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2005.06.11

韓国映画のメソメソ泣き

 先日テレビで『シルミド』が放送されたのだが、この映画も含めて、韓国映画には最後に大号泣大会になってしまうものが多いように思う。『シルミド』で言えば最後のバス車内でのシーン。他にも『シュリ』『JSA』『チング』など、ドラマチックなアクション・ドラマでは最後に必ず主人公が泣くシーンがある。最近の映画では『マイ・ブラザー』もそうだった。最後は涙の中に物語のすべてが溶解していく。

 僕はこうした映画を観ると「韓国映画はどうもメソメソしているな~」と思う。日本映画やハリウッド映画、香港映画にも主人公が泣く場面はあるけれど、韓国映画のように涙を他者と共有して、涙と涙の相乗効果がその場面を盛り上げていくということはあまりないように思うのだ。きっと韓国人の精神性の中に、こうしたメソメソ泣きを容認する気風があるのだろう。それはなんだろう。いわゆる「ハン(恨)」というものだろうか。

 世界大百科事典には、「ハン」について以下のような説明がある。

朝鮮語で,発散できず,内にこもってしこりをなす情緒の状態をさす語。怨恨,痛恨,悔恨などの意味も含まれるが,日常的な言葉としては悲哀とも重なる。挫折した感受性,社会的抑圧により閉ざされ沈殿した情緒の状態がつづくかぎり,恨は持続する。長い受難の歴史を通じてつねに貧しく,抑圧されて生きてきた民衆の胸の底にこもる恨は,おのずから彼らの行動を左右する要因としてはたらき,抵抗意識を生みだすようになる。

 問題はこれが映画の中の「涙」とどう関係するかなのだが、それについてはマイペディアの以下の説明が参考になる。

社会的抑圧に発する諦念と悲哀の情緒が自己の内部に沈澱し,積もった状態をさす朝鮮語。具体的な復讐の対象を措定する〈怨ウォン〉とは区別される。一方,折した夢をかなえ,望むべき新たな生を実現させようとする感情の営みを〈恨解き(ハンプリ)〉という。この〈恨―恨解き〉の連動は,長い受難の歴史の中で抑圧された朝鮮民衆の抵抗意識を生み,時には民衆蜂起という形で発現した。

 映画の中で鬱積された主人公たちの感情が、最後に涙ながらの心情告白という形でカタルシスを迎える韓国映画のクライマックスは、〈恨―恨解き〉と深い関係があるのではないだろうか。

 『シルミド』における特殊部隊の蜂起は「抑圧された者たちの蜂起」という意味でまさに〈恨解き〉なのだが、それはさらに強大な軍事力と警察力によって鎮圧されることによって、より大きな〈恨〉を生み出す。それを〈恨解き〉すのものが涙なのではなかろうか。

 僕はこうした韓国映画の涙を、ベタベタして嫌だな~と思うのだが、最近の韓流ブームの浸透を考えると、日本人の中にもこうしたベタベタした感覚を共有する気分が広がっているのかもしれない。あるいは、もともと日本人の心の中にも、そうしたものがあったのだろうか……。

シルミド / SILMIDO
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09:13 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

2005.06.10

関東地方も梅雨入り

 台風の心配をしていたのだが、今回の雨は梅雨入りということらしい。梅雨明けは7月20日頃だとか。それまではジメジメしたうっとうしい日が続く。なによりも、毎日傘を持って歩くのが面倒くさい。店に入るときにぐしょ濡れの傘に傘袋をかぶせたり、電車の中で濡れた傘を押しつけられたりするのも嫌だ。でも一番困るのは試写室でどう傘を管理するかという問題。

 映画館だと基本的に傘は席まで持っていくわけだけれど、試写室の場合は入口に傘立てがあって、そこに置いておくのがほとんどだ。ヘラルドの試写室は傘立てに鍵がついている。でも他のたいがいの試写室は傘立てに投げ込むだけなので、時々傘を間違えて持っていかれてしまうことがある。悪気はないのだろうけれど、間違えられた方は大弱りだ。

 そこで僕は数年前から、自分の持つ傘の柄に黄色い反射テープを巻き付けるようにしている。これだと目立つので、まず間違えられることはないだろう。それに試写の後でたくさんある傘の中から、自分の傘を素早く見つけられるというメリットもある。黄色いテープ付きの傘は余りかっこよくないけれど、僕は傘程度のものにオシャレを求めないのだ。(そもそも服装にすらオシャレを求めてないのだが……。)

 もっとも黄色いテープを巻くようになっても、1度間違えられたとこがあるんだよな~。ただしこれはすぐに気づいてくれて、しばらく待ってたら「すいませ~ん」と戻しに来たけれど。

10:43 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

2005.06.09

予想外の反応にビックリ

 Google AdSenseとの話は僕の中でもう既に終わってしまっていることだったんですが、こうして記事を書いて発表すると反響が大きくてビックリ。記事の概要は6月の初めに全部書いてしまったので、僕にとってはもう1週間ぐらい前の話なんですけどね……。

 誤解している人がいるようなので改めて補足しておくと、僕自身は自分のアカウントの非承認が「Google AdSense狩り」の結果だとは認識していません。Googleから通知が来る前日までアクセスレポートはチェックしていましたが、その範囲で不自然な広告クリックはなかったと認識しています。

 当初は連休明けによるアクセス増が原因かとも疑いましたが、今では、そもそも「無効なクリック」という認定そのものに、これといった理由はないのだろうという気がしています。

 最初はAdSenseのアカウント復帰を願っていたわけですが、今となってはGoogleに何かを求める気持ちもありません。僕の中ではすべてが急速に過去の出来事になっています。「書いたら忘れる」というのが、僕の体質みたいです。(映画についてもこれは同じなんですが。)

 それにしても、広告の管理をしなくても自動的にページに最適化された広告が配信されるという、コンテンツ・ターゲット広告の仕組みはやはり便利でした。キーワードを設定した範囲で広告を差し替えていくAmazonのライブリンクも最初はすごいと思いましたが、AdSenseを知ったあとは魅力がだいぶ薄れてしまいましたしね。

 今の希望は、AdSenseに匹敵するコンテンツ・ターゲット広告を、どこか他の会社が作ってくれないかな~ということぐらいかな……。ただしクリック保証はダメでしょう。これは他のインターネット広告でも起きていたことですけどね。やはり広告クリック後の契約数に応じた報酬にした方がいい。Amazonや楽天が、アフィリエイトと連動させたコンテンツ・ターゲット広告を作ってくれれば最高かも。

11:30 午後 | 固定リンク | コメント(13) | トラックバック

2005.06.08

Google AdSense顛末記(十)

 Googleのアドワーズ広告担当に電話をしたところ、最初に電話に出た女性オペレーターはやはり話が通じない。そのあと彼女と電話を替わった男性担当者は、電話口に出てこちらの話を一通り聞いたあと、「どうぞお好きなようになさったらいかがですか?」と言った。「お好きなように」では意味がさっぱりわからない。一体なんの話だ? 「仰ることの意味がわかりませんが」と聞き返したところ、相手は面倒くさそうな口調で「こちらの対応に不都合があるとお考えなら、法的な手続きをお取りになればいいでしょう」と言った。

 もとよりこちらはGoogleを訴えようとか告発しようと考えているわけではないのに、いきなり「法的な手続きをとれ」というのは大げさな話。しかし「別に訴えようと思ってはいないんですが」と言う僕に対して、相手は「じゃあ何がお望みなんですか?」とたたみかけてくる。そこで僕は、これまでの経緯を再度説明しつつ、こちらの求めている内容を整理した。

1.AdSenseのアカウント剥奪は間違いだと思うので、再調査の上でアカウントを再開してほしい。

2.上記については既に担当者にメールを送ったが、それに対する返事はこちらのメールを読んだようには思えない内容だった。ダメならダメで構わないので、きちんとした返事を送ってほしい。

 僕はこちらが送ったメールの内容と、返事の内容を電話口で読み上げた。すると電話の向こうにいる男性は、「なぜその返事では不満なんですか?」と言う。「『サイト運営者様のご利用を停止させていただく権限があります』と書かれている部分は納得いただけるんですよね。ならば、あなたはそれ以上の何をお望みなんですか?」と言うのだ。

 「でもこのメールを見ると、担当者がこちらのメールを読んでいないことは明らかだと思いますが」と言うと、「あなたが求めていない内容がそこに書かれていたからといっても、こちらの返答として不足があったわけではないでしょう。余計なことが書かれていたとしても、アカウントが不承認であるという意味は通じると思いますが」と返事をする。僕は「でもこんなメールでは納得できない」と食い下がった。すると相手はいきなり、「わかりました。では仰るとおりに、『情報をご覧になりたいとのことですが』という部分を削った返答のメールを出し直します。今からそのようにアメリカに電話をします」と言う。

 待て待て。何か話がズレている。こちらはそもそも、アカウント剥奪は間違いだと思うので調べ直してほしいという話から始めているのだ。アカウント剥奪という決定をそのままにして、返事のメールさえ形が揃っていれば文句はあるまいという態度が見え見えなのは承服できない。しかしそのことを相手に告げようとしても、「なぜですか?」「どうしてですか?」「何が問題なんですか?」「あまり感情的にならないでください」といちいちこちらの話を遮ってしまう。これにうんざりして、「電話しているのはこちらなんですから、まずはこちらの話をきちんと聞いてくれませんかね」と言ったところ、相手は突然声を一段低くしてこう言った。

「アンタ、一体なにが望みなんだよ~」

そしてさらに続けて、吐き捨てるようにこう言う。

「オマエ、そんなにカネが欲しいのかよ!」

これには本当に驚かされた。

 ひどい暴言だと思ったが、僕もそこが担当部署でないと知りつつ電話をしているわけだし、僕が気づかないところで何かしらの言葉の行き違いがあって、相手がひどく気分を害している可能性もある。しかしわかったのは、今この担当者と電話をしていても、やはり話にならないということだ。僕はかなりムッとしたが、こういう輩は相手をしていても仕方ない。僕は「ちょっと聞き取りにくかったんですが……」とこの相手の乱暴な口ぶりそのものは不問にして、別の機会に他の担当者と話すなり、クレームのメールを入れるなりしようと考えた。

 僕は相手に「申し訳ありませんが、あなたのお名前を教えていただけますか?」と言った。普通ならここで、すんなりと相手が名乗るはず。ところが相手は「なぜ名乗らなければならないんですか?」と言う。「こちらは服部ですと名乗り、身分も身元も明かしているんですから、そちらも名乗ってくださいよ。あなたのお名前を頂戴できますか?」。相手は直前の暴言を自分でも失敗だったと思ったのかもしれない。以下、その後の会話である。

服部「お名前を教えてくださいよ」
担当「名乗る必要はないと思いますね」
服部「あなたがそう思うのは勝手だけど、こういうときは名乗るのが常識ですよ。お名前を頂戴できますか?」
担当「……」
服部「もしもし。こちらの声が聞こえませんか? お名前を教えてください」
担当「……」
服部「もしもし」
担当「もしもし」
服部「もしもし。聞こえませんか? お名前をどうぞ」
担当「もしもし」
服部「もしもし?」
担当「もしもし」
服部「もしもし。ひょっとして電話が聞こえない振りですか?」
担当「もしもし」
服部「もしもし。お名前をどうぞ」
担当「もしもし」
服部「もしもし。やってることが、ずいぶん幼稚だと思いますがね~。お名前をどうぞ」
担当「もしもし」
服部「もしもし」
担当「……(この後通話は先方から切られた)」

 まるで耳の聞こえない者同士の会話めいた不条理劇で、これがまともな会社の顧客担当窓口とはとても思えない。相手はこちらの「もしもし」という呼びかけに合わせて「もしもし」と返事をするのだから、もちろんこちらの言っていることは全部聞こえているのだ。

 それでも念のため、僕は同じ窓口に電話をかけてみた。すると他の電話に出ていて対応できないので、連絡先を残せば折り返し電話するとのメッセージ。僕は「先ほどは電話が切れてしまったようなので、折り返しお電話ください」とこちらの電話番号を含めてメッセージを残した。しかしこれに返事がなかったことは言うまでもない。その後他の窓口にも電話してみたが、どれもボイスメールだったのでそれ以上は面倒くさくなってやめてしまった。これがGoogle AdSense不承認から始まった出来事の一部始終である。

 今回のことで僕は、「Googleはまともな会社ではない」と思い知らされ、「まともでない会社と話をすることはできない」との結論に達した。これが世界有数のITベンチャー企業のお粗末な実態である。いずれまともな会社になっていくことも考えられるし、そうなってくれなければ困るわけだが、少なくとも今の段階でGoogleは最低の会社だと断言して構わないと思う。技術は最先端でも、その技術力に会社組織としての成長が追いついていないのではないだろうか。

 今後もGoogleには何を言っても無駄だと思うので、AdSenseの件について僕がGoogleとやり合うことは今後ないと思う。しかしひょっとしたら、僕と同じような目にあっている人が他にも少なからずいるのではないかと思い、これまでに起きた出来事を記録として残し、ブログに公開しようと決めた次第であります。

11:29 午後 | 固定リンク | コメント(32) | トラックバック

2005.06.07

Google AdSense顛末記(九)

 Google AdSenseからアカウント非承認の通知をもらったのは5月15日で、その後は17日に電話し、18日にメールをもらってまた電話している。しかしこうしたやりとりの内容を、僕はわざわざブログで公開するつもりなどなかった。その間に感じたことや考えたことがあっても、あくまでも一般化された事柄として、相手の名は匿名で記事にしようと思っていた。(そのひとつが個人情報保護にまつわる記事。)一連の出来事はGoogleがどうこうという話ではなく、僕自身がこの問題にどう納得するかという、個人的な「気持ち」の問題だと考えていたからだ。しかし5月30日に「これが最後」と思ってGoogleに電話したことで、その気持ちは変わった。

 30日に電話をしたのは朝の9時半ごろだ。電話をかけた先はいつもと同じ「その他」のオペレーターだった。これまでの経緯をざっくりと説明し、18日に返事の催促を電話したが、17日のヘンなメールを最後にもう10日以上もAdSense担当から連絡がないと告げる。これに対するオペレーターの反応はいつも通りで、「連絡手段がないので担当者に直接メールしてくれ」「こちらからもメールするが返事がいつになるかはわからない」と言い続けるばかり。こうなることはわかっていたが、余りにも進展がないのでこれ以上のことは諦めた。

 ここで新たに知ったことだが、じつはここで電話を受けているオペレーターというのは、AdSenseについて何も知らない。そういうサービスがあるということは知っていても、その内容の詳細についてはまったく何も知らないのだという。「Googleのホームページに掲載されている内容程度のことは存じあげていますが、それ以上の細かい規約やポリシーにつきましては、ホームページに掲載されている内容を見ないわかりません」とのこと。しかし電話を受けている現場にはパソコンがない(!)ため、その場で何か言われても答えられないらしい。

 こうしてサービスの内容についてよく知らないオペレーターが、ユーザーからの問い合わせやクレームの電話を受け、やりとりの内容を要約してアメリカの担当者にメールしているのだというから驚いた。サービス内容がわからないままに、電話でのやりとりの要点がわかるとは思えないのだが……。

 「せめて話が通じる人と話したいんですが、誰か広告の仕組みなどがわかる担当者はいないんですか?」とたずねても、「そのような者はおりません」「担当者はアメリカです」と返事するばかり。「話の内容がわからない人が担当者にメールしても通じないのでは?」と言うと、「ですから直接お客様にメールしていただいた方が間違いがないのです」と言う。なるほど。それはそれで筋が通っている。

 続いて電話したのは、総合案内から2#でつながるアドワーズについての問い合わせ先だ。時間は10時頃。AdSenseはアドワーズで募った広告を配信するサービスだから、Googleの広告部署ということで両者は表裏一体。ここならAdSenseにつていの話が通じるかはともかく、少なくともGoogleの広告ビジネスについては話が通じるだろうと考えた。

 最初に電話に出たのは女性のオペレーター。しかし彼女はこちらの話を一通り申し訳なさそうに聞いたあと、「わかりません」「お答えできません」「担当者にはメールで問い合わせてください」を繰り返す。「でも同じ広告部署なら何かわかるでしょ?」とか「Googleでは日本の広告主にも同じように対応してるんですか?」とたずねたところ、「少々お待ちください」としばらく保留になり、「別のものに替わります」と男性に対応を引き継いだ。

 Googleに電話をしていて、電話を誰かに引き継がれたのが初めてなら、男性が電話口に出てきたのも初めて。しかしそれで「これで話が通じる」と一瞬でも思った僕が甘かった……。

 次回が一応最終回です。

11:43 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

2005.06.06

Google AdSense顛末記(八)

 なんだかダラダラ長くなってなかなか終わらないのですが、これは今回の件について「起きたことや考えたことはなるべく全部記録しておこう」という意図があってのことです。というわけで、前回からの続きです。

 5月18日の電話が終わった時点で、僕はGoogle AdSenseに見切りをつけることに決めた。おそらく先方からまともな返事は来ないだろう。仮に返事が来るとしてもそれがいつになるかわからないし、一度取り消されたアカウントが復活するとも思えない。最初は「これは何かの間違いだから、アカウントはすぐ復活する」と楽観的に考えていた僕だが、そうしたことはどうもあり得そうにないと自分なりに結論付けた。

 うまく行っているときは気づかなかったが、Google AdSenseというのは大きな欠陥を持ったシステムだ。それでも僕は、これまで既に数十万円のお金をAdSenseから受け取っている。4月分の報酬は召し上げられてしまいそうだが、それとて何らかの「労働」の対価ではない。こちらは少しも「損」をしていないのだ。これはこれで「いい夢を見た」と思って諦めるべきだろう。

 もちろん多少の悔しさはある。しかし恨みに思うようなことではない。すでに過分に報酬を受け取っているわけだし、お取り潰しと領地召し上げ(アカウント非承認と未払い報酬の没収)があったとしても、それで生活しているわけではないから路頭に迷うわけでもない。どのみちこれまでもAdSenseの報酬は丸ごとドルのまま貯金していたから、その分の収入が減っても痛くも痒くもないのだ。AdSenseの収入は、僕にとってシティバンクの口座にある数字でしかなかった。

 まあそんなわけで僕はAdSenseの復活をこの時点で諦め、広告を張っていた映画瓦版のトップページ、ブログなどから、AdSenseのタグを外し、必要があれば他の広告に差し替えた。映画瓦版は個別の映画評部分にもタグが入っているのだが、これは数が膨大なので放置するしかあるまい。これはこれで「夢のあと」だ。5月21・22日の土日頃にはこうした作業を一通り終えてしまい、僕のサイトからAdSenseは消えた。

 こうした作業を終えて自分のページからAdSenseが全部消えてしまうと、まあこれはこれで普通のページに見えてくる。細かな調整はまだ必要だが、無様な白窓よりはよほどいい。僕はその後、仕事がバタバタしていたこともあってAdSenseのことはほとんど意識しなくなってしまったのだが、広告差し替えから1週間ほどたった5月30日になって、「そういや1週間ほど待つと言って、それきりになっているな~」と思い出した。

 どうせ連絡してもいつも通りの対応しか帰って来ないことは予想できるが、何らかの形でこれに踏ん切りは付けておこうか……。そう考えて30日の朝、Googleに電話してみた。

 いよいよGoogleのとんでもない正体が!

10:02 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

2005.06.05

Google AdSense顛末記(七)

 Google AdSenseからアカウント不承認のメールが来た5月15日は、GWの連休からちょうど1週間後にあたる。僕のサイトは会社や学校からのアクセスが多いのか、平日に比べると週末はアクセス数が落ち込む。(月曜日になるとアクセスが増えるし、昼休み時間のアクセスも多い。)連休や年末年始には目に見えてアクセスが減るのだ。今年のGWも目立ってアクセスが減って、連休明けには復活した。書き残していた映画評を連休中に書いてサイトを更新したこともあって、アクセス数は連休前以上に伸びており、それに合わせて広告クリックもかなり増えた。

 ひょっとしたら連休明けに急に広告クリックが増えたことが、無効クリックとみなされたのではないか……。これが僕の印象だ。まさかGoogleともあろうものが、広告クリック数の著しい増減だけを理由に無効クリックと判断するとも思えないのだが、しかしそうではないという保証もない。アメリカにはGWなんてないから、5月9日から急に広告クリック数が増えた理由がよくわからず、「これは不正だ」と直感で判断されてしまった恐れは十分にある。

 そもそも「無効なクリック」を1件ずつ正確に把握する方法を、Googleが持っている様子はない。もしそうした技術があるなら、サイト管理者による自己クリック(うっかりミスによる事故クリックもある)にせよ、外部からの悪意や善意による無効なクリックにせよ、きちんと計測して「無効なクリック」に該当する分を広告料からさっ引けばいいのだ。そうすれば広告主は無駄な広告費支払いがなくてハッピーだし、不正クリックをしない真面目なサイトを運営者もハッピーだ。もちろんGoogleもハッピーだろう。しかしGoogleは、そうやってみんながハッピーになれる方法を提供していない。

 Googleは彼らの言う「無効なクリック」を1件ずつ個別にカウントするのではなく、何らかのアルゴリズムで統計的に処理した結果から、「このサイトには無効なクリックが発生している」と判断しているのだろう。しかしそれがどんな根拠に基づいているのかは明かさないはずだ。それを明らかにすれば、Google側が把握できない不正行為が容易になってしまう。『無効なクリックに関する詳細を公開することはできません』とういのは、クリック保証型の広告配信ビジネスをしている企業として、当然のことなのだ。

 アクセス数の著しい増減だけでサイトの無効なクリックを判断しているとは思わないが、検出プログラムはアクセス数の増減も当然モニターしているだろう。僕のサイトではGW中に1日数件から十数件だった広告クリックが、いきなり数十件にまで跳ね上がったのは事実。それがGoogleの警報システムに、何らかのアラームを灯した可能性はある。

 しかしそれが原因かどうかを、先方に問い合わせることはできない。仮にこの推測が当たっていた場合、「なるほどGWを失念していました」とアカウントが再開することはあり得ないのだ。それは「いかにして無効クリックを検出しているか」という企業のトップシークレットの一端を、外部にさらけ出してしまうに等しい。アカウントを剥奪されたユーザーが、Googleに「これが原因だと思いますが、もしそうなら誤解です」などと申し出るのはマズイと思う。その推測が正解に近ければ近いほど、Googleは手の内がばれるのを恐れてアカウントを復活させなくなるだろう。ユーザーができるのは「自分は不正をしていないので調べ直してみてくれ」とお願いすることだけだ。

 (もっともGoogleはユーザー自身による不正ではなく、サイトで発生している「無効なクリック」をやり玉に挙げているわけだから、『お客様のサイトの広告で無効なクリックが発生していることが再度確認されました』で終わってしまうわけだけれど……。)

 まあそんなわけで、僕はGW云々という推測についてAdSenseの担当者にメールで伝えるのを避け、電話のオペレーター経由で非公式に伝えてもらいたいとお願いした。こちらからは直接何も言えないけれど、電話で応対したオペレーターの私見として、「そういえばこれはGW明けですよね~」とそれとなくアメリカの担当者に伝えてみてはくれまいか……。また既に報酬額が確定している4月分の報酬が支払われるのかもたずねた。(金額は百数十ドルぐらいだろうか。)オペレーターは「担当者にその件も問い合わせがあったと伝えます」と答えたが、返事がいつ頃になるかはわからないと繰り返すばかり。

 僕は「とりあえず1週間ぐらい様子を見てみます」と告げて電話を切った。

 まだ続きます。

10:54 午後 | 固定リンク | コメント(3) | トラックバック