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2006.02.09

やたら歩いた1日

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 映画史の授業のため、西葛西の専門学校へ。先週は木場まで歩いたので、今回は一駅延ばして東陽町まで歩いた。今朝は寒かったのだが、早足でてくてく歩くと空気の冷たさも心地よい。最初はバスでの通勤を考え、次に地下鉄を乗り継ぎ、少し前には両国まで歩いて、先週から東西線の駅まで直接歩くことにチャレンジしたのだが、結局この方法が一番ストレスがなくていいのかも。大手町乗り換えは時間ばかりかかって面倒くさいのだ。時間で言えば、両国から乗るのが一番早いみたいだけれど……。

 映画史の講義も今日を含めてあと4回。そろそろネタ切れ気味なのだが、それでも3月までは何とかなるだろう。今回はドキュメンタリー映画を取り上げた。フラハティの『極北の怪異(ナヌーク)』(1922)から始まって、ルットマンの『伯林―大都会交響楽』(1927)、ベルトフの『カメラを持った男』(1929)、フラハティの『アラン』(1935)、リーフェンシュタールの『意志の勝利』(1935)、そしてアラン・レネの『夜と霧』(1955)の6本。

 どの映画も自宅のテレビやポータブルDVDで内容をすべて確認しているわけだが、学校の大きなスクリーンで観ると迫力が違う。大画面になった分、情報量が増えるのかもしれない。『極北の怪異』は人物の表情が細かく見えたのに驚いたし、『伯林』や『カメラを持った男』『アラン』などもじつに面白い。中でも『意志の勝利』はやはり素晴らしく、これはいつか機会があったら、大きな画面で最初から最後まで通して観たいくらいだ。『夜と霧』はテレビで観てもかなりショッキングだったが、これは大画面で観ると壮絶無残な印象が10倍増し。死体の山をブルドーザーでガガーッと穴に押し込んでいく場面は、あらかじめそうしたシーンがあることを知っているのに、全身から血の気が引くような衝撃だった。どの授業でも『夜と霧』の上映が終わって明かりがつくと、教室がシーンと静まり返っていたのが印象的。

 僕は『夜と霧』という映画と、フランクルの同名の本を通して出会ったのだ。もっともフランクルの本はナチスの収容所体験を綴った内容とはいえ、映画とはまったく何も関係がない。しかしこうしてレネの映画を観ると、フランクルの本に『夜と霧』というタイトルを付けた訳者や編集者のセンスはなかなかのものだと思う。しかし誰がどんなに言葉を尽くしても、あの、ブルドーザーでガガーッの衝撃にはかなわない。これはたぶん今の日本のテレビでは放送できないだろう。かといって映画館でかかるわけでもないので、DVDやビデオで観るしかない作品だと思う。そして一生に一度ぐらいは、ちゃんと観ておいた方がいい映画だろう。

 映画史の授業は硬軟取り混ぜて作品を紹介していくつもりなので、先週がフライシャー兄弟のアニメという軟らか路線だったため、今日はあえて硬派でヘヴィーな方向に走った。次回はどうしようか思案中。Amazonに注文してまだ届いていないDVDもあるので、その様子を見つつ内容を考えねばなるまい。残りあと3回で、何と何をやればいいのか頭を悩ませている。来年はどうなるのかな……。

 帰りは西葛西の学校から東陽町まで歩いて、そこからバスで錦糸町に戻った。これで今日は、自宅から学校までの片道分は歩いた計算になる。東陽町と西葛西の間は2駅分なのだが、これがじつに遠い。南砂駅から西葛西まで、荒川と中川をはさんでとんでもなく距離がある。今日はどうやって橋を渡るのかよくわからないままマゴマゴしていたこともあるが、西葛西方面から荒川を渡り切るまで30分以上かかってしまった。それから南砂までが、またちょっと距離がある。南砂を過ぎると、東陽町はすぐ。ここから自宅まで歩いて40分ぐらいだと思うけれど、さすがに1時間近く歩き通しに歩いた後、さらに40分歩く気になれなかった。でも最初からその気になっていれば、これは歩ける距離だと思う。

夜と霧―ドイツ強制収容所の体験記録
V.E.フランクル 霜山 徳爾
みすず書房 (1985/01)
売り上げランキング: 14,389
おすすめ度の平均: 4.83
4 必ずいつか読むときが来る本
5 無くなってはいけない本
5 語れないことを語ると

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