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2006.08.26

坂東眞砂子バッシングの偽善

 タヒチ在住の作家・坂東眞砂子が、日経新聞のコラムで飼猫の産んだ子猫を殺していると書いたところ、それに猛抗議が起きているそうだ。まあこの作家のしていることが正しいとも思わないけれど、ここまでヒステリックな反応が起きることも異常としか思えない。(職業的にもっともらしい嘘を文章にする作家の言うことだから、そもそもコラムの内容が事実かどうかも疑わしいけどな。)1年間に30数万人の赤ん坊が中絶されているこの国の人間が、外国暮らしの女流作家先生サマが殺すたかだか年間数頭の子猫の命程度の問題で、ギャーギャー大騒ぎする権利があるのか??

 そもそも飼っている犬や猫を殺している人など、日本には数えきれないほどいるではないか。日本各地の保健所で、どのくらいの数の犬や猫が処分されているのかご存じか。さまざまなデータがあって現時点での正確な数は不明だが、間違いなく年間数十万頭が処分されている。(ネットで「保健所」と「殺処分」をキーワードに検索してみよ!)今どき町には野良犬など滅多にいない。保健所で殺されている犬や猫のほとんどは、飼い主やペットショップ、ブリーダーなどが持ち込んだものなのだ。

 彼らはタヒチ在の作家先生のように、自らの手で小さな命を奪うことはない。保健所に持ち込んで、係員に手渡せばそれでおしまいだ。家の裏の崖から投げ捨てるか、保健所に押しつけるかの違いはあれ、やっていることは犬猫殺しに他ならない。

 タヒチに住んでいる作家が、本当に猫を殺しているのかどうかは、実際のところよくわからない。しかし各地の保健所には、毎日間違いなく数百数千頭の犬や猫が持ち込まれて殺されているのだ。タヒチの作家を非難する前に、まず日本国内で、我々のすぐ近くで連日日常的に行われている犬猫殺しを非難すべきなのではないか? ネットで坂東眞砂子を鬼畜だの人でなしだの非難している人たちは、同じような鬼畜と人でなしが、自分の近所にも大勢住んでいることに注意を払うべきではないのかね……。

 自分のごく身近にある犬猫殺しから目をそらし、一人の作家が読者の反発と非難の集中砲火を覚悟の上で書いた「子猫殺し」の記事を非難する視野の狭さ。日本で飼われている犬や猫の数や、保健所で殺処分されている犬や猫の数を考えれば、坂東眞砂子を非難している人たちのすぐ近く(友人・知人・親戚・同僚・同級生)にも、まず間違いなく犬や猫を殺した経験のある人はいるだろう。案外自分で飼っていた犬や猫を保健所に持ち込んだことのある人も、坂東眞砂子を非難しているのかもしれないけどね。

10:56 午後 | 固定リンク | コメント(5) | トラックバック

2006.08.25

不都合な真実

 午後は3本。最初は渋谷に出ようと思ったのだが、時間がないので東京駅下車してメディアボックス試写室へ。『奇跡の朝』はある日突然世界中の墓場から死者が蘇るというSFホラー風のドラマで、全体の重苦しいタッチに背筋がゾクゾクした。2本目はUIPで『不都合な真実』。10分ほど前に到着したらすでに長蛇の列で、入れるかどうかちょっと心配したがなんとか補助椅子に着席。これは面白かった。3本目は松竹で『赤い鯨と白い蛇』。残念ながら、これはダメな映画だった。

11:05 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

9月からの授業

 専門学校で教えている映画関連の授業だが、9月から始まる2学期以降は、映画史が週4コマ、映画批評が週2コマで、計6コマの受け持ちになった。教える仕事は面白いし自分の勉強にもなるのだが、これはうかうかしていると、映画を観る時間がどんどんなくなってしまうな~。これまで以上に、効率よく仕事をする工夫が必要かも。最近どうも、集中力がなくなってきているような気がする。困ったものだ。

09:15 午前 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

2006.08.24

地下鉄(メトロ)に乗って

 先日試写室満員で観られなかった『地下鉄(メトロ)に乗って』を観た。今回は先日の試写に入れなかった人中心に案内を出したようで、試写室はガラガラ。映画はよくできたファンタジーでとても好感を持ったのだが、岡本綾の芝居にもう少しねちっこさがあればな~、とか、常盤貴子はこれでいいのかよ~、とか、細かいようだけれど結構重要な点もいくつかある。大沢たかおの老け役も、ちょっと貫祿不足かな。若い兵隊や焼け跡のシーンはいいんだけれど……。

 あと映画の中の「現在」がいつなのかも気になった。主人公が昭和39年に中学生ということは、昭和20年代の生まれということ。となると、主人公は団塊世代かそのちょっと下ぐらいの年齢のはずだ。現在は50歳代半ば。もちろん堤真一は、とてもその年齢には見えない。岡本綾も昭和39年か40年ぐらいの生まれに設定されているので、映画の中の現在が平成18年の今だとすると、彼女は40歳過ぎの中年オバさん。これは少なくとも、10年以上前でないと計算が合わない。

 昭和の風景を丁寧に再現して見せたこの映画も、じつは1990年代の東京を再現することにはあまり熱心でなかったように思う。10年以上前、東京メトロはまだ営団地下鉄だったし、半蔵門線は押上まで開通していなかった。10年前の東京を再現するなら、こうした点にも注意を払ってほしかったな~、と思ったりもする。

09:36 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック