過言ではない自転車啓蒙マンガ「アオバ自転車店」の7巻で、「並木橋通りアオバ自転車店」からの通巻27冊目。よくもまあネタが尽きないものだと感心するが、おそらくこのマンガが持っている「自転車の数だけ乗る人のドラマがある」「自転車は人生を乗せて走る」といったコンセプトがしっかりしているからこれだけのエピソードが続けられるのだと思う。これだけ続けばエピソードの完成度にばらつきがあるのは当然で、中にはマンガによる自転車カタログみたいになってしまっているものもあるし、マンガによる交通マナー教室みたいになっているものもある。でも今回の巻は、比較的良質なエピソードが多かったと思う。
今回一番の読み物は、戦後に三菱が作った十字号というジュラルミン製自転車をモチーフにした「ジュラルミンのシーラカンス」だろう。表紙にもこの自転車が登場しているのだが、今回はカバー見返しの「著者近影」や表4カバーの写真も十字号。普通これらの写真には人物が入らず自転車だけなのだが、今回の表4写真には十字号の横にオーナーと思われるひとりの老人が立っている。おそらくこの人こそ、今回のエピソードで「深田さん」として登場する十字号の持ち主・深井さんなのでしょうね。
僕は「ジュラルミンのシーラカンス」というエピソード事態は、特別完成度が高いとは思っていない。作者の思い入れの強さが前に出すぎて、情報過多でテーマばかりが肥大したバランスの悪い作品だと思う。でもそうした「自転車への過剰な思い入れ」こそが、「アオバ自転車店」というシリーズ作品にとって一番の宝なのだ。作品としての完成度よりも、自転車への思いをまずは優先せずに何の「アオバ」か! 「アオバ自転車店」が描いているのは、いつだって「自転車と人との関係」だった。「自転車への思い」だった。そういう意味では、「ジュラルミンのシーラカンス」ほど「アオバ自転車店」らしい作品はないと思うのだ。
自転車への思いがストレートに語られているエピソードとしては、第4話の「衝撃の再会」もよかった。ここで語られているモモコ先生の台詞は、そのまま著者の気持ちを代弁しているような気がする。
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![]() | 深夜食堂 3 (3) (ビッグコミックススペシャル) 安倍 夜郎 小学館 2009-01 by G-Tools |
ビッグコミックオリジナルで連載中の連作短篇シリーズ第3弾。物語の完成度やユニークさという点では、1巻・2巻に比べてだいぶ落ちてきているような気はする。それは実際に完成度が落ちているのかもしれないし、物語の作り自体がルーティン化してマンネリ化の弊害が出ているのかもしれない。登場人物の常連率が上がってくるにつれ、その馴染みの顔ぶれにニヤニヤしつつ、物語が常連の内部で小さく閉じていくような気がしないでもない。でもそれでもこの作品がたまらなく好きなのは、結局のところこの作品の「語り口」に中毒性があるからだろう。
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ツール・ド・おきなわの山岳賞を奪い合う、テルとハリス・リボルバーの一騎打ち。皇帝(カイザー)・坂巻玲於奈の墜落などドラマチックな展開をはらみつつ、レースはクライマックスへと向かう。第2集団以下に、ユタと柘植を置き去りにしているのが気になるところ。7巻の完結編が楽しみ。
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![]() | 夜、海へ還るバス (アクションコミックス) (アクションコミックス) 森下 裕美 双葉社 2008-04-28 by G-Tools |
「大阪ハムレット」の森下裕美が漫画アクションに連載していた長編。作品のタッチは「大阪ハムレット」と共通しする部分もあり、「大阪ハムレット」のファンが番外編の特別長編として読むこともできるはずだ。結婚を控えた女性が同じマンションの若い主婦とレズビアンの関係になるという話だが、物語の大きなテーマになっているのは「母と娘」という普遍的な家族関係。だからこそ、妊娠した美波の子供は何の断りもなく「娘」ということになっているわけだ。
「大阪ハムレット」が映画化されたように、このコミックもおそらく映画化を考えている人がどこかにいるだろう。
![]() | 大阪ハムレット (1) (ACTION COMICS) 森下 裕美 双葉社 2006-05-12 by G-Tools |
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![]() | 深夜食堂 2 (2) (ビッグコミックススペシャル) 安倍 夜郎 小学館 2008-07-30 by G-Tools |
待ちに待った「深夜食堂」の第2巻。といっても1巻を買ったのはつい先日なのだが、面白い漫画というのはやはり読者に「もっと読みたい!」「続きを早く読ませろ!」と思わせるものなのだ。今回のエピソードでは、「タマゴサンド」が一番良かった。最後の最後、たった4コマでドラマをぐるりとひっくり返すあたりはすごい。短篇というのは小説で言えば最後の1行、映画なら最後の1シーンが作品の余韻を決めてしまうのだが、「タマゴサンド」のラストもまさに秀逸。回想シーンをフラッシュバックさせて終わる「カキフライ」や「ソース焼きそば」も面白いけどね。
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![]() | この世界の片隅に 中 (2) (アクションコミックス) こうの 史代 双葉社 2008-07-11 by G-Tools |
まだ漫画アクションで作品が連載中なのに、単行本は中巻になっている。この物語は下巻で終わるのだ。おそらくはまもなく8月に……。「夕凪の街 桜の国」が現代の視点から広島の原爆を描いた作品だとすれば、「この世界の片隅に」は戦時下の視点から現在進行形の戦争を描く作品。暗い時代ではあっても、人びとはその生活の中で笑ったり、泣いたり、怒ったり、焼き餅を焼いたりしながら暮らしている。戦争中の暮らしにも、人びとの生活の中には笑いがあった。その笑いを共有できることに、この作品の素晴らしさがあるのだと思う。ここに登場する人びとは遠い過去に生きているのではなく、読者との間で同じ時間を共有しているのだ。
しかし連載を同時進行で読んでいると、ヒロインの身にこれから先何が起きるかを知った上で読むのは切ない。ここに描かれている戦時下ながらも穏やかな暮らしは、間もなく消え去ってしまうからだ。その気配は少しずつ近づいている。
![]() | この世界の片隅に 上 (1) (アクションコミックス) こうの 史代 双葉社 2008-01-12 by G-Tools |
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![]() | 聖☆おにいさん 2 (2) (モーニングKC) 中村 光 講談社 2008-07-23 by G-Tools |
下界に降りたイエス・キリストとゴータマ・ブッダのささやかな日常を描く人気コミックの第2巻。面白い。ブッダが風邪をひくエピソードと、ふたりして秋葉原巡礼に行くエピソードには笑った。
![]() | 聖☆おにいさん 1 (1) (モーニングKC) 中村 光 講談社 2008-01-23 by G-Tools |
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![]() | 聖☆おにいさん 1 (1) (モーニングKC) 中村 光 講談社 2008-01-23 by G-Tools |
休暇を取って展開から下界に降りたイエス・キリストとゴータマ・ブッダが、立川の風呂なしアパートで共同生活しながら21世紀日本の平和な暮らしを満喫する話。イエスはオタク趣味に加えて衝動買いの達人。時々奇跡を起こして石と水をパンとワインに変えたりする。ブッダは細かな金にうるさくて趣味は家事全般。ふたりが来ているTシャツの3割はシルクスクリーンで手作りしているらしい。ふたりは町内会のイベントで即席お笑いコンビ「パンチとロン毛」を結成し、その後もネタの仕込みに余念がない。
なんだかすごく罰当たりなマンガのようだけど、時々ツボにはまったギャグがあってつい笑ってしまう。ふたりのキャラが飲み込めてくるとより笑えるので、同時に買った2巻の方が面白かった。これは2巻の方がレベルが高いということではなく(それもあるかもしれないけど)、このマンガの世界観に慣れてきたということだろう。2巻を読み終えてからまた1巻に戻ると、やっぱり面白いもんね。
ところでなぜイエスは名前で呼ばれているのに、ブッダは敬称なんだろうか?
![]() | 聖☆おにいさん 2 (2) (モーニングKC) 中村 光 講談社 2008-07-23 by G-Tools |
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![]() | アオバ自転車店 4巻 (4) (ヤングキングコミックス) 宮尾 岳 少年画報社 2008-07-09 by G-Tools |
なんだか最近は、マンガ版の新作自転車カタログとハウツー本みたいになってきちゃったなぁ……。そうした自転車というモノに対するこだわりが、この作品の良さではあるんだけどね。例えば今回の表紙はランドウォーカー社の3人乗り自転車「かるがも」がモチーフになってるんだけど、これは現行の試作車ではなく、泥よけの付いた量産車を想定した物になってる。つまりこれはまだ見ぬ「未来の夢の自転車」なのだ。
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![]() | この世界の片隅に 上 (1) (アクションコミックス) こうの 史代 双葉社 2008-01-12 by G-Tools |
現在も週刊漫画アクションに連載されている、こうの史代の連載コミックの第1巻。戦時中に広島から呉に嫁いだヒロインを主人公にしたホームドラマで、戦争末期の日常生活を細かく丁寧に、そしてユーモラスに描いていく。戦争中の庶民の暮らしの中には、笑いもあれば楽しみもあったのだ。その当たり前を、当たり前に描いている点でこの作品は画期的だ。
この上巻はまだイントロみたいなもので、中巻からもう少し人間関係が複雑になり、下巻で終わるはずだ。最後は広島の原爆前後で終わるんだろうなぁと考えると、何だか切なくなってくる。でもこれは、最初から作者の狙いの中にあることだから仕方がない。著者にとっては「夕凪の街 桜の国」の姉妹編となる位置づけの作品だろう。「夕凪の街 桜の国」は映画になったが、これも連載終了後に映画化やドラマ化の話が出そうな気がする。
![]() | 夕凪の街 桜の国 田中麗奈, 藤村志保, 伊崎充則, 麻生久美子, 佐々部清 東北新社 2008-03-28 by G-Tools |
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週刊漫画アクションで連載されていた、こうの史代の連載コミック。妻を事故で亡くして息子夫婦や孫と同居することになった初老の男が、妻の残したノートをあんちょこにしながら家事と格闘する様子を描く。途中から登場する人材スカウト会社の女性が、主人公に急接近してくるラブストーリーの要素にもドキドキ。ひとつひとつのエピソードはわずか数ページなのだが、物語の密度が高いので読むには時間がかかり、読み終わると充実感がある。2巻で完結してしまったのが残念なぐらい、各登場人物たちが魅力的。この細かな生活スケッチの手法が、次の「この世界の片隅に」へと流れ込んでいく。
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![]() | 深夜食堂 1 (1) (ビッグコミックススペシャル) 安倍 夜郎 小学館 2007-12 by G-Tools |
ビッグコミックオリジナルで連載されている短編シリーズの単行本。雑誌でも読んでいるエピソードが多いけど、改めて読んでもやはり面白い。クスクス笑ってしまうようなエピソードもあれば、しんみりさせたりホロリとさせるエピソードも多い。今回の単行本に収録されているエピソードでは、「カツ丼」がお気に入り。「猫まんま」の台詞とモノローグの呼吸などは、やはりデイモン・ラニアンだなぁ……と思うけどね。
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![]() | 栄光なき天才たち 1 (1) (ヤングジャンプコミックス) 森田 信吾 伊藤 智義 集英社 1987-11 by G-Tools |
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![]() | 栄光なき天才たち 7 (7) 森田 信吾 集英社 1989-11 by G-Tools |
かつてヤングジャンプに連載されていた連作伝記コミック「栄光なき天才たち」の第7巻。なぜこれを購入したかというと、この巻にはサイレント映画期の巨匠D・W・グリフィスと、1950年代にハリウッドのセックスシンボルだったマリリン・モンローが取り上げられているからだ。今年の映画史の授業は人物伝をやろうと思っているので、参考までにと購入した次第。ただし僕はグリフィスもモンローも取り上げるつもりはないんだけどね。
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![]() | アオバ自転車店 2巻 (2) (ヤングキングコミックス) 宮尾 岳 少年画報社 2008-01-11 by G-Tools |
「並木橋通りアオバ自転車店」から通巻22巻目にあたる、新生「アオバ自転車店」の第2巻。この作品の掲載誌はヤングキングとヤングキングアワーズで、コンビニで見かけるたびに立ち読みしているので、今回の単行本でもいくつかの作品は既に読んでいた。ところがヤングキングは流通に弱いようで、特にアワーズなどは近所のコンビニでほとんど見かけることがない。そんなわけで、単行本は雑誌で読み落としている作品を網羅しているという点でも非常にありがたい。
今回の巻では、ローラースルーGOGOを取り上げたエピソードが懐かしくて面白く、インターネットでローラースルーについての情報を集めてみたりしました。そうするとこれが、「アオバ自転車店」の著者が資料にしているネタモトではと思われるようなサイトも見つかり、「こういう資料から、ああいう話を作るわけね~」と物語作りの舞台裏を見たようで実に面白い。僕も子供の頃、近所の子が持っていたローラースルーで遊んだ記憶があります。
それにしても今回の「アオバ」は、レトロなネタのオンパレード。トップバッターはレギュラーのプジョーNS40、そしてローラースルーGOGO、ミヤタ・ブリットなどだ。新作は湘南自転車ミヤタ・プローサム・ライトぐらいのもの。新しい自転車ばかりが出てくるのも面白くないが、古い自転車ばかりが続くのもどうかと思うし、このマンガはこのあたりの兼ね合いが結構難しいかもなぁ。
このへんは作者も十分に承知しているようで、雑誌の最新号では3秒で折りたためる自転車として、マバイキー・ジーニアスとワンタッチ・ピクニカを対比させたりしている。
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![]() | アオバ自転車店 1巻 (1) (ヤングキングコミックス) 宮尾 岳 少年画報社 2007-09-25 by G-Tools |
「並木橋通りアオバ自転車店」改め「アオバ自転車店」の第1巻
。雑誌連載は今でも「並木橋通り」アオバ自転車店」で、単行本のタイトルだけが「並木橋通り」を抜いたものに改題された。今回の目玉は筑波8時間耐久をモチーフにした第1話「風になれ!」で、100ページというボリュームも含めてこれはかなり読み応えのあるもの。第2話はこれまでのあらすじ(?)や登場人物紹介をまとめた「おさらいしよう」で、これは「並木橋通り〜」をちゃんと全部読んでいる人には今さらな内容。もしこれが新生「アオバ自転車店」を新たに読み始めた人向けのサービスだとしたら、単行本収録時にこれを第1話にしなきゃね。
第3話の「犬でけっこう」では、ヒトハ命のボディガード、マサがついに専用自転車を手に入れる。ヒトハとマサの距離もだいぶ近づいたようだけど、このふたり、この後どうなるんだろうか。第4話と第5話には、そのマサが坊主頭に半ズボン姿の小学生で登場する「時をかけるアオバ」が収録されている。この時、ヒトハは既に自分で車を運転して仕事をしているので、彼女はマサのいくつ年上なんだろうか……。気になるのでざっくりと計算してみる。
単行本18巻に高校1年生の工一(アオバの父)が登場するが、この時すでに工一はワカバ(アオバの母)と知り合って交際を始めている。つまり「時をかけるアオバ」はそれより前の話だ。ふたりが知り合ったのが、仮に高校1年生の時だとすると、ヒトハはそれより5つ年上で21歳。アオバは作品中で永遠の小学4年生だから、年齢は10歳。マサはヒトハとアオバを同世代だと言っているし、半ズボンの中学生というのはちょっと考えにくいので、この時のマサは11歳ぐらい。年齢差は10歳ぐらいか。
「アオバ自転車店」というのは困った作品で、物語の中では確実に時間が流れていくにも係わらず、登場人物はまったく年を取らないのだ。アオバはずっと小学4年生で、モリオとナギサ、ナツキとエリザベスなどはずっと高校生のまま。ケンタとチヅルは高校生から大学生になったけれど、たぶん彼らはこのままずっと大学生のまま卒業しないのではなかろうか。
連載の時間の流れに合わせて登場人物が同時進行で成長していくマンガとしては、「クッキングパパ」がある。時間に合わせて少しずつ登場人物が成長するものの、その成長の速度が連載の速度と必ずしも一致しないマンガとしては「美味しんぼ」がある。そして永久に登場人物が成長しないマンガの代表は「サザエさん」だ。「アオバ自転車店」はパターンとしては「サザエさん」に近いのだが、工一とワカバの過去のエピソードなどを描く際に否応なく時間の流れを物語に持ち込まざるを得ない。また物語の中に次々に新製品の自転車を登場させれば、それもまた映画に時間の流れを生じさせることになる。物語の中の「現在」は、雑誌連載されているまさにその瞬間なのだ。しかしこれは長く連載を続ければ続けるほど、作中人物たちの年齢や設定に大きな矛盾を作り出し、それを押し広げていくことになるはずだ。
アオバは永遠の小学4年生で、年齢は10歳だ。彼女が生まれたのは、今から10年前。「今」は2007年だから、アオバは1997年に生まれたことになる。さて困った。もう計算が合わない。「時をかけるアオバ」では工一とワカバが知り合ったのは、70年代ということになっている。プジョーNS40の発売が70年代半ば(73年か74年か)だから、話としては当然そうなる。仮に「時をかけるアオバ」の舞台が1974年だとすると、その時に16歳だった工一は1958年前後の生まれ。何と彼は間もなく50歳に手が届く年齢なのだ。
工一は作者の宮尾岳の分身なのだが、作者は1959年生まれだから、だいたい計算は合っている。そこで工一の生年を作者と同じ1959年に確定してしまう。ワカバも同い年。ヒトハはそれより5つ上だから、1954年ぐらいの生まれ。マサはそれより10歳ぐらい下で、だいたい1964年前後の生まれということか……。単純に計算すると、ヒトハは現在53歳で、マサは43歳ぐらいということですかね。う〜む。
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![]() | 並木橋通りアオバ自転車店 (7) 宮尾 岳 少年画報社 2003-02-27 by G-Tools |
アマゾンで在庫なしになっていたため、マーケットプレイスで取り寄せた第7巻。連続物としては第3話の「春の嵐(スプリング・ストーム)」と第4話「白い色は恋人の色」、第8話「新たな風」が抜けていたことになるけど、これがないからといって8巻以降で困ったことにはなってないけどね。面白かったのは第2話の「Fly, High」と第5話の「Something Something」で、この2話の共通点はアオバ自転車のレギュラーがほとんど登場していないこと。
第6話の「Remember Me」も面白いけど、これもアオバ自転車店はまるで脇役。この7巻というのは、アオバ自転車店のレギュラーメンバーと、初期の1話完結型のエピソードが、シリーズの中で完全に分裂している時期なのかもしれない。
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![]() | 並木橋通りアオバ自転車店 (10) 宮尾 岳 少年画報社 2004-01-29 by G-Tools |
レギュラーの若手女性メンバーが全員水着でビーチバレーをする第4話「DATE or ALONE エキサイティング・ビーチバレー」と第5話「真夏の夜の夢」や、レギュラーメンバー総出演の第7話「並木橋の24時間」は面白いが、それよりも「真夏の夜の夢」で見せたアオバちゃんの不思議な能力は気になる。自転車に触れただけで、その自転車にまつわる過去の物語が見えてしまう。なんだこれは、超能力か? これは超能力マンガか?
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![]() | 並木橋通りアオバ自転車店 (9) (YKコミックス (349)) 宮尾 岳 少年画報社 2003-09-04 by G-Tools |
このマンガを作品として意識したのはつい最近なんだけど、じつはコンビニで雑誌を立ち読みする際、ヤングキングで時々意識することなく読んでいたらしい。というのも、単行本を読むと、ところどころに読んだ記憶のある話が出てくるのだ。この巻でいえば、最初のロビンにまつわるエピソードなどがそれ。
この巻ではアオバちゃんのお母さんであるワカバさんが、療養所から本格的に戻ってくることになりました。こうしてシリーズのレギュラーが、またひとり増えるわけです。
第3話の「Rabbit(うさぎ) & Turtle(かめ)」にはミホと長岡のフォールディングバイク・カップルが再登場するんだけど、このエピソードの中で長岡のストライダが意外にも速く走るという話が出てくる。いったいストライダでは、どのくらいのスピードが出るものなのか。インターネットであちこち見ていたら、ストライダで時速40キロ出したという記事を書いている人がいてびっくり。それって、僕のサブナード・スポーツでもなかなか出せないんですけど……。
というわけで、ますますストライダに興味津々。
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![]() | 並木橋通りアオバ自転車店 (8) (YKコミックス (318)) 宮尾 岳 少年画報社 2003-06-11 by G-Tools |
チヅルとケンタ、モリオとナギサなど、若いレギュラーカップルの物語が少しずつ進展していくのも楽しみ。しかしこの巻で面白かったのは、自転車駐輪場での盗難やイタズラを取り上げた第6話の「Zero」かな……。この作品にはこうした自転車についてのネガティブな話題も取り上げていることで、世界観の奥行きが出ているのだと思う。自転車盗難の話は何度も取り上げられているし、たぶん今後も折を見ては取り上げられ続けていくテーマだと思う。
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![]() | 並木橋通りアオバ自転車店 (6) 宮尾 岳 少年画報社 2002-08-31 by G-Tools |
自転車と人との係わりからドラマを作ってきた人気シリーズに、なぜか人力車が登場。これは以前出てきたリヤカーの延長でしょう。個人的には第3話の「遅れた伝言」と、第9話の「1ウェイラブ・エクスプレス」がお気に入り。
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![]() | 並木橋通りアオバ自転車店 (5) 宮尾 岳 少年画報社 2002-04-10 by G-Tools |
新レギュラーとして黒井探偵事務所関連の面々が登場。しかし、黒井・赤井・白井って、わかりやすいけど芸のないネーミング。これもまた、レギュラー化を考えずに登場させたキャラクターなのかも。チヅルが再登場してケンタと共にレギュラー化したのがこの巻から。しかし僕はこうした大きな役より、第4話「おいしい水」に第2巻に登場した岩田さんが再登場しているのが嬉しかったりする。ちゃんと自転車続けてるんだよね。
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![]() | 並木橋通りアオバ自転車店 (4) 宮尾 岳 少年画報社 2001-11 by G-Tools |
第1巻に登場したモリオとナギサのカップルが再登場。ナギサは電動アシスト車から、ビアンキの高級ロードに乗り換えて、峠のクイーンと呼ばれてます。新レギュラーとして、日本びいきのアメリカ人女子高生エリザベス・フィーバーが登場。フォールディングバイクではイギリスのブロンプトンが登場して、中年読者の物欲をそそります。第1話の「1コイン・チューニング」を読むと、ペダルにハーフクリップを付けたくなる。でも著者が力を入れたという第4話「グッドバイ・トラ」は、僕にはいまいちかなぁ……。別に自転車の話じゃないしね。
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![]() | 並木橋通りアオバ自転車店 (3) (YKコミックス (084)) 宮尾 岳 少年画報社 2001-05 by G-Tools |
後のレギュラーメンバーが次々に登場してくる第3巻。体格は小学生並みなのに運動神経抜群で、16インチのミニベロを猛スピードでかっ飛ばす女子高生・坂本ナツキが登場する第1話「ミニミニ・スプリンター」。喫茶店のマスター江東紋太と娘の樹里が登場する第4話「ロデオとジュリエット」と、樹里誕生にまつわるエピソードである第7話「リヤカーの花嫁」。ケンタとチヅルのカップルが初登場することになった第6話「夏の残像」。これなんて作りとしては完全に1話完結型になっているから、たぶんケンタとチヅルは当初レギュラー化の予定がなかったんだと思う。でもキャラがよければ、そこからいくらでもエピソードは派生していくのである。
第2巻で登場したミホと長岡のカップルは第5話「三角形の誘惑」に再登場し、長岡がフォールディングバイクのストライダを購入する羽目になったことから完全に作品のレギュラーとして定着。ここに登場するストライダ2は重量が10キロで、ミホが乗っているワンタッチピクニカはそれより数キロ重いはず。ワンタッチピクニカはもう売ってないけど、ストライダは後継車種をまだ売っている。僕はこのマンガを読んで、ストライダが欲しくて欲しくてしょうがなくなってしまった。値段も手頃だし、折りたたんで部屋に持ち込んでしまえばいいので駐輪場も不要だしね。
というわけで、これは何かと読者の物欲をそそるマンガなのである。危険です。
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![]() | 並木橋通りアオバ自転車店 (2) 宮尾 岳 少年画報社 2000-06 by G-Tools |
自転車コミックの第2巻。第7話の「あの雲とおんなじ」は、作品の原型になった短編「あの空とおんなじ」を「並木橋通りアオバ自転車店」的にリメイクした作品で、なるほど物語作家というのはこのように自分の体験をフィクションに作り替えていくのだなぁと、創作の秘密がうかがい知れる物語になっている。(ちょっと『となりのトトロ』が入っていたりするけどね。)他には折りたたみ自転車での輪行通勤をテーマにした第2話「3秒の自信」や、別れた恋人たちの再会に自転車が一役買う、第5話「3652日のデモンターブル」が面白かった。
主人公は峠アオバを始めとするアオバ自転車店の人たちなんだけど、物語は店を訪れるさまざまなお客さんと自転車との関係にスポットが当てられている。これは手塚治虫の「ブラックジャック」と同じ形式だったりする。「ブラックジャック」というのは、いろんな意味で影響力の大きなマンガなのです。
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![]() | 並木橋通りアオバ自転車店 (1) 宮尾 岳 少年画報社 1999-10 by G-Tools |
前から存在は知っていたんだけど、もう単行本が20冊も出ているし(間もなく21冊目も出る)、あまり手を出したくないな〜と思っていた自転車マンガの第1巻。先日たまたまコンビニでヤングキングを立ち読みしたのをきっかけに、結局買い始めてしまいました。この第1巻は作品の原型になった短編「あの空とおんなじ」が収録されているのが目玉。他には第2話の「坂道のオンナ」が面白く、ここに登場する高校生カップルがその後レギュラー化していくのも納得できる。第5話「母ちゃんの流れ星」に出てくる電子フラッシャーなんて、すごく懐かしい。僕はもろにこの世代です。僕の乗っていた自転車にも、似たようなものが付いていたかも。
僕が当時乗っていた自転車は「セミドロップ」というハンドルが付いていたんだけど、これは今や完全に消えてますなぁ……。あと自転車通学の中学生には、自転車のリアキャリアの横に取り付ける折りたたみ式のカゴも必須アイテムでしたが、これも今は存在しないみたい。自転車の片側にのみ重さがかかるからバランスの悪いシロモノではあったし、実用品としての意味しかないので街乗りにはまったく不向きなものだとは思うんだけど、セミドロップハンドルとリアキャリアの折りたたみカゴは、僕の中学時代の自転車に欠かせないものでした。
とまあ、マンガ本筋とはまったく関係がなく、自転車にまつわる個人的な思い出も呼び起こしてくれる作品です。自転車が好きな人だけでなく、通勤や買い物の足として自転車に乗っている人や、かつて自転車に乗っていた人にもおすすめです。
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これは面白い。全編大阪弁のセリフが心地いいのに加えて、シンプルで無駄のない線で構成された絵柄がいい。それでいて、人間の心の奥底にある恐い部分を、容赦なく引き出している。人間の怖さを描けるから、人間の優しさもリアルに描けるのだろう。
まだ連載中のようなので、今後のエピソードも楽しみ。一度主役になったキャラクターが、別のエピソードに脇役で登場するので、各登場人物たちの「その後」が見られるのだ。
![]() | 大阪ハムレット 2 (2) 森下 裕美 双葉社 2007-01-12 by G-Tools |
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日本版『素晴らしき哉、人生!』のような最初のエピソードが面白かった。少年は人々にとっての天使となり、悪魔となり、同伴者となる。主役は同じでシチュエーションが異なる連作だが、主役の役回りが毎回どんどん変化していくのがこの作品の面白さだろうか。
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時空を超えた物語のスケールが明らかにされる第2巻。少年は古代ギリシアでソクラテスの死刑に立ち会い、遠い未来に滅びゆく最後の人間のひとりと語り合い、世界を駆けめぐって奇跡の1日のために奔走する。
面白いのはソクラテスが出てくるエピソード。微笑みながら自らの死を受け入れるソクラテスの姿に、少年と同じように読者も衝撃を受けること請け合いだ。
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コミックモーニングで最新作を読み、「これはすごい!」と驚嘆したので早速単行本を購入した。現時点で3巻まで出版されているが、主人公は同じでシチュエーションがどんどん変わっていく連作の中短編なので、その気さえあれば著者のライフワークとしてずっと続いていくかもしれない。
主人公である「不思議な少年」はマーク・トウェーンの同名小説にインスピレーションを受けたものかもしれないが、僕はむしろクリストフォロス伝に登場する少年イエスを連想した。この第1巻では少年が水の上を歩いたり、少年がいるすぐそばで魚がたくさん取れるなど、福音書の記述から引用したと思われるエピソードが盛り込まれている。しかしそれでも「これはイエスである」と言い切れない、ひねくれた部分はある。少年は人間の少女たちに恋をして地上に降りたという(創世記)、天使たちの末裔かもしれない。
1巻には3つの話が収録されているが、第1話は話としてまとまりすぎで面白みに欠け、第2話は少年がいなくても成立しそうな話だと思った。そんなわけで、この1巻での僕のお気に入りは第3話だ。
| 不思議な少年 | |
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森まゆみの「彰義隊遺聞」を読んで、再度読み直した杉浦日向子の初期代表作。上野戦争に巻き込まれていく3人の若者を通して、江戸の世が否応なしに終わっていく様子を描いた長編作品だ。ガロ連載中に飛び飛びに読み、その後青林堂から出た単行本を購入したが、これは蔵書整理で一度処分してしまい、今回は文庫本での再購入となった。
これは最初に単行本で読んだときも感じたことだが、物語から彰義隊や上野戦争についての全体像を読み取るのが難しい。主人公となる3人の若者たちを含め、登場人物たちの見分けがつきにくいのも欠点だろう。二度三度読んで、ようやく全体が飲み込めてくるのがこの作品だ。(この文庫版に関しては、サイズが単行本よりだいぶ小さくなってしまったので、ネームが読みにくいという大きな欠点もある。)
江戸風俗の描写が素晴らしく、著者はここで物語を語ることよりも、江戸情緒を絵巻物のように再現していくことを目的にしていたようにも思う。そのための「視点」を提供しているのが、主人公となる3人なのかもしれない。
僕はこの作品が映画化されることを願っているのだが(テレビの大型時代劇でもいいけど)、その場合は上野戦争の全体像を見渡せるよう、何らかの工夫は必要になってくると思う。
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