2006.12.31

グーグル八分とは何か

4861671469グーグル八分とは何か
吉本 敏洋
九天社 2006-12

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 検索エンジンの最大手であるGoogleから、サイトの検索結果を排除されてしまうことを「グーグル八分」と呼ぶ。この本は日本で最初にグーグル八分の対象となった「悪徳商法?マニアックス」の主催者が、グーグル八分がいかにして生じるのか、グーグル八分の見分け方、グーグル八分の問題点などについてまとめた本。急成長したネット企業としてグーグルを礼賛する本は多いのだが、検索結果を排除してしまうという検索エンジンにあるまじき限界と欠陥を明らかにしている点で、この本はとても有益だと思う。

 本書にはAdSense召し上げの件で僕がブログに書いた記事が少し引用してある。その時も感じたことだけど、グーグル八分にしろAdSenseのアカウント剥奪にしろ、グーグルの理不尽とも思える行為を絶対正当化する「グーグル信者」とも言うべき人たちが少なからずいるようだ。「グーグルには間違いはない」と信じることで、「自分はグーグルに忠誠を誓って違反行為などは一切行っていないので、グーグルによって自分が不利益を被ることは絶対にない!」と信じることができるのかもしれないけど、グーグルにだって間違いはあるだろうし、振る舞いとしておかしなところは多いはずだよ。間違いを犯さない人間はいないし、そんな人間の集合体である企業や組織だって間違いを犯す可能性を持っている。これはどんな企業であれ組織であれ同じこと。グーグルだってもちろん例外にはならない。

 問題はグーグルがそうした間違いやおかしな点を一切認めず、改めようともしないこと。結果として、そこには『未来世紀ブラジル』のような不条理世界が生じることになる。まあ急成長中の企業だから、欠点の改善に気を配る前に新サービスの開発が優先されているのかもしれないけどね。実際、グーグルの提供しているサービスの多くはとても便利だしね。グーグルはサービスとしての「成熟」を後回しにすることで、急成長を遂げているということなのかもしれない。

B00005R22R未来世紀ブラジル スペシャルエディション
トム・ストッパード テリー・ギリアム ジョナサン・プライス
ジェネオン エンタテインメント 2003-11-21

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2006.04.12

グーグル Google 既存のビジネスを破壊する

グーグル Googleグーグル Google
佐々木 俊尚


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 著者の取材を受けていたので、出版される前に献本を受けて読んでしまった本。インターネット業界におけるGoogleの急成長と、Googleの功績、その急成長が生み出したひずみについてバランスよくまとめた本だと思うが、「将来こうなる!」「いずれこうなってしまう!」式に、将来に向けた未確定部分に脚を踏み込み、読者の危機感を煽っている部分も多いように思う。進歩の早いインターネットの世界だから、この本もおそらく1~2年後には、いやひょっとしたら半年後には時代後れの内容になってしまうことが考えられる。新書という媒体の必然かもしれないが、あまり時事性を追いかけず、Googleについての「今」を冷静に分析するという方法もあったように思うけど……。

 まあこのあたりは、著者や編集部の考え方だと思うし、こうした時事性を前面に押し出した本を次々送り出していくというのも、昨今の新書ブームの中ではひとつの戦略だと思う。インターネットやパソコンをタイトルに冠した本は、どのみち5年も10年も読み継がれるものではない。インターネットとGoogleから「今この時点で考えられること」を、多くの事例を持ち出しながら解説した本としてはよくできていると思う。

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2005.05.19

ウェブログの心理学

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山下 清美 川浦 康至 川上 善郎 三浦 麻子


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 この本で「ウェブログ」と呼ばれているのはMovableTypeに代表されるブログ・ツールだけではなく、インターネットで公開されている日記全般だ。(しかしその中でも特に、各種のツールを利用して作成される個人日記が主たる考察の対象とされている。)インターネットにおける個人日記の歴史は、インターネットの歴史と同じぐらい古い。じつは僕も、ブログ・ツールを使う以前から、ホームページの自己紹介ページで自分の日記を書いていた(1999年8月から)ので、この本で取り上げられているいろいろな事例はまさに、自分にとってもリアルタイムで経験してきたことと大きく重なり合う。

 タイトルは「ウェブログの心理学」などと硬くていかめしい印象だが、中身は現時点におけるインターネット個人日記についての調査報告といった印象。個人ホームページの登場、さまざまな和製日記ツールの登場、リンクを使った日記同士の連結とコミュニティ化、SNSへの展開など、インターネット10年の歴史を振り返りながら、インターネットと個人の情報発信について心理学の用語を使いながらまとめられている。

 ユニークなの各種ツールの機能についてかなり細かく記述しながら、そのツール自体を話題にするのではなく、そのツールの登場で何が起きたのかが記述されていることだろう。この本が捉えようとしているのは、ツールの進化ではなく、インターネットにおける個人間コミュニケーションの変化なのだ。

 日本生まれの日記ツールについてかなり詳細な記述があるのに比べると、MovableTypeに代表されるアメリカ製ブログツールのインパクトについての考察が足りないようにも思う。なぜ多くのユーザーがMovableTypeに熱中したのかを考えることで、日本のインターネットユーザーがブログに何を求めていたのかが浮かび上がってくるようにも思うのだけれど……。

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2005.05.08

マルチメディア

4004303397マルチメディア
西垣 通


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 1994年初版のこの本が、版を重ねながら未だに売れているというのがちょっと異様な気がする。この本にはインターネット以前に盛り上がった「マルチメディア・ブーム」の浮ついた雰囲気が、そのまま封じ込められている。そういう意味では貴重な歴史の証言だ。この本の中にはDVDが出てこない。そのかわりCD-Iという、今はまったく消えてしまったマルチメディア規格が登場したりする。ああ、時代の流れを感じるな~。

 90年代前半に盛り上がったマルチメディア熱というのは、結局なんだったのだろうか。それは要するに、CD-ROM付きのパソコンを売るときのキャッチフレーズに過ぎなかったのではないか。それまでテキストしか扱えなかったパソコンが、画像や音声を扱えるようになった。そのことを「マルチメディア」と言ってみせただけのように思えるのだ。

 今となっては内容も古くなっていて、マルチメディアにまつわる未来予想もまったく意味を失っている。著者のメディア論やテクノロジー論、コミュニケーション論なども、「昔はこういう言い方が流行していたよな~」という懐古趣味以上の感想を持てない。今となってはきわめて空虚な本であり、読む価値はほとんどないだろう。しかしこれを読むと、新しい技術や言葉が出てきたとき、識者や専門家と呼ばれる人がいかに浮ついて中身のない言葉をまき散らしているかという、よい見本にはなっていると思う。

 80年代はニューメディア、90年代はマルチメディア、2000年代はITとインターネットがキーワードだ。おそらくITもインターネットも、今から10年後には陳腐化するに違いない。しかし具体的なビジネスと一体化して進行しているインターネット普及は、10年前のマルチメディア・ブームよりはずっと地に足がついているようにも見える。

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2005.04.25

『ユリイカ』2005年4月号特集*ブログ作法

『ユリイカ』2005年4月号特集*ブログ作法


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 特集だけをサッと斜め読みしただけだが、特集タイトルの「ブログ作法」についてはいまひとつ踏み込み不足かな~、という気もする。もっともこの場合、「作法」という言葉が意味するものを、どう解釈するかが問題なのかもしれない。これを狭くマナーやエチケットと考えると、そもそも「ユリイカ」という雑誌で取り上げる問題からはずれてしまう。ここで試みられているのは、「ブログとはなんぞや」といテーマに対する、人文学的なアプローチなのだ。

 特集のトップに置かれている「激突!はてな頂上作戦」が一番の読み物。あとはどれも、個人的なつぶやきみたいな記事ばかりだ。部分的に大いに共感する言葉に出会える場面がないわけでもないが、全体的には焦点が絞りきれていない感じがする。

 ブログなどのツールによって、日本人の多くがそれまでまったく縁のなかった「不特定多数の他者を相手にした顔の見えないコミュニケーション」に乗り出すわけで、僕自身はその先にあるものに興味を持っている。この特集はそれに直接のヒントをくれるわけではないが、考えるための手がかりは得られるような気がする。

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2004.07.12

アマゾンで得するショッピング生活―Amazon.co.jpをもっともっと使いこなそう!

アマゾンで得するショッピング生活―Amazon.co.jpをもっともっと使いこなそう!
アマゾンで得するショッピング生活―Amazon.co.jpをもっともっと使いこなそう!
田口 和裕

[:しょんぼり:] Amazonのサービスを一通り教えてくれるという入門書。しかし僕のようなヘビーユーザーには、かなり物足りない内容。コラムなどの別枠でもiiから、各項目をあと少しずつ掘り下げてほしかった。(7/12)

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2004.06.24

Amazon Hacks 世界最大のショッピングサイト完全活用テクニック100選

Amazon Hacks 世界最大のショッピングサイト完全活用テクニック100選
Amazon Hacks 世界最大のショッピングサイト完全活用テクニック100選
ポール・ボシュ 篠原 稔和 ウェブ・ユーザビリティ研究会

[:見る:] 最終章のWEBサービスについての記事に一番興味があったのだが、これはまったく僕の手に余った。しょうがないのでここはとばして読みました。まだ日本のAMAZONでは実装していない機能について、いろいろ解説しているのは参考になります。(6/24)

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2004.06.18

XOOPS入門 ―― ひとが集まるWebをつくる。

XOOPS入門 ―― ひとが集まるWebをつくる。
XOOPS入門 ―― ひとが集まるWebをつくる。
坂井 恵 天野 龍司

[:グッド:] XOOPSの主な機能や実際の使用例からはじまり、インストール方法や基本的な設定方法、カスタマイズ法までを解説している。XOOPSを実際に使うようになったら、間違いなく再読三読するであろう優れた手引き書だと思う。(6/18)

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