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2004.04.09

数寄屋橋のデモ行進

意味不明のデモ行進

 午前中に映画の感想を1本。午後は映画美学校でホンマタカシ監督の『きわめてよいふうけい』というドキュメンタリー映画。これはついウトウトしてしまいました。2本目は3時半からGAGAで『カーサ・エスペランサ/赤ちゃんたちの家』。これは試写室がすごく混んでいたのだが、なぜ混むのかよくわからないような映画だった。

 夕食を食べたあと銀座に戻って金券ショップでチケットを購入し、シャンゼリゼで『レジェンド・オブ・メキシコ』の最終日最終回を観る。なんだかこれも、よくわかんない映画だなぁ……。今日は観た映画がことごとくハズレだった。

 昨日今日と夕食は吉野家の豚丼を食べているのだが、これは店によって具の内容が違う。豚肉は同じなのだが、一緒に煮込んである野菜がタマネギの場合と、ゴボウの場合とがあるのだ。店に掲示してある盛りつけ例の写真では、具がタマネギになっている。ではタマネギこそが吉野家のオフィシャルな豚丼なのかというと、必ずしもそうではないらしい。ゴボウの店も相変わらず、ゴボウのままで続けているのだ。味はだいぶ違うので、どの店でどのバージョンが出てくるかを把握しておかないと、「こんなはずではなかった!」と思う人がいるかもしれない。まぁたかだか250円ぐらいのメニューで、そんなコダワリを持つ人は少ないかもしれないけど。

 映画館を出たら数寄屋橋の交差点で自衛隊派兵反対のデモ行進と出くわした。イラクで日本人3人がテロ組織に誘拐されたことを受けて、自衛隊を撤退させろと言うのが今回のデモの趣旨らしい。ただしかけ声やプラカードの中には「憲法修正反対」という、イラクの事件とは直接何の関係も見あたらないものもある。つまりこれはイラクでの事件を口実にして、左派系の団体が大量動員をかけているだけなのだ。「イラクの3人を救え!」というかけ声はさも被害者3人のことを思いやっているように見えて、じつは自分たちの主義主張を大声で怒鳴るための大義名分として、この事件を便利に使っているだけ。ひどい連中だと思う。

 僕自身は最近のイラク情勢の混沌とした状況を報道で見るにつけ、「これはタイミングを見計らって自衛隊を引き上げさせた方がいいんじゃないか」と思っていた。でも今回の誘拐テロ事件が起きたことで、撤退は当分できない相談になってしまったのではないだろうか。テロリストの要求に応じて自衛隊を引っ込めるのは論外だが、今後人質が解放されるにせよしないにせよ、この事件の記憶が生々しいうちに自衛隊を撤退させれば、「日本はテロに弱い国」という印象をテロ組織に対して与えてしまう。そうなると、海外での法人誘拐の危険性は一気に跳ね上がると思う。

 旅行や商用で海外にいる日本人は膨大な数になる。もし今回の事件で少しでも日本政府が動くようなら、今後も海外で日本人をさらって、日本政府に外交政策の変更を迫ればいい。国際テロ組織にとって、誘拐する場所なんてどこでもいいのだ。「イラクに行かなければ安心」というわけではない。ヨーロッパだろうが東南アジアだろうが、日本人を誘拐さえすればそれは人質になり得るのだから……。

 そうした危険を招かないためにも、日本政府は「何が何でもテロには動じない」という姿勢を内外に示す必要がある。つまり今後イラクでの混乱がますます激しくなっても、日本は自衛隊を決してイラクから引き上げない。テロ事件の発生によって、かえって自衛隊には引っ込みが付かなくなってしまったのだ。これで現在人質になっている人たちが殺されでもしたら、ますます日本政府の態度は硬化する。「テロリストが日本政府に何を要求しても無駄」という態度を見せ続けなければ、海外に散らばっている日本人をテロから守ることはできない。

 「自衛隊を撤退させて3人を助けろ」と主張する人たちは、こうした理屈がわかった上で「自衛隊を撤退させろ」と言っているのだろうか。被害者の家族は、あるいはこうした理屈がわかっているかもしれない。自分の家族を守るためなら、他人の危険など構ってはいられない。被害者やその家族には、とことん自己中心的な主張をする権利がある。自己防衛のためなら、他人を危険にさらしても罪には問われまい。(正当防衛は殺人罪に問われないのと同じ。)しかしそうした被害者家族の声に便乗して、「自衛隊を撤退させることも考慮すべき」という人たちは、あまりにも思慮の欠けた人たちだと思う。被害者の気持ちは気持ちとして、その他の日本人はもっと毅然とした態度を示すべきなんじゃないかな。

 まぁこの事件に便乗して「憲法修正反対」を叫ぶような人たちには、何を言っても無駄なんだろうけどさ。

 数寄屋橋の交差点でデモ行進が一段落してから、四丁目の交差点まで出てK社のSさんと落ち合う。7丁目のライオン3階にある入母屋で夕食をかねて飲んだ。ここは銀座のサラリーマンの人気店のようだが、料理は値段の割に皿ばかり大きくて、味も特別美味しいとは思えなかった。焼酎は充実しているので、焼酎好きにはいいのかも。でも料理ももうちょっとがんばってほしい。

11:49 午後 | 固定リンク

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コメント

全く同感です。しかし、民主党が冷静な対応をしているので、とりあえずは大丈夫なのかなと思います。ただ、明日以降、黒こげの死体が町中でぶら下がる映像が流れる事態になると、どのように浮薄な輩が反応するのか心配でなりません。
最後になりますが、映画ファンとして、映画瓦版を毎週楽しみに読ませていただいています。

投稿者: きぬ (2004/04/10 16:53:21)

 人質が解放されるという報道に日本中がほっと胸をなで下ろしたと思ったら、今度は解放が遅れてやきもきさせられてますが……。

 いずれにせよ「自衛隊を引き上げろ」という暴論が、政治の場でまったく無視されたのはよいことだと思います。これで日本政府が動揺したら、今後は安心して海外旅行に行けなくなってしまいます。(まぁもともと行く機会は少ないけど。)

 これからも映画瓦版をよろしくお願いします。

投稿者: 服部弘一郎 (2004/04/12 10:28:54)

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