【日記】『ドッグヴィル』と「海賊ジェニー」
GAGAの試写室で『ドッグヴィル』を鑑賞。先日は開始ギリギリに来て満席で入場できなかったため、今日は20分以上前に余裕を持って入場。それでも先客が10人以上いたようだし、10分ほど前には通常席が埋まり、最後は補助席が出ていた。
映画自体は演劇と映画の中間のような、かなり実験的な作品。セットの上に白線を引いて、それを「家」や「犬」に見立てる前衛芝居のような演出だ。ヒロインがどんどん不幸になっていくのは最近のトリアーの映画と同じ。こんなものでも、トリアーのファンは面白がるのかな。発想の原点はブレヒト&ワイルの「海賊ジェニー」(「三文オペラ」の中の曲)だとか。そのまんまだなぁ。映画の中に丸ごと作った「観念としてのアメリカの町」という手法は、同じブレヒト&ワイルの「マハゴニー市の興亡」を連想させる。
「三文オペラ」や劇中歌の「海賊ジェニー」は僕にとってもお馴染みの曲で、CDも何枚か持っている。戯曲(歌詞も収録)は岩波文庫から出ているので簡単に読めると思う。プレス資料によれば、トリアー監督はセバスチャンというデンマークのポップシンガーが歌う「海賊ジェニー」を聴いてこの映画の着想を得たのだというが、AMAZONで探しても購入できるのかどうかはよくわからなかった。「海賊ジェニー」は大勢の歌手が歌っているけれど、僕が持っている範囲では、やはりワイル夫人だったロッテ・レーニャの録音が最高かなぁ。
レーニャの歌う「三文オペラ」のCDは現在廃盤になっているようなのだが、AMAZONを検索していたらCD11枚組のロッテ・レーニャ全曲集というのを見つけてしまった。3万6千円なんてとても手が出ないけど、これはちょっとすごい。「マック・ザ・ナイフ」だけで、レーニャは何回録音しているんだろう。
最近の「三文オペラ」の全曲録音では、ウテ・レンパーが参加したものが歌詞カードの和訳も完備していておすすめかも。
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