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2006.10.08
聖書スタディ版到着!
予約注文しておいた「聖書 スタディ版 わかりやすい解説つき - 新共同訳 上製本(クロス装)」が届いたので、その内容と印象についての簡単な報告。なにぶん1万円近くする高価なモノですので、これから購入を考えている人は参考にしてください。まず箱から出した第一印象は、「これはデカい!」というもの。B5判という判型は普通の週刊誌(少年ジャンプとか)と同じサイズ。これは僕が持っているあらゆる聖書の中で最大だ。総ページ数2,208頁。持つとずっしり重い。キッチンメーターで重さを量ったら、2,005グラムあった。これはノートパソコン並の重量だ。

僕が持っている他の聖書と比べると、今回のスタディ版の巨大さがよくわかると思う。これはとてもではないが、日曜ごとの礼拝に持ち歩くとか、ベッドに寝ころがってちょっとずつ読むというニーズには応えられない。片手で持ち続けることはできないし、ひざの上に置いてもかなり重い。これは最初から「読むぞ!」と気合を入れ、テーブルの上にドカリと置いて、1ページずつ丁寧に読んでいくという姿勢を読者に強要するサイズなのだ。B5判ということは見開きでB4判のサイズ。これだけのスペースをまずテーブルの上に確保しなければならないわけで、これはこれで結構大変なものだと思う。
人によってはこの聖書を読もうとすることで、生活スタイル自体の改変を迫られるはずだ。聖書が家庭の中心になりますぞ!

本文のレイアウトは聖書本文(新共同訳)をノド側にまとめて印刷し、その両側に解説や訳注、簡単な図版などが並んでいる。引註はページの下部にまとめてある。本文は明朝体、解説はゴシック体。解説の見出しは青で印刷されていて、全体にとても上品なデザイン。そして、とても読みやすい。
ただし本文の用紙がとても薄いので(普通の聖書と同じだけど)、小型・中型聖書を読むときのように素早くページをめくろうとすると、用紙が無理に引っ張られて破れてしまうような気がする。判型が大きい分だけ、ページをめくるときの空気抵抗も大きくなるのだ。この聖書は丁寧にゆっくりとページをめくり、本文を読み、解説に目を通しながら、またゆっくりとページをめくるという読み方になると思う。ただし製本はしっかりしていて、テーブルなど平らな面に置けば、どのページでもしっかりと開いてそのまま固定される。普通の単行本のように、手で押さえておかないとページが閉じてしまうということはない。
総じてとてもいい感じなのだけれど、ひとつだけ欠点がある。それは本文のルビがかなり省略されていることだ。聖書は文語訳の昔から、総ルビが基本のはず。聖書本文は普通の日本語とは違う特殊な読みも多いので、ルビはそのまま残してほしかった。同じ横組の聖書でも、2ページ分を1ページに印刷したハンディバイブルやカジュアル聖書
はちゃんと総ルビなのに。これはとても残念な仕様変更だ。参考として目を通す解説文に、ルビはそれほどいらない。しかし本文は音読する可能性があるので、なるべくルビはあった方がいいよ。

横組の本文で改行位置などは現行の他の新共同訳聖書と異なっているのだが、それでも各書や各章の始まり部分はだいたい同じページになるよう考慮されている。例えば上記のヨブ記は新共同訳聖書でもスタディ版でも、同じように旧約聖書の775ページから始まる。でもこれって、どれだけのメリットがあるのか僕にはよくわからない。聖書本文は同じなんだから、ページ数を揃えてもあまり意味はないような……。日曜学校で子供に聖書を読むような場合は、これ1冊で「今日は聖書の○○ページです」などと進行できるから便利かな。でも各章のはじまりが、完全にピッタリ一致しているとは限らないから、事前に確認しておく必要はあると思う。

大きさがデカイといのはそのぶん文字が大きくなっているということ。新改訳聖書のスタディ版とも言える「新改訳聖書―注解・索引・チェーン式引照付」と比べると、その違いは一目瞭然。今回の新共同訳聖書スタディ版のほうが、文字サイズがずっと大きくて読みやすい。(これで総ルビだったらな~。)しかし新改訳チェーン式は判型が普通の聖書と同じで、これを持って礼拝に通えるサイズではある。(それでもかなり重いけどね。)
ただし新改訳チェーン式は解説があまりにも保守的で、最新の聖書学などを少しでもかじっていると、解説の内容があまりにも古くさくてお話にならない。マタイの福音書は使徒マタイ本人によって西暦60年代に書かれたとか、パウロ書簡はすべてパウロ本人の手によるものだ、ヨハネの黙示録の著者は使徒ヨハネである……などと主張されると、ちょっと困ってしまうわけだ。
その点、今回の新共同訳スタディ版は、解説もずっと穏当なものになっている。保守的な解釈を否定はしないが、新しい聖書学の成果も重んじるという記述だ。しかしこれを、どっちつかずの煮え切らない、生ぬるい態度と見る人もいるかもしれない。でもまあ、聖書の解説なんてそんなもんでしょ。もっとシャープな解説が読みたい人は、聖書学者の書いた本でも読めばいいんでね。
聖書は古代に書かれた書物なので、内容を理解するには当時の社会制度や習慣、歴史的、政治的な背景についての知識が不可欠。その入り口として、スタディ版は十分な役割を果たしていると思う。今回のスタディ版は、決して悪くないものだ。
しかしである。やはりこのサイズは使える場所を選んでしまい、誰もが簡単に購入してちょっとずつ読むというわけにはいかないかも。これだけ大きいと、プレゼントにするのも躊躇してしまうのだ。先行していた「新約聖書 スタディ版 わかりやすい解説つき - 新共同訳」と同じA5判サイズのものも出すと、そちらの方が売れると思う。新約のみA5サイズで2,940円(税込)だから、旧新約聖書版が同じサイズで8,000円ぐらいだったら、かなり多くの人にお薦めできる優良な聖書になると思う。
僕は既に今回のスタディ版を購入してしまったので、このままA5サイズになっても再購入はしないけれど、旧約聖書続編が付いて、本文も総ルビになったら迷わず買いに走ると思う。(自分で使わずプレゼントにするなら、このままA5サイズになるのも悪くないですね。)
![]() | 新約聖書 スタディ版 わかりやすい解説つき - 新共同訳 日本聖書協会 2004-07 by G-Tools |
06:44 午後 | 固定リンク
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コメント
こんにちは、
聖書スタディー版のことが知りたくて検索していましたら、ここに目が留まりました。写真の中の(いろんな聖書とスタディー版のサイズの比較のことろ)新共同訳聖書ー旧約続編つき引照つきーの聖書のことで質問ですが、引照つきとはどんな感じなのでしょうか? 私はずっと旧約続編のついていない新共同訳聖書を使っているのですが、もうすっかりボロになってしまって、新しい聖書が必要なので探しているところです。でも私はアメリカに住んでいるので、聖書を手にとって選ぶことができないので、インターネットでいろいろ調べているところです。 もしよかったらお返事ください。ありがとうございます。
亜矢クラーク
投稿者: 亜矢 (2008/06/01 16:00:02)
引照つき聖書というのは、聖書の中の関連箇所を本文の欄外に小さな文字で印刷してある聖書のことです。例えば新約聖書はあちこちに旧約聖書の引用が散りばめられていますが、引照が付いていると、該当する旧約聖書の箇所がすぐにわかるわけです。他にも同じような用語がどこにあるかや、参考になる箇所などが相互に調べられるという意味で、聖書の学びが桁違いに深くなると思います。
引照は大判のKJVなど英語聖書ではごく普通に見かけますが、どういうわけか日本聖書協会は口語訳時代から引照つき聖書の販売に不熱心です。文語訳聖書は引照が付いていたのですが、戦後の口語訳から引照がなくなり、それが現在の新共同訳にも引き継がれています。
僕が持っているのは以前出ていた旧約続編付きの引照つき聖書ですが、残念なことにこれは現在絶版品切れ状態。今手にはいるのは同じサイズの革装タイプと、少し大きなサイズのクロス装タイプになります。革装は実用品としては少し高価ですから、購入するならクロス装になると思います。
http://www.bible.or.jp/online/kyoudou03.html
投稿者: 服部 (2008/06/02 23:40:21)
ありがとうございました。
投稿者: 亜矢 (2008/06/03 1:35:45)
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