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2004.05.07
『コンクリート』を観る
午前中に映画の感想1本。午後はGAGAで『コンクリート』の試写を観る。試写室の前が長蛇の列であわてたが、なんとか最後の補助椅子に滑り込む。立ち見の人もいた。映画はよくもなければ、特に悪くもないという感じ。脚本をあともう少し練ると、ずっといい映画になったような気はする。結局この映画って、エピソードの羅列でしかないのだよなぁ。ドラマの中心となる軸が、どこにも見あたらない。現実の事件とは別のフィクションを目指しながら、現実の事件に引っ張られてしまったような気がする。実際の事件を映画にするには、もっと覚めた、場合によっては残酷な目が必要だと思う。
この映画は1時間半なのだが、上映開始がいつもより少し遅くて1時半から。終わるのが3時ちょうどで、すぐに移動して3時半から銀座で試写を観るつもり。ところが試写室を出るところで、脚本を書いた菅乃廣さんに声をかけられた。インターネットの中で起きている誹謗中傷の話を聞き、劇場側に送られているというFAXの現物を見せてもらった。同じ書式できれいにプリントアウトした抗議文に、自分の名前と連絡先を書き込んでFAXで送るというもの。これは市民運動団体や一部の圧力団体が、政治家や企業にFAX攻勢をかけるのと同じ手法だ。送信元の連絡先には、実体のないものもあるそうだ。(この脚本家はわざわざ住所まで出向いて調べたらしい。)
僕は公開中止運動の詳細を知らなかったので、こうしたFAXを見て劇場側が気の毒になた。映画会社や興行会社、映画館なんてものは、世間が思っているよりずっと少人数の零細企業だ。そこにちっぽけな正義感を満足させるために抗議電話やFAXを何人もが集中させれば、それだけであっという間に会社の機能は麻痺してしまう。運動に参加した側は正義のつもりだろうが、はっきり言ってこれは「弱いものイジメ」でしかない。やるならアメリカの映画反対運動のように、上映劇場の前に横断幕を張って座り込んだり、プラカードを持って行進すればいいのに。自分の顔をさらすことなく、コソコソと匿名で(あるいは偽名で)FAXを送るのは卑怯だと思う。
僕は別にこの映画の肩を持つつもりはないのだが、今回のような上映抗議手法には嫌悪感を持つ。どんなに下らない映画だろうが、どんなに反社会的な映画だろうが、どんなに不道徳な映画だろうが、そうした映画が作られ上映される環境は守らなければならない。映画ファンならこうした運動に、断固反対しなければならない。映画監督協会や脚本家協会も、何らかの声明を出すべきだと思うけどなぁ。まぁ『コンクリート』は劇場を変えて公開する方向で検討中とのことなので、その時も何か起こればニュースになるのかな。
こんなことがあって銀座の試写には行けなくなり、これは後日に変更することに。次の試写まで時間があったので、書店などを見て回る。銀座に出てシティバンクに小切手を持ち込んだら、小切手や現金の窓口での扱いは午後3時までと言われてがっかり。これじゃ国内の他の銀行とかわらない。ただし土日も2時まで営業しているそうだ。行くなら日曜日かな。
6時半からガスホールで『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』(ギャガ・コミュニケーションズGシネマグループ配給)の試写。これはちゃんとした映画でした。帰りは歩いて月島まで戻る。途中のスーパーに立ち寄り、閉店間際で半額になっていたエビチリを購入して帰宅。映画の前に簡単につないでいたのだが、やはり腹が減ってしまったので冷凍ご飯を暖めて食べる。
11:58 午後 | 固定リンク
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