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2004.01.24

嘘をついた男

 民主党の衆議院議員・古賀潤一郎の学歴詐称事件が取りざたされているが、この人は昨年の選挙の際に初めて経歴を偽ったわけではなく、それ以前からかなり長い期間にわたって卒業していない大学を卒業したことにしていたようだ。他にも経歴に書かれていた大学を受講していないとか、スポーツの試合に出場していないのではないかなど、いろいろな疑惑が持たれているようだ。まぁこれは、今回は話のマクラなんですが……。

cover 僕がこのニュースを検索していて思ったのは、「この人は家族や友人や支援者たちにも嘘をついていたのだろうか?」ということ。たぶん嘘をついていたんだと思う。そこで思い出したのが、以前観た『見えない嘘』というフランス映画だった。これはフランス映画祭横浜で上映された後、結局日本公開されないままで終わってしまったのが残念な秀作。今からでもどこかの配給会社が買って公開してくれないだろうか。エマニュエル・カレールの原作「嘘をついた男」は、河出書房新社から邦訳も出ているんですけど……。(映画瓦版の感想はこちら。)

 1993年1月に、ジャン=クロード・ロマンという男が、自分の妻と子供ふたり、両親を殺して自殺をはかる。この男は世界保健機関(WHO)で働く医師と称していたが、、これがじつは真っ赤な嘘。彼は医師免許を持っていないし、どんな病院にも会社にも勤めていない。彼の生活はすべて、架空の投資話をエサに周囲の人々から騙し取った金で成り立っていたのだ。ロマンはそんな生活を、なんと10数年に渡って続けていたのだ。ところがこの生活もついに破綻することになる。彼は嘘で塗り固めた自分の生活を精算するように、家族を皆殺しにして自分も自殺を図ったのだ。だがこの自殺も、裁判では周囲の同情を引くための狂言だと判断された。映画では主人公ロマンをダニエル・オートゥイユが演じているが、ひとりの男が自分自身の嘘に蝕まれるようにして自滅していく姿は、全身に鳥肌が立つような恐ろしさがある。

 学歴詐称をしていた古賀議員も、自分の嘘に自分自身で蝕まれてしまったのだろう。彼がマスコミに追いかけられながらアメリカをうろうろしている姿はバカげているが、そうまでして破滅の時を先送りしている姿は哀れだ。ロマンは家族惨殺と自殺未遂という形で自分の嘘にピリオドを打ったが、さて古賀議員はどうするか……。

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