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2008.03.26

ノーカントリー

 今年のアカデミー作品賞、助演男優賞、監督賞、脚色賞を受賞した、コーエン兄弟の最新作。原作はコーマック・マッカーシーの「血と暴力の国」。犯罪がらみの大金を手に入れたことで殺し屋に追われるという話はサム・ライミの『シンプル・プラン』に似ているし、次々に死体が出現する凄惨な犯罪を保安官が追うという展開は『ファーゴ』にそっくりだ。要するにこれは、最初からコーエン兄弟向けの題材だったわけね。

 この映画ですごいのは、殺し屋のアントン・シガーを演じたハビエル・バルデムだろう。彼はこれでアカデミー賞を受賞している。家畜の屠殺に使うエアガンを凶器にするというのもユニーク。もっともこれがどの程度凶器として仕えるものかは不明で、劇中でこれを使って人を殺すのは1回だけ。ほとんどはドアの鍵を壊すのに使っているのではないだろうか。でも最初の殺しの印象が強烈すぎて、その後もこのボンベが出てくるとそれだけで背筋がゾッとしてしまう。

4594054617血と暴力の国 (扶桑社ミステリー マ 27-1)
コーマック・マッカーシー 黒原 敏行
扶桑社 2007-08-28

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05:43 午後 | 固定リンク

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