2009.09.28

鉄則! 企画書は「1枚」にまとめよ

4484031116鉄則!企画書は「1枚」にまとめよ
Patrick G. Riley
阪急コミュニケーションズ 2003-10

by G-Tools

 図解式に企画書をA4用紙1枚にまとめろと主張する本が出ているけれど、この本はそれとはまったく異なった切り口から「A4で1枚」を主張する。ある企画に対してゴーサインを出せるだけの権限を持つ人は、仕事が忙しいので分厚い企画書を読んでいるヒマなどない。重要事項をすべて網羅した企画書があったとしても、それに全部目を通すのに30分かかるようでは最初から手にとってもらえないのだ。それよりは1枚の用紙に要点だけを簡潔にまとめた企画書を作ればいい。それは「簡単な企画」という意味ではない。データ的な背景はもちろんしっかりと詰めておく。準備は周到に進めておく。書こうと思えば50枚や100枚の企画書や事業計画書は作れるだろう。しかしそれを、1枚にまとめる。そうすれば熟読しても、3分か5分で決定が下せるだろう。細かな点は後から長い時間をかけて、詳細を詰めていけばいい。それが「1枚企画書」の意味なのだ。

 日米の「プレゼンテーション文化」の違いがあるので、これがそのまま会社勤めのサラリーマンに応用できるかどうかはわからない。しかし「下調べは周到に」「企画書は完結に」「どんな質問があっても答えられる準備を怠るな」というのは、どんな現場でも生かせることだろう。

 企画書の最後に、具体的に相手に行動してほしいことを書いておくというのも、僕にとっては目から鱗。「こんなにいいことがありますよ」「こんなにいいアイデアがありますよ」だけではダメなのだ。「だからあなたにこうしてほしい!」という要望があってこそ、相手はそれに対してイエスかノーかで即座に返事が出来る。「こんなことができます。どうしますか?」じゃダメ。「あなたが協力してくれることで、我々はこんなことができます。協力してください」というのが企画なのだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.08.10

月の桂 株式会社増田德兵衞商店

Tsukinokatsura

 日本で最初ににごり酒を発売した伏見の造り酒屋・増田德兵衞商店の歴史や経営者たちの人となり、名手を生み出した京都の酒文化などについて書かれた本。著者名が記されていないのに、文章に一人称の部分が多くて違和感を感じる。奥付によれば、取材・文は宮腰太郎。「小沢昭一的こころ」を担当していた放送作家と同姓同名だけど、同じ人だろうか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.06.19

物語力(ストーリーりょく) ワートマンの「人の心を鷲掴みにする仕事術」

4872579240物語力(ストーリーりょく) ワートマンの「人の心を鷲掴みにする仕事術」 (East Press Business)
イースト・プレス編集部
イースト・プレス 2008-04-18

by G-Tools

 ストーリー論や物語理論の本ではなく、ビジネスの場でのコミュニケーションツールとして「ストーリー」を活用しようという本。最近ビジネスの世界で「ストーリー」が注目されている理由の一端を、この本からうかがい知ることが出来るような気がした。

 ここで紹介されている「ストーリー」はあくまでもビジネスの場で考えや情報を共有するためのツールなので、「どうやって物語を作るか」や「物語の構造はどうなっているか」といった物語自体についての理論はまったく語られない。ここで紹介されているのは「ストーリー」というほど大げさなものではなく、むしろ「エピソード」とか「逸話」とでも言った方がいいものかもしれない。成功談、失敗談、企業や商品や人物にまつわる伝説的逸話、楽しい話などをこまめにストックし、状況に応じてスムーズに取り出して共有していく。そうすることで人間同士の結びつきが深まり、仕事のモチベーションが上がる。とまあ、そんなわけだ。

 で、ストーリーをストックしておく方法だが、これは「ウィンブック」というものを作る。頑丈な作りのノート(長い年月にわたって使うため)に、自分の面白いと思った話、感動した話を書き取っておく。1冊終わったら次に移る。これはどんどん書きためていく。でもこれだけでは、当意即妙にストーリーを語るというわけにはいかない。そこで「ストーリー・マトリックス」という用途別・内容別の目次を作っておく。時間があれば「ウィンブック」を作り、「ストーリー・インデックス」に落とし込み、「ストーリー・インデックス」を眺めては「ウィンブック」を読む。これを繰り返すことで、ストーリーが身についてくるわけだ。ストーリーの構成要素としては「ストーリー・コーチ」を参考にするといい。

 ストーリーの効用をストーリー仕立てで紹介しているところがかったるいのだが、ストーリーをストックして、それにインデックスを付けて活用するという手法は、他の分野にも応用できるかも。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.06.12

「物語力」で人を動かせ!―ビジネスを必ず成功に導く画期的な手法

4837921795「物語力」で人を動かせ!―ビジネスを必ず成功に導く画期的な手法
平野 日出木
三笠書房 2006-03

by G-Tools

 ストーリー理論の基礎と実際の事例を、平易にかみ砕きながら解説した入門書。直前に読んだ「論理と心理で攻める 人を動かす交渉術」では「理論より感情に訴える技術」と抽象的にしか語られていなかったストーリー理論が、基礎から応用、実際の成功事例などを交えてしっかり紹介されている印象を受けた。物語の構成はV字型や逆N字型にしろとか、物語化するための材料集めの方法、自己紹介を物語化する方法、ビジョンとミッションの違いなど、参考になりそうなところは多い。普段は映画を通じて「物語」を考えることが多いのだが、この本では経済紙やスポーツ紙などの文章を例にとっていることが多く、普段から目に馴染みのある新聞記事の多くが同じ「物語の構造」の中で組み立てられていることを知るのは新鮮だった。目から鱗が落ちるとまでは言わないが、「言われてみればそうだよなぁ」という感じで得心がいく。これは今後、自分が仕事でコラムを書いたりするときも参考になりそうだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.06.10

論理と心理で攻める 人を動かす交渉術

4582853854論理と心理で攻める 人を動かす交渉術 (平凡社新書)
荘司雅彦
平凡社 2007-08-11

by G-Tools

 ストーリー理論の紹介を読みたくて購入したのだが、少なくともその用途についてはまったく役に立たない本だった。ストーリー理論を「理屈ではなく感情に訴える技術」と翻案した上で、ストーリー理論とは直接関係のないエピソードや事例を紹介しているし、その事例もあまりにもドラマチックなもの(相手の会社に自分の姪がいる、社内イジメで自殺した人がいるなど)で、そのままでは直接津使えないようなものばかり。リゲインのCMを例に出して、そこにはストーリーだけで情報がないと言うのも元コピーライターから見れば変な話。結局この本からは、「最近ビジネスの現場ではストーリー理論というものが注目され始めている」とうこと以上のことはわからない。ストーリー理論を学ぶなら、これ以外の別の本を読まなきゃならない。

 ただしストーリー理論はこの本のごく一部であって、他にも社会心理学的なテクニック、ゲーム理論、クリティカルシンキング、著者が実際の体験の中で得たさまざまなテクニックなどが紹介されているので、本のタイトル通り「交渉術」を学ぶ本としては小振りながらよくまとまっていると思う。紹介されている○○理論のたぐいは、ストーリー理論の時と同じく著者の理解度が怪しげだったり、解釈がかなり入っているのでそのまま「これが○○理論だ」と思わない方がいいかもしれないが、書かれていること自体は別に間違っちゃいないのだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.05.24

名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方

4532194490名作コピーに学ぶ読ませる文章の書き方 (日経ビジネス文庫)
鈴木 康之
日本経済新聞出版社 2008-07

by G-Tools

 映画批評家として独立する以前、僕はコピーライターだった。宣伝会議のコピーライター養成講座に通って広告コピーのいろはを学び、広告批評やコピー年鑑を見て一流コピーライターたちの仕事にうなり、新聞や電車の中吊り広告で現在進行形の広告を見ていた。コピーライター的な感覚や文章作法は今でも僕の中に生きているとは思うのだが、最近のコピーライターの仕事にはまったく注意を払っていない。というわけで、最近の名作コピーと呼ばれるものがどんなものなのか気になって、この本を買ってみた。銀座のブックファーストでベストセラーランキングに入っていたのがきっかけだ。

 元コピーライターから見れば、ここには文章読本としてはごく当たり前のことが書かれている。読む人のことを考えろ、差別化しろ、気持ちを込めろ、取材しろ、当たり前のことにユニークな切り口を見つけろ、正しく説明しろ、文章を整理しろ、表現を磨け、などなど。それぞれ具体的な見本として、新旧さまざまな広告を持ち出してくる。中には僕が知っているものもあるし、知らなかったものもある。なかなか面白い。

 コピーライターを目指している人だけでなく、これは企画書を書く人や、趣味のブログでコラムやエッセイのようなものを書いている人にも参考になる内容だと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.05.05

マインドマップ(R)が本当に使いこなせる本

4048672347ペンとノートで発想を広げる“お絵描き”ノート術 マインドマップ(R)が本当に使いこなせる本 (アスキームック)
ブザン・ワールドワイド・ジャパン、ブザン教育協会
アスキー・メディアワークス 2008-06-30

by G-Tools

 マインドマップ関連の本を何冊か読み、何度かマインドマップ作りにチャレンジしながら、いまだにマインドマップの魅力がよくわからない……という僕のような人に打って付けの本。全編カラーページでさまざまなマインドマップを紹介しながら、マインドマップの基礎から応用までをしっかりと図解。ここで強調されているのは、セントラルイメージをしっかりと描かなければマインドマップにはならないということ。マインドマップと名乗りながら、これを省略してしまっているものが結構多いのだ。それは単なる「放射状メモ」であって、マインドマップではないのだという。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.05.04

伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術

4198624267伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術
飯尾博信+常盤洋二 楡井浩一
徳間書店 2007-10-17

by G-Tools

 1980年代初頭、カリスマ・トレーダーのリチャード・デニスとウィリアム・エックハートは、「優秀なトレーダーを養成することは可能か?」について論じあい、デニスは「誰でも訓練すれば勝てるトレーダーになれる」と主張し、エックハートは「教育より素質が重要だ」と主張した。トレーダー同士の論争は、必然的に賭けに発展する。トレーダーの研修生を募集して取引のノウハウを教え、十分な資金を与えてみればいい。こうして集められたトレーダー集団が「タートルズ」であり、彼らは結果として年平均80%以上のリターンを達成したという。

 著者は「タートルズ」に19歳という若さで参加し、デニスらの教えを忠実に守って最大のリターンを得た人物。「タートルズ」が具体的にどのような取引ノウハウを伝授されたのかは巻末にマニュアルが添付されているが、そのあまりにも単純なことには驚かされてしまう。本当にこれで、ちゃんとリターンが得られるのだろうか? 本書の大部分は、要するに「それで大丈夫なのだ」という理論的な説明に費やされていると言ってもいい。

 ではこのマニュアル通りに取引すれば、誰でも高い収益を上げて億万長者になれるのか? じつはこの「マニュアル通りに取引する」こと自体がきわめて困難なのだと著者は言う。「タートルズ」のメンバーのほとんどが著者ほどの利益を得られなかったのは、彼らが常に自分の判断でマニュアルに細かな変更を加えてしまったからだというのだ。

 本書にはリチャード・デニスの言葉が引用されている。

 『わたしのトレーディング規則を新聞で発表したところで、誰も従わないだろう。重要なのは、一貫性と自己規律だ。ほとんど誰だって、わたしたちが教えた内容の8割がたの完成度を持つ規則のリストをつくり出せる。その人たちにできないのは、ものごとが悪い方向へ進んでも、確たる自信を持ってその規則を守ることだ』

 本書の中では「幸運さ」と「優秀さ」について論じたくだりが面白かった。成功したトレーダーの多くは「幸運」によって成功しているが、その幸運は長くは続かない。相場の世界で生き残れるのは本当に優秀な一握りの人だけなのだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.04.23

世界一わかりやすい!FXチャート実践帳

4860633253世界一わかりやすい!FXチャート実践帳
今井 雅人
あさ出版 2009-03-06

by G-Tools

 FXのチャート分析を解説した本はいろいろ出ているのだが(たいていのFX入門書には必ずチャート分析法が紹介されている)、この本は実際のチャートを見ながら、先行きを読者が考えていくというところがミソ。日足のローソク足に、レジスタンスライン、サポートライン、トレンドラインを引いて売買のポイントを探す。この本がすごいのは、分析の結果として思い通りに動かなかったケースも事例として紹介していることだろう。チャートを分析する→ポジションを持つ→利益の確定もしくは損切り、までがひとつのプロセスだという考えが徹底している。損切りもトレードのうちなのだ。

 FX入門書の中には日足・時間足・週足といったタイムスパンを伏せて、チャートの解説をしているものも多いように思う。しかしこの本は日足一本槍で、より長期の動きを見るために週足を参考にするというスタイルに徹している。しかしローソク足、レジスタンス、サポート、トレンドという4つの要素はどんなタイムスパンでも使えるはず。平均線をどう参考にするかという話も最後に少し紹介されているが、それ以外のごちゃごちゃした説明が一切無いのもいい。

 これを見ると「なるほどプロはチャートのこんな点を見ているのだな」ということがわかる。チャートを見ているとき、自分の目がいかに節穴かということもわかる。この本は一度読み終わっても時々取り出してパラパラとながめ、チャートを見る目を養うには最適の教科書であり練習ドリルだと思う。

 この本である程度チャートの見方に馴れてきたら、FX運営会社のHPにあるバーチャル取引で実際のチャートに沿った取引をしてみればいい。そこから実際の取引に入っても遅くない。僕自身は既に実際の取引で大きく資金を焦げ付かせてしまっているのだが、できればあと1年早くこの本に出会いたかった!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.31

酒田五法は風林火山―相場ケイ線道の極意

493089641X酒田五法は風林火山―相場ケイ線道の極意
日本証券新聞社
日本証券新聞社 2004-05-12

by G-Tools

 ロウソク足の形で相場の転換を見極める「酒田五法」の解説書。もとになっているのが江戸時代の米相場の分析らしいのだが、これはそのまま現在の各種相場にも使える部分が多いのだという。ただし為替取引(FX)の場合は取引が24時間途切れないため、酒田五法に出てくる足形の多くはまるで参考にならない。土日は休みだから、週足なら参考になるのかもしれないが、それでもあまり大きく窓を開けたりすることはないからなぁ……。

 本の後半は実際の株価推移を例に取りながらの実践的な解説になるが、むしろこれは為替チャートの日足や週足を実際にプリントアウトしてみて、前半部の解説と付き合わせて検証してみる方が勉強になるような気がする。ドル/円、ユーロ/円、ドル/ユーロ、それに自分がやっているNZD/円ぐらいで検証しよう。おそらく実際に使い物になる足形はわずかだと思うが、逆に言えばそれだけ憶えることが少なくて済むわけだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.29

相場金言集―世界の名手が発見した定石

4496032120相場金言集―世界の名手が発見した定石 (同友館投資クラブ)
林 輝太郎
同友館 2001-07

by G-Tools

 株や先物にまつわる相場金言集なので、僕が趣味的にやっているFX(まったく儲からないので趣味だと割り切ることにした。せめて収支トントンにして末永く楽しめる趣味にしたいものです。できれば趣味と実益を兼ねたいところではあるけれど)にはまったく役に立たないものもあるけれど、先の見えない未来に賭ける「相場」の本質をとらえた言葉の数々には「う〜む」と考えさせられるものも多い。手もとに置いて、時々パラパラと何度も読み替えしたい本だ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.11.06

野村式「ID為替」──プロが教えるFX短期トレード超投資法

4062725339野村式「ID為替」──プロが教えるFX短期トレード超投資法 (講談社+α新書 280-2C)
野村 雅道
講談社 2008-10-21

by G-Tools

 同じ著者による「働かずに毎年1000万円稼げる私の「FX」超活用術」を読んで、「低レバレッジでスワップ金利を得るのは低リスクのFX活用術だ」と信じた人は多かったと思う。僕もそのひとりだ。レバレジを低くして高金利通貨で外貨買いポジション(円売りポジション)を持てば、3年ぐらいで10円程度の円高は金利差で帳消しになる。レバレッジが低ければロスカットの心配もほとんどないので、数年単位の長期運用ならスワップ狙いが断然有利であろう……。しかしそんな「仮説」は、今年夏からの急激な円高で吹き飛んでしまった。昨年から今年にかけて外貨を高掴みしてしまった人たちは、この夏以降の円高でロスカットされたり、保証金の積み増しを強いられたりしたのではないだろうか。金融不安の中で外貨の金利も大きく引き下げられ、今やスワップ金利も雀の涙。これまでの為替差損をスワップ金利で取り戻すためには、いったい何年がまんすればいいのか誰にもわからないありさまだ。しかし「スワップこそFX」と言っていたこの著者本人は、何のことはない、しっかりと円高相場でもデイトレで稼いでいるというのだ。この本はそんな著者のデイトレ術をまとめたものだ。

 この本によれば、為替市場で動いているお金の大半は商取引などによる「実需」によるものなのだという。日本の輸出が盛んになると、ドル建てで入ってきた外貨を日本円に換金するための「ドル売り・円買い」が起きて、為替市場は「円高」になる。かつて日本は対アメリカ貿易で大きな黒字を抱えていたので、それが「ドル売り・円買い」になって極端な円高が進んだ。こう言われると、なるほど今の日本とアメリカの関係では、かつてのような円高が起こりにくいことがわかる。むしろアメリカが不況になって日本製品の購買力が鈍化してくれば、日米間で実需としての「ドル売り・円買い」が抑制されて、円安・ドル高の要因になるかもしれない。

4062723549働かずに毎年1000万円稼げる私の「FX」超活用術 (講談社+α新書)
野村 雅道
講談社 2005-12

by G-Tools

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.11.05

FX革命!

4594056873FX革命!
南緒
扶桑社 2008-06-21

by G-Tools

 3千万円の資金をFXで500万円まで減らし、その後猛勉強して数億円の利益を上げるに至ったという著者が、自身のFX哲学やトレード手法を披露している本。共感できるところも多いが、絶対の自信を持って断言しているところは読者の反感を買うことも多いだろうと思う。要するに「成功話ばかりで鼻持ちならない」ってことかな。著者の取引スタイルは徹底したテクニカル重視で、チャートを見ながらトレンドに順張りしていくもの。こういうのは相場観だの経済情勢のファンダメンタル分析などがまったく無関係なので、そうした「分析」が好きな人には軽んじられるのかもしれない。でもトレンドを読んでそれに乗ると言う意味では、これはこれでFXの王道だと思うけどね。

 実際のトレード手法については袋とじになっている部分で解説してあるのだが、要は期間の違う時系列チャート(平均足)を見比べながらトレンドを読み、そのトレンドに順張りしていくというもの。細かいことは本書を読むべきだと思うけど、僕はMacユーザーなのでそもそも平均足を表示できるソフトがないような気がする。移動平均線を利用して似たようなことはできそうだけどね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「超」読解力

4062723476「超」読解力 (講談社+α新書)
三上 直之
講談社 2005-11-21

by G-Tools

 わかりにくい文章はなぜわかりにくいのか。わかりにくい文章を理解するにはどうすればいいのか。そんな文章に対する読解の手がかりを、わかりやすく解説した本。高校生などが小論文のテストなどに利用すると役に立ちそうな具体的ハウツーが書かれていて、これはこれでいい本だと思う。文章の論理展開のパターンや、どのパターンが使われているかを知るためのヒントや手がかりなど、本当に親切に手取り足取り書かれている。しかしこれは、僕の求めている「読解力」の本ではなかった。確かにいい本だ。でも僕の欲しい情報は書かれていなかった。

 ただしとても面白いところもあった。それはアリストテレスの「弁論術」の内容を紹介している部分。説得法の3分類はそのまま「映画に感動する3つの理由」に置き換えられそうだし、「トポス」という考え方も面白そうだ。確かに自分の中に、いろいろなネタをストックしておくことは大切。使えるか使えないかは別として、雑学的なネタを詰め込んでおいて、それをあとから引っ張り出してくると役に立つことも多い。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.10.23

着物トレーダーを卒業せよ陳満咲杜の為替の真実

4810911896着物トレーダーを卒業せよ陳満咲杜の為替の真実
陳 満咲杜
青月社 2008-06-16

by G-Tools

 相場が上げているときは買い、相場が下げているときは売る。それが相場の常識。しかしここ数年で急速に参加者を増やしている日本のFX市場では、そんな常識がまったく通じないのだという。高金利の外貨を買い、そのまま放置しておけば金利で為替差損の利益が消えてなくなるという、スワップ金利を目的とした取引が増えているからだ。しかしこれはとてもリスクが高い。ここ数ヶ月の過激で暴力的とさえ思える円高ペースで、それは誰もが感じ取っていることだろう。ではどうすればいいのか? この本は「スワップ狙いはどうもダメらしい」と悟った人が手にできる、実践的なFX啓蒙書だと思う。

 ほとんどは著者のブログ記事を集めたもののようだが、著者が今回の急激な円高をあらかじめ予見していたことには驚かされる。もちろんこれほど急激に円高が進むとは考えていなかったようだが、スワップ狙いの長期塩漬け作戦がいかに危険で脆いものなのかを、具体的な数字を上げながら論じていく姿勢は、今となってはじつに正しいものだと考えるしかない。

 チャートの読み方などテクニカルアナリシスについては別に本を出す予定があるというので、それを待つべきだろう。しかしトレンド転換をチャートから読み解く目安や、複数の建玉を作った後でどれを先に利食い決済していくべきか、平均線を使った利食いタイミングのとりかたなど、読んでいてなるほどと思わされるところも多い。これはこれまでに読んだ相場関連の本の中で、一番役に立ちそうな本だと思う。具体的にテクニカルな知識が付くとか力が付くと言うより、意識を変えてくれる本なのだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.10.19

お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践

433403425Xお金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)
勝間 和代
光文社 2007-11-16

by G-Tools

 資産を銀行に預けておいても、日本は超低金利なのでまったく増えず、リスク資産に投資することで得られる利益を放棄しているに等しい……と主張する本。具体的な数字を上げながら、金融の仕組みや、実際の具体的な投資法などをレクチャーする一般向けの金融入門書だ。しかし日本の低金利とリスク資産への投資の少なさが、日本人の長時間労働や少子高齢化の原因にまで結びつけてしまうのはちょっと強引すぎるかも。でも「ああなるほど、そういう考え方もあり得るであろうなぁ」とは思わせる。

 この本が発行されたのは昨年11月で、僕が持っているのは今年2月に出た第9刷。短期間でこれだけ刷り増しているのだから、結構売れている本なのだ。でもこの時点で本の主張通りに証券会社に口座を作り、投資信託を買い始めた人は、今年8月からの強烈な円高と、昨今の世界的な株価暴落でかなりの手傷を負う羽目になったはず。まあ投資信託というのは長期の投資なので、今後何年かすれば株価も元に戻るだろうけど、それでも「こんなことなら定期預金の方がましだった」と、リスク資産への投資にトラウマができてしまった人は多いだろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.10.14

ツナギ売買の実践

4496015463ツナギ売買の実践
林 輝太郎
同友館 1989-07

by G-Tools

 この本を読んで、ようやく「うねり取り」の実際がわかってきた気がする。「うねり取り」では相場のうねりに合わせて、建玉の数もうねっていくのだ。買いから入って相場の天井に近づく気配を感じながら少しずつ分割で売り上がり、同時に買い玉を決済していく。振り子が揺れるように、建玉の数は売りと買いの間で行ったり来たりしている。相場の底の方では買い玉の方が多くなり、天井の方では売り玉の方が多くなるわけだ。底の底で買って天井で売ろうとか、天井で売って底で買い戻そうなどとは考えない。相場の動きを、分割売買で柔軟に受け止めていく。なるほどなぁ……と思う。

 こうした実践的なテクニックが、FXでどの程度生かせるのかはわからない。とりあえず今は分割での買いを少し行っているので、あとはそれを残したまま、相場が上げてきたところで売り玉を建てることを考えてみようと思う。

 グラフ作らなきゃな……。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.09.12

うねり取り入門―株のプロへの最短コース

4496026414うねり取り入門―株のプロへの最短コース
林 輝太郎
同友館 1998-07

by G-Tools

 これも株の本なのだが、FXの参考になるだろうと思って読んだ。「自立のためにプロが教える株式投資」や「あなたも株のプロになれる」を踏まえながら、実践的に株売買の方法論が書かれている。読み物としては前記した2冊の方が面白いのだが、これらはあくまでも相場師個人の方法論が中心。この本はもう少し平坦に、方法論の法則のようなものを紹介しようとしている。内容的には前2冊と共通するところも多いのだが、前2冊の著者の他にもさまざまな事例が紹介されていて参考になる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.09.05

あなたも株のプロになれる―成功した男の驚くべき売買記録

4496013568あなたも株のプロになれる―成功した男の驚くべき売買記録
立花 義正
同友館 1987-04

by G-Tools

 相場一本で食っていく、相場師として生きていくということが具体的にどういうことなのか、サラリーマンから相場師に転じた著者の姿を通して描かれた本。同時にこれは、相場師と呼ばれる人びとが具体的にどのように株を売買しているのかが書かれている本でもある。著者が儲けたり損したり、騙されたりしながら、自分なりの取引方法を身に着けていく様子はじつに面白い。このまま映画になりそうなほど波瀾万丈なのだが、具体的な取引のノウハウなどについては映像化するのが難しいかもしれない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.09.03

自立のためにプロが教える株式投資

4496016540自立のためにプロが教える株式投資
板垣 浩
同友館 1990-08

by G-Tools

 最近FXをはじめていきなり数十万円の大赤字を出してしまった。これはきちんと相場取引のスキルを身に着けないと大変なことになると考えているうちに、ネットで「うねり取り」という言葉を知り、そこで必読書として紹介されていたのがこの本。タイトルからわかるとおりこれは株式相場の本だから、実際の取引の詳細などにはFXとの違いもある。しかしノウハウや心構えなどは、この本からでもしっかりと学び取ることができる。

 相場は理論では動かない。相場は材料では動かない。理論や材料にかかり切りになっているうちは、相場で利益を出すことはできない。評論家は相場の上げ下げについてその理由を分析し、エコノミストは今後の景気や相場の動きについて予測を出す。でも彼らは自分で相場に手を出すことはない。理論と実践は違うのだ。著者は理論ではなく、実践こそが大切だと主張する。

 とりあえず僕はこの本を読んでから、場帖を付けることにしました。過去2年半分の場帖ができたら、グラフも作ります。グラフ用紙も買ってきました。日足ベースで2年半分のグラフと、月足ベースで10年分のグラフを作ろうと決意。考えてみれば、そんなこともまったく考えることなく、FXにほいほい手を出していたのだから恐ろしい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.08.05

インテリジェンス読書術―年3000冊読破する私の方法

4062724936インテリジェンス読書術―年3000冊読破する私の方法 (講談社+α新書 317-2C)
中島 孝志
講談社 2008-04

by G-Tools

 最近まとめ読みしている「読書術」についての本の1冊。既に何冊目かの本なので新鮮な記述は少ないものの、年に3000冊を読破すると言う著者の言葉には説得力がある。読書を楽しみのための「消費型読書」と、生活や仕事に結びつけていく「生産型読書」に分けて、後者の活用法を提案していくというのはシンプルでわかりやすい。つまらない本は早めに見切って読むのを中断した方が時間の無駄にならないというアドバイスや、複数の本を平行して読み、ひとつの読書に飽きたり疲れたりしたら別の本を読むという話には「なるほど」と思わされた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.07.27

スラスラ書ける!ビジネス文書

4061498347スラスラ書ける!ビジネス文書 (講談社現代新書)
清水 義範
講談社 2006-04

by G-Tools

 サラリーマンが職場で書く(書かされる)であろう、さまざまなビジネス文書(メールも含む)の書き方を、作家の清水義範が指南するガイドブック。ただしここに具体的なノウハウはあまり述べられていない。それは他の実用書を手に入れて読むことにして、この清水本にあるのはビジネス文書を書くにあたっての戦略や心構えだ。ビジネス文書をまったく書いたことのない新人サラリーマンは、この本以前に読まなければならい本があるかもしれない。しかし何年かサラリーマン生活を送り、ビジネス文書の類もいくつか書いたことのある人なら、この本を読むことで「なるほど」と思えるところは多いと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.07.22

はじめてのFX

4903836460はじめてのFX
アクタスソリューション 2008-01-29

by G-Tools

 FXの仕組みについて簡単に解説した本だが、メリットばかりが書かれていてリスクについての注意喚起がやや控えめかもしれない。取引画面の説明が特定業者(トウキョウフォレックス)のものなので、基本的にはこの業者に新規ユーザーを誘導するためのPRを兼ねた本だろう。FXでできることはだいたいどの業者でも同じなので、これでも参考にはなるけどね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「ビジネス書」を書いて出版する法―あなたのビジネス経験とノウハウを商業出版しよう!

449556451X「ビジネス書」を書いて出版する法―あなたのビジネス経験とノウハウを商業出版しよう! (DO BOOKS)
畑田 洋行
同文舘出版 2004-05

by G-Tools

 自分の経験を本にまとめて商業出版に結びつける方法を、「出版塾」を主催する著者が紹介した本。自分の書きたいことを書くのではなく、読者の読みたいものを書けばいいという部分は「なるほど」と思わせるのだが、こうしたことに自分ひとりで気づくのはちょっと難しいかも。それでも「ダメな原稿」の例を具体的に示しているのは参考になる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.07.06

人は「話し方」で9割変わる

4766710215人は「話し方」で9割変わる (リュウ・ブックス―アステ新書)
福田 健
経済界 2006-01

by G-Tools

 相づちの打ち方や質問の仕方ひとつで会話がうまく発展していくことを、実例(実際の例なのか想定された作文なのかは不明だけど)を交えながら解説した本。簡単なことが書いてあるようだけれど、これが結構大変そうだ。でも参考にはなる。同じ著者が書いたスピーチに関する本よりは参考になった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.03.11

あの商品は、なぜ売れたのか

4881668315あの商品は、なぜ売れたのか
杉村 貴代
ソーテック社 2007-09-15

by G-Tools

 映画『フラガール』ヒットまでの舞台裏が載っているので、それ目当てで読んだ本。他にも資生堂のTSUBAKI、サントリーの伊右衛門、男前豆腐店の風に吹かれて豆腐屋ジョニー、任天堂の脳を鍛える大人のDSトレーニング、グリコのメンタルバランスチョコレートGABAなどが取り上げられていて、それぞれのヒットした理由が紹介されている。

 まあ商品ヒットに勝利の方程式なんてものはないわけで、ここに取り上げられている事例は、ヒット実績から逆算した「結果論」でしかない。しかしそれでも、こうした理由付けやヒットまでの舞台裏紹介には、人を引きつける魅力があるのだ。読み物としては、それなりに面白かった。

 この本の後半は、マーケティングの最近の動向や、具体的な商品PRのノウハウが紹介されている。第1章で紹介した具体的な事例を踏まえ、媒体ごとのアプローチ方法などを具体的に紹介してるので参考になる。事例紹介がネックになって半年か1年で古びてしまう本だとは思うけれど(『フラガール』だってもう古い)、この後半部分はあと数年は使えるだろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.03.03

メモ・ノート200%活用術―仕事で結果を出す!年収もアップ!

4837976387メモ・ノート200%活用術―仕事で結果を出す!年収もアップ! (知的生きかた文庫―BUSINESS (な25-13))
中島 孝志
三笠書房 2007-05

by G-Tools

 事前に同じ著者の「手帳フル活用術」も読んでいたのだが、本書「メモ・ノート200%活用術」の方が独自ノウハウの紹介が多く、その分だけ、ノウハウのサンプル集としての面白さはなくなっていると思う。参考になるテクニックも多く紹介されているのだが、マンダラートやマインドマップなども独自にアレンジされているため、著者の手の内紹介として読むにとどめて、それぞれのテクニックの本質的な部分は他の本を読んだ方がいいかもしれない。

 この本で改めて気になっているのが、京大式カードの活用術だ。ノートやメモを取っていると、それらを分野ごとにばらばらにほぐして整理したい気持ちにさせられることも多いのだが、カードだと最初からそれができる。カードの一覧性や、全体のボリュームがわかるから整理しやすいという著者の指摘ももっともで、アナログ手段にはアナログなりの意味があるのだろうなと思わせる。

4837974805手帳フル活用術―仕事の達人、27人の「手のうち」! (知的生きかた文庫)
中島 孝志
三笠書房 2005-03

by G-Tools

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.02.20

手帳フル活用術―仕事の達人、27人の「手のうち」!

4837974805手帳フル活用術―仕事の達人、27人の「手のうち」! (知的生きかた文庫)
中島 孝志
三笠書房 2005-03

by G-Tools

 手帳の使い方のノウハウを、様々な実例を通して紹介している本。書かれていることがすべて具体的なので、とても参考になった。もちろんすべてをこのままマネしなければならないというわけではなく、自分の生活の中に取り入れられそうなものもあれば参考にしろということだろう。目標を明確化し、それを何度も目で見て確認するというのは、この本の中で何度も繰り返し述べられていること。書いたら書きっぱなしで忘れてしまうのではなく、それを自分の目と頭で何度も反芻することが大切なのだ。

 とりあえず僕は、ToDoやスケジュールなど「時間」と結びついているメモについてはモレスキンのスケジュール帳にまとめ、映画鑑賞メモや仕事がらみもアイデアメモ、資料、反省メモなどはモレスキンのラージサイズノートに、具体的な締切がない仕事のアイデアなどはMDノートにまとめることにした。

 仕事のアイデアをそれだけで別ノートにまとめたのは、そうしないと「見返す」ということがしにくいためだ。アイデアの中には箸にも棒にもかからないつまらないものもあれば、やり方次第で面白い方向に発展していきそうなものもある。それは「見返す」ことで今後選別されていくだろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.02.13

あなたの「話し方」がダメな理由―1分間で、人を「とりこ」にする方法

476671024Xあなたの「話し方」がダメな理由―1分間で、人を「とりこ」にする方法 (リュウ・ブックス―アステ新書)
福田 健
経済界 2006-08

by G-Tools

 1分間スピーチのノウハウについて書かれた本だが、長めの講義などにも参考になる記事が多い。長い文章が短い文章の積み重ねであるように、長い話も結局は短い話の積み重ねなのだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.10.29

誰にでもできる「セミナー講師」になって稼ぐ法

4495571419誰にでもできる「セミナー講師」になって稼ぐ法 (DO BOOKS)
松尾 昭仁
同文舘出版 2006-06-23

by G-Tools

 ビジネス・セミナーの講師や主催者として、実際にセミナーを企画・運営していくノウハウが書かれた本。「セミナー講師」という言葉から、専門学校の講師などにも応用が利く記事があるかなと思ったのだが、内容のほとんどはビジネスよりで、あまり参考にはならなかった。映画批評家じゃビジネス・セミナーも開けそうにないし、そういう意味ではちょっと的外れな買い物をしてしまった。

 ただしこの本、つまらないかというとそんなことは全然ない。ビジネス・セミナーという僕の知らなかった世界を、裏側から見させてくれるという意味ではきわめて興味深い読み物だった。いずれ何か映画がらみのセミナーを考えついたら、こうした本を参考に何かやってみてもいいかもしれない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.10.28

しろうとでも一冊本が出せる24の方法

4396312695しろうとでも一冊本が出せる24の方法 (祥伝社黄金文庫)
横田 濱夫
祥伝社 2001-09

by G-Tools

 銀行に勤めながら銀行業界の暴露本を出版して人気作家になった著者が、作家になったいきさつから、作家になるためのノウハウ、出版業界の実態、作家稼業の内情までを語った本。軽い文体でサクサク読めるが、書かれている内容は結構シビアだったりする。読者としては漠然と「本を出したい人」が対象のようで、ビジネス書についての話と、文芸書についての話が入り交じるのが中途半端な印象につながる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.09.14

質問力―論理的に「考える」ためのトレーニング

4532193346質問力―論理的に「考える」ためのトレーニング
飯久保 広嗣
日本経済新聞社 2006-02

by G-Tools

 質問力関連で購入した本だけれど、これはまるで役に立たないように思った。著者は経験や直感による判断を避けて論理的に物事を考えろと主張しているのだが、僕には著者の主張がまるで論理的だとは思えない。この著者は経験や直感による判断を「暗算の思考」だと排除するのだが、この本自体がその暗算の思考でできているのではないだろうか。何が本質なのか、何が本論なのか、考えるには何が必要なのかといった基本に戻れという主張はわかる。しかしその本質や本論や基本がなんなのかを見抜く段階で、この著者には暗算が働いているように思う。

 いずれにせよこれはビジネス書で、会社の中での経営判断や会議での議事運営などがケーススタディになっている。コミュニケーションスキルについての話でもなく、コーチングについての話でもなく、僕の仕事にはあまり関係ないのかも。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.07.05

図解コーチングスキル

4887593899図解コーチングスキル
鈴木 義幸
ディスカヴァー・トゥエンティワン 2005-07-08

by G-Tools
 コーチングの具体的なテクニックやポイントを、図解と豊富な実例を交えて解説した本。目的別の目次が作られていたりするので、コーチングで何か壁にぶつかったときや悩みが生じたとき、問題解決のマニュアルとして手にとっても役立つものだと思う。「コーチングってなんですか?」という人に向けた本ではなく、あくまでも実際にコーチングをしている人や、コーチングの基本的な考え方を知っている人向けの実践的な本だ。値段は安いけれど(1,000円+税)、使い方によってはその何倍もの価値を生み出すと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.07.03

コーチングのプロが使っている質問力ノート

4887592949コーチングのプロが使っている質問力ノート
ルパート・イールズ=ホワイト
ディスカヴァー・トゥエンティワン 2004-02-15

by G-Tools
 最近立て続けに読んでいるコーチングの本の中の1冊。コーチングは質問を使って相手から答えを引き出していくのだが、具体的にどんな質問をすればいいのかを中心にまとめられたのがこの本だ。質問の「5W1H」や、「Why」を「What」にする質問法など、とてもわかりやすくて参考になる。モデルとして出てくる会話はできすぎだと思うけれど、こうした具体例を示しながらの解説がわかりやすいのも確かだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.06.23

コーチングの技術―上司と部下の人間学

4061496565コーチングの技術―上司と部下の人間学
菅原 裕子
講談社 2003-03

by G-Tools
 講談社現代新書から出ているコーチングの入門書。現代新書なので入門書や概論という性格が強いのだが、コーチングの考え方から具体例、応用例、セルフコーチングまで、広く全体を分かりやすく解説している。実用書的な「こうすればバッチリOK!」的な即効性はなさそうだけれど、その方がかえって読者に対しては誠実な感じがする。むしろコーチング初心者が陥りがちな独善的振る舞いや態度に、しっかり注意を与えているのがいい。

 副題に「上司と部下の人間学」と書いてある通り、ビジネスの現場での人間関係が主たるテーマになっている。僕は講師業の参考にと思って読んだのだが、まあそれでも参考になるところがないでもない。人間関係という意味では、会社も学校も同じだからだ。グループコーチングの部分は、そのまま学校でのグループ学習などにも応用できそう。ただしそれはそれで、話し合いの議題を何にするかなど工夫は必要になりそうだけれど……。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.06.18

あなたも名講師になれる―うまい教え方・話し方

4818585106あなたも名講師になれる―うまい教え方・話し方
岸 恒男
日本経団連出版 1985-10

by G-Tools
 読み始めた講師入門書の2冊目。書いてあることはやはり、質問をうまく使うことと、板書の活用法。人間は耳からの刺激だけではじきに退屈してしまうため、板書をうまく使えと書かれている。現在の授業では板書のためのスペースがないので、これは何か考えなければなるまい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006.06.14

教え上手になる!―教えと学びのワークブック

475690971X教え上手になる!―教えと学びのワークブック
関根 雅泰
クロスメディアパブリッシング 2006-04

by G-Tools
 どうしたわけだか昨年から専門学校で講師をしているのだが、そこで困ったのが「どうやって教えればいいのか?」ということ。教えるべき内容はわかっているし、その内容には自信もある。しかし生徒がいまひとつ講義に食いついてきてくれない。試行錯誤しながら1年近くを過ごしてきたのだが、自己流で行き当たりばったりの授業をしているのも生徒に気の毒だと思って、書店で「コーチング」や「講師入門」の本をいくつか探した中の1冊。企業の新人研修など「大人に教える」ことを対象に、どうやって受講者のやる気を引き出すか、どうやって受講者を飽きさせずに引っ張っていくかが具体的に書かれている。

 ここで述べられているのは、講師は生徒に教えるのではなく、生徒のやる気を引き出すためにどうすればいいかということ。そのために必要なのが「質問」なのだという。初めてこの手の本を読んだので、すべてが新鮮で面白い。図解入りでわかりやすいし、マンツーマンの少人数クラスから大教室での授業まで使える具体的なプランが満載。これは買ってよかった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)