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2008.04.03

メリエスのDVD到着

 アメリカのアマゾンに注文していた、ジョルジュ・メリエスの作品集「Georges Melies: First Wizard of Cinema (1896-1913)」が国際郵便で到着した。一緒に届いたのは20世紀フォックスでバスビー・バークレーが監督した『The Gang's All Here』。第1集を持っていてそれなりに面白かったので今回ついでに注文した『Avant-Garde 2: Experimental Cinema 1928-1954』。他にもあれこれ頼んだのだが、それは別便であとから来るようだ。アマゾンからは残った商品もすべて発送したという連絡が届いているから、あと1週間もすれば全部のDVDが揃うだろう。

 とりあえずメリエス集を観始めたんだけど、これは面白い。メリエスの伝記映画「グラン・メリエス」は当時の劇場の様子などが再現されていて参考になったけれど、まあそれだけのものと言ってしまえばそれだけのもの。それより見ものは、やはりメリエスの諸作品だ。最初に収録されている「カード遊び」は、リュミエール映画の完全なコピー。メリエスがリュミエールの模倣から出発したということが、これでよくわかる。メリエスの本格的なトリック映画は「婦人の雲隠れ」とされているけれど、これもDVDに収録されているのは嬉しい。他にも複数のシーンをつなぎ合わせた「シンデレラ」は、以前映画史の教科書でタイトルだけを知っていた作品。現物を見ると、ちょっと感動的だ。

 メリエスには実在の事件の再現ものという映画がいくつかあって、有名なのは「ドレフュス事件」と「エドワード7世の戴冠式」。これらも今回のDVDに収録されている。びっくりしたのは「ドレフュス事件」で、これは画面の構図がメリエス映画に特徴的な平面的舞台劇ではないのだ。構図はリュミエール映画などの実写ものに近い。画面に奥行きが付けられているし、人物もフルショットだけでなく、前景の人物は画面から体がはみ出ている。メリエス的なリアリズム描写。一種の疑似ドキュメンタリーだ。

01:40 午後 | 固定リンク

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