2014年9月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
無料ブログはココログ

« 毎日映画コンクール | トップページ | 学習型フィルターの効果 »

2004.01.20

シネマで読む旧約聖書

シネマで読む旧約聖書これは映画ガイドブックではない。著者が大学で行っていたキリスト教学の講義をもとにした、旧約聖書とキリスト教の入門書だ。教材とされているのは『エデンの東』『風と共に去りぬ』『十戒』といった古典から、『ジュラシック・パーク』『プライベート・ライアン』『リバー・ランズ・スルー・イット』といった比較的最近の作品まで。これらの作品と旧約聖書の関わりを、具体的なシーンやエピソードと聖書の記述を対照させながら解説していく。創世記から始まって旧約続編まで、ほぼ聖書の順序に従っていくあたりが、いかにも聖書の入門書であることを物語っている。

聖書と映画の関係については『プロの映画評論家もわからない』(p14)とか『わかっていない映画評論家』(p68)と言い切る著者は、『ポセイドン・アドベンチャー』は出エジプト記で、『未知との遭遇』は同じ出エジプト記からモーセとシナイ山の物語の翻案であることなどを、実例を出しながら的確に指摘していく。『未知との遭遇』がシナイ山だというのは僕も気づいてましたけど、『ポセイドン・アドベンチャー』は気づきませんでした……。でも言われてみると確かにそうだ。『ピノキオ』がヨナ書で、『タワーリング・インフェルノ』がバベルの塔というのも、指摘されると「なるほど」と思うんだけど、そんなこと意識したこともなかったよ……。

聖書やキリスト教と映画をからめた本としては、これまでにも「映画と聖書―聖書がわかれば映画がもっと面白くなる」や僕も編者や共著者として名を連ねている「シネマの宗教美学」などがある。「シネマで読む旧約聖書」は聖書入門に徹している分だけ、映画に隠されたテーマやモチーフの秘密に迫る本となっている。同じコンセプトでの新約編が出ることを望む。

11:07 午前 | 固定リンク

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/4474/118162

この記事へのトラックバック一覧です: シネマで読む旧約聖書:

コメント

コメントを書く