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2005.10.16

赤狩りの映画

 ハリウッドの赤狩りをテーマにした映画としては、アーウィン・ウィンクラーの『真実の瞬間(とき)』が有名。しかしこれは映画としてあまりデキがよくない。赤狩りを映画の背景とした作品は、シドニー・ポラックの『追憶』やマーティン・リットの『ウディ・アレンのザ・フロント』、フランク・ダラボンの『マジェスティック』などがある。

 今回初めて『ザ・フロント』を観たのだが、その中でブラックリストに掲載された俳優が、「女が目当てで集会に行った」と言う場面がある。これはそのまま『マジェスティック』にも引用されている。たぶんフランク・ダラボンは『ザ・フロント』を踏まえて、自作の脚本を書いたのだろう。

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コメント

他所からの情報で恐縮ですが、
町山智浩さんのブログによりますと
ジョージ・クルーニー監督の
『グッドナイト&グッドラック』という映画が
最新の赤狩り関連映画だそうですね。
マッカーシーに引導を渡したのは
テレビのアンカーマンだったとは知りませんでした。
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20051009

投稿者: アール・ケイ (2005/10/19 0:31:07)

『グッドナイト&グッドラック』はエド・マローの伝記映画ですね。エド・マローについては以前テレビドラマにもなっていて、僕はそれを見たことがあります。(たぶん下記のもの)

http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=2977

エド・マローはマッカーシー議員に噛みついたわけですが、マッカーシーは上院の委員会で主として政府高官をアカよばわりしていた人物です。ですから下院の非米活動委員会が仕切っていたハリウッドの赤狩りとは、直接はあまり関係ないんですよね……。でも映画は楽しみにしています。

マッカーシーは1954年に失脚してしまうんですが、彼が焚きつけた赤狩り熱はその後も1960年代まで生き続けます。ハリウッド・テンのダルトン・トランボは1960年に『栄光への脱出』と『スパルタカス』で復権するのですが、他の映画監督や脚本家がハリウッドに戻ったのはさらに数年後です。

赤狩りは売名にとりつかれた政治家たちによって拡大したわけですが、彼らに背後から情報を流して操作していたのはFBIです。チャップリンの伝記映画『チャーリー』では、FBIのフーバー長官を赤狩りの首魁として描いています。フーバー死去の年と、アカデミー賞受賞によるハリウッドでのチャップリン復権が同じ1972年というのが、なんだか象徴的かもしれません。

投稿者: 服部 (2005/10/19 8:28:16)

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