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2007.11.27
読めない名前
「希空」をルビなしでいきなり「のあ」と読める人がどれだけいる? ユニークな名前も結構だし、人名に関しては漢字の標準的な音訓に従わなくていいというのも理解しているけど、でも「希空」で「のあ」と読ませるのはねぇ……。
理屈としては母親の辻希美の名が「希美」で「のぞみ」と読むのだから、「希」は「の」と読めるんじゃなかろうか……ということなのかもしれないけどね。でもそれって、「服部」の「服」という字を1文字だけ切り出して「はっ」と読ませるに等しいような気がする……。
そもそも「希美」を「のぞみ」と読ませるのにしたって、これは「希」の字から「希望」を連想させて、さらに「希望」を「のぞみ」と読ませ、さらには「希」の文字にだけ「のぞ」の音を拾うという荒技なのではなかろうか。でもまあこれは、理解の範囲内。漢和辞典によると「希」は「ねがう」や「こいねがう」と読ませることも可能だそうだから、「ねがう」を「のぞむ」に転じて「希む(のぞむ)」とか「希み(のぞみ)」と読ませることも、おそらくは間違いだろうけど理解できぬ発想ではない。
「希空」の「空」を「あ」と読ませるのはもっと簡単で、「空きカン」とか「空きビル」などで「空」に「あ」という音をあてているので、まあ基本的な音訓の範囲内だと言えなくもないけどさ。
ちなみに父親の杉浦太陽も、今は名前を「たいよう」と普通に読ませてるけど、以前は「たかやす」という名前で活動してましたなぁ。これも読めない。一応「太」を人名で「たか」と読ませる例はあるようだけど、「陽」を「やす」と読ませるのは困難。たぶん「陽」のつくりである「昜」を別の字である「易」と混同した上で、「易い(やすい)」の「やす」を拾ったんだろうけどね。
でもこの若い夫婦は、漢字の成り立ちや意味というものを考えたことがあるのだろうか。「希」という文字は、まれ、珍しい、ごく少ない、薄い、かすかという意味を持っているし、「空」の文字は、むなしい、中身がない、からっぽという意味なんですけど。かすかで、からっぽな子か。なんだかなぁ……。




