2014年9月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
無料ブログはココログ

« 2009年10月11日 - 2009年10月17日 | トップページ | 2009年10月25日 - 2009年10月31日 »

2009.10.24

東京国際映画祭コンペ作を全部観た!

Tiff22 東京国際映画祭には毎年何らかの形で足を運び、コンペ作品もなるべく観るようにしているけれど、出品された全作品を観たのは今回が初めて。さすがに予備審査を経ているだけあって、どれもある程度のレベルに達している映画ばかり。東京グランプリは今日か明日に発表されるはずですが、個人的に「これは面白かった」という映画を5本選んでみると、『永遠の天』『少年トロツキー』『イースタン・プレイ』『ボリビア南方の地区にて』『激情』あたりが収穫作品だったように思う。映画として優れているとか、他人にお薦めしたいとか、そういうことを抜きにして、単純に個人的に面白かった作品という意味。

 コンペ以外の作品も何本か観たけど、どれも面白かった。イランのコメディ映画『法の書』には大笑いさせられたし、『キングコングを持ち上げる』にはホロリとした。でも見応えがあったのはトルナトーレの『バーリア』かな。インド映画『チャンスをつかめ!』も良かったけど、ミュージカルシーンがもっと観たかったなぁ……。まあミュージカルシーンだけなら、インド料理屋に行くとDVDが流しっぱなしになっていたりするけどね。

 来年は事前にマスコミ向けの試写でコンペ作品をなるべく観ておいて、映画祭期間中は公開予定が立っていない作品を観まくろうと思う。せっかく試写があるんだもんね。利用しない手はない。

02:50 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

2009.10.23

映画|エイト・タイムズ・アップ

8timesup これは観ていて身につまされてしまった。仕事を求めながら仕事がなく、必死に獲得した仕事も長続きせず、自堕落にホームレスや娼婦に転落することもできなければ、自殺によってウンザリした日常から逃避してしまうこともできない女性の物語。要するにこのヒロインは、徹底して世界に馴染めない人なのだ。現実世界に適合して、普通の生活をすることが出来ない。単に仕事なくてたいへんとか、そういうレベルの話ではない。(そういう誤解を受けそうな映画ではあるだろうけれど。)自分が自分として生きていくためには、世界の中で自分の居場所を見つけなければならないはずなのに、それがずっと見つからないまま時間ばかりがたっていく。映画はそれをユーモアで味付けしながら描いていくし、映画の最後は何かしらの「希望」を観客に伝えようともしているようだが、僕はこの映画からいかなる「希望」も見出せない。でも暗い映画だというわけじゃない。

東京国際映画祭公式サイト

02:25 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

映画|キングコングを持ち上げる

Liftingkingkong 女子重量挙げという超マイナースポーツを取り上げた、実話に基づくスポ根感動作。どの程度が実話かは疑問だが、映画前半のコミカルなエピソードの組み立てなどを見れば、取材した人たちのエピソードを大いに参考にしたということかもしれない。あとから「パクリだ」と言われるより、最初から「実話がもとだ」と言っちゃった方がいい。それに世の中には「実話だからいい映画だ」と言ってくれる人もいるしね。まあ映画ファンなら「実話」だの「伝記」だのという映画が、実際にはほとんど創作だということは先刻承知だろうけど。この映画が感動的なのは、重量挙げがマイナースポーツで、世間的には何の脚光も浴びることがないという事実を最初に明らかにした上で、それでも重量挙げにのめり込んでいく少女たちの姿をきちんと描いているからだろう。これは同じくマイナースポーツである「ボート」を取り上げた、傑作青春映画『がんばっていきまっしょい』にも通じるものだ。

東京国際映画祭公式サイト

11:40 午前 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

2009.10.22

映画|バーリア

Baaria 『ニューシネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ監督が、監督自身の父をモデルにして描くシチリア現代史と家族の物語。『ニューシネマ・パラダイス』にも監督自身の体験が反映されているのだが、映画の主人公トトと監督にはかなりの年齢ギャップがある。その点この映画はフィクションではあるけれど、劇中に登場する主人公の息子(カメラを持ち歩いている)が監督の分身であることは間違いないと思う。1930年代から現代までを継ぎ目無しに再現していく、町のメインストリートのセットがすごい。タイトルの『バーリア』というのは町の名だけれど、まさにこの町そのものが主人公と言っていい作品だろう。2時間43分は長いけど、それだけ時間をたっぷりかけて描かれる大河ドラマの充実感。「映画観たぞ!」という満足が味わえる作品になっている。

東京国際映画祭公式サイト

06:50 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

映画|ロード、ムービー

Roadmovie タイトルからもわかるとおり、これは「映画についての映画」のひとつ。巡回映画興行のトラックを陸送する仕事を請け負った青年が、行く先々で映画を上映したり、いろいろな人と知り合ったり、恋に落ちたり、事件に巻き込まれて命からがら逃げ出したり、機転を利かせて脱出したりする物語。「映画についての映画」は評価がどうしても甘くなってしまうのだが、この映画は残念ながら甘く点を付けても辛くなるというものだった。移動の最中は幻想的な世界に入り込んでしまうわけだけど、そこで主人公の青年が何を学び、どう成長したのかがよくわからない。貧乏なインディーズ映画に共通する、自己満足のニオイがする。

東京国際映画祭公式サイト

05:10 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

映画|NYスタテンアイランド物語

Statenisland ヴィンセント・ドノフリオ扮するマフィアのボス、イーサン・ホークの清掃作業員、シーモア・カッセルのデリカ店員が、ひと続きの物語を3つの視点から語っていく犯罪ドラマ。手法としては『パルプ・フィクション』も連想させつつ、それよりはもう少しシンプルな作り。これはもう話がどうこうではなく、登場するキャラクターが面白いという映画だろう。ドノフリオとカッセルが特に良くて、ホークの役は別のもっと地味な人がやった方がよかったのかなぁ……という感じもしないでもない。もっとお人好しで、愛嬌はあるんだけど、頭の悪そうな感じの人とか。誰かいないだろうか? とっさに思い浮かばないけど。

東京国際映画祭公式サイト

02:40 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

映画|法の書

Hounosho 出張でレバノンを訪れたイラン人男性が、レバノン人の女性と恋に落ちるが彼女はカトリック。しかし彼女は改宗してイランにやってきた。しかしコーランの教えを厳格に守ろうとする学究肌の新米ムスリムは、素朴な信仰の中で生きる家族との間に激しい軋轢を生み出していく……というコメディ。映画祭のパンフレットにはヒロインがフランス人と書かれているけど、彼女はフランス語を母語とするレバノン人なんだろうね。レバノンはもともとフランス統治領だったから、フランスとの結びつきが強い。公用語はアラビア語だけど、フランス語や英語も通じるみたい。イランはペルシャ語だから、これはレバノンからすると外国語。イランはブッシュ大統領から「テロの枢軸」扱いされて不穏な国のように見られているけど、この映画にあるように内情は安定していて平和な国。これに対してレバノン南部はパレスチナとの紛争で瓦礫の山。映画にも戦争で家族を亡くしたパレスチナ人のタクシー運転手や、瓦礫の山の中に作られた学校で学ぶ子供たちが登場する。

東京国際映画祭公式サイト

11:50 午前 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

2009.10.21

映画|イースタン・プレイ

Easternplays 日々を無為に過ごしているブルガリア人の青年が、トルコから来た旅行者親子と知り合って、その美しい娘に恋をする……という話。ブルガリアの排外的な政治状況などが描写されていて面白い。最後に主人公がひとりの老人に出会うと、その老人がいつの間にか赤ん坊に姿を変えているというシーンには、なにやら宗教的なエピソードを引用した形跡が見られるけれど、僕にはそれがよくわからない。主演の俳優はこの映画の撮影直後に事故死したそうで、映画は彼に捧げられている。本人の名前と役名が同じ。エピソードの多くは彼の実体験に取材しているらしい。『イースタン・プレイ』というタイトルは、主人公が恋をする少女が住むトルコの首都イスタンブールのもじりだろうか。

東京国際映画祭公式サイト

06:05 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

映画|ACACIA

Acacia アントニオ猪木の初主演作ということや、完成したものの劇場公開のめどが立っていないことなど話題性が先行している作品だが、これはそんなに悪い映画じゃないと思う。アントニオ猪木の役者ぶりはぎこちないところもあるのだが、それがこの映画ではキャラクターの味になっている。小さな子供を押しつけられた一人暮らしの老人が、子供と少しずつ関係を作っていったり、別れた妻と和解しようとして、これまでの日常からおずおずと一歩を踏み出していく。そのおっかなびっくりした様子が、猪木のぎこちない芝居と合っているのだ。これで思い出したのが山中貞雄の『丹下左膳余話・百万両の壷』という古典的名作。「屈強な男が子供を押しつけられて、困ったり照れたりしながらもその子供がかわいくて仕方ない」という点も共通しているが、アントニオ猪木のぎこちなさは、『丹下左膳』の大河内伝次郎に通じると思う。

東京国際映画祭公式サイト
オフィシャル・ブログ

03:40 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

2009.10.20

タイトル部分の改良

 映画の感想を書いている記事については、タイトルに「映画|」というヘッダを入れることにした。こうしないと「最近の記事」の一覧を見たとき、それが映画の話なのか、文具の話なのか、ニュースの話なのか、まったくわかんないもんね。過去の記事については手直ししない。とりあえず、今日の記事から実行する。

09:09 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

映画|ストーリーズ

Stories 不安神経症で精神科医のカウンセリングを受け始めた女性が、医師の薦めもあってオリジナルの物語(小説)を書き始める話。ヒロインの書いた小説が、映画の中に短編映画として挿入されていく。彼女の実人生の中での出来事が、小説と密接に結びついているような、いないような……。現実と創作(虚構)の関わり合いがじつにスリリングだ。小説を書くことが、ヒロインを癒していく。物語の力、物語の効能について語った映画であり、ヒロインの書いた物語が「映画」という表現をとっていることからも、これは「映画についての映画」のひとつでもあるのだ。

東京国際映画祭公式サイト

02:20 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

映画|少年トロツキー

Shotoro トロツキーの生まれ変わりだと信じる少年が、父親の経営する工場で騒ぎを起こしたり、通っている学校で革命を起こそうとしたりする話。たまたま知り合った年上の女性が、たまたまトロツキーの妻と同じ名前だったことから彼女に猛然とアタックしたり。青春映画の主人公として、これほど共感を呼ばない人物像も珍しい。エキセントリックすぎるのだ。でもこのぐらいヘンじゃないと、物語が動いていかないんだろうね。

東京国際映画祭公式サイト

11:45 午前 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

2009.10.19

映画|マニラ・スカイ

Manisuka フィリピンの首都マニラで働きながらも、決して貧しさから脱出できない男の悲劇。徹底的に酷使され、搾取され続ける労働者たちの姿や、お役所仕事のほとんど意地悪としか思えない不親切さなどを描いた後で、物語は犯罪サスペンスになり、最後はあっと驚く幕切れとなる。映画の冒頭とラストがこうつながるなんて、映画を観始めたときは思ってもみなかった。そしてまた、このラストシーンが「出口なき貧困」の切実さを一層感じさせる。

東京国際映画祭公式サイト

09:15 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

映画|シーリーン

Shirin アッバス・キアロスタミの新作。舞台劇「シーリーン」を観劇している女優たちの表情だけで構成された、1時間半の実験的なドキュメンタリー映画。舞台「シーリーン」自体は映画に登場せず、ひたすら女優たちの顔・顔・顔だけで構成。しかもアングルもすべて、正面からのクロースアップのみ。劇場内だからすべて薄暗くて、表情だけがそこに浮かび上がる。イランなので女性たちはみんなスカーフで髪を覆っている。要するにどの顔も、どのカットも、変わり映えしないものが延々続いていくわけだ。ところが結構その表情に、引き込まれてしまったりもする。人間の表情が持っている情報量の多さに、改めて気づかされる作品。(ちなみに次の映画の関係で終盤30分を残して退席してしまったため、そこからいきなり舞台中継のような映像になっていたのかもしれないけどね。とりあえず1時間ぐらいはこんな感じでした。)

東京国際映画祭公式サイト

08:00 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

映画|チャンスをつかめ!

Chancewo インドの映画界を舞台にした、青春サクセスストーリー。無名の若者が主役の降板で代役に大抜擢されて……という、『四十二番街』以来定番の設定を使っているのだが、中身はユーモアもありつつ結構辛辣であったりリアルであったりする。最後に主人公たちは夢に見ていた成功を手に入れるが、そこには少しほろ苦い思いも混じる。映画を全部観終わってから気づいたけど、これって映画界で大成功する男の方が主役じゃなくて、その恋人の女性の方が主役なんだな。オープニングとエンディングは彼女のエピソードだ。インド映画界にそれほど詳しいわけではないが、おそらくパーティのシーンや、途中の代役捜しのシーンなどには実際の有名俳優たちがゲスト出演しているのだろう。そういう演出になっている。極めつけは、主人公に「正しい道」を諭すシャールク・カーン。すごい貫禄だなぁ。

東京国際映画祭公式サイト

05:00 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

映画|見まちがう人たち

Mimachiga この邦題より、英題の「Optical Illusions」の方が作品のテーマをうまく言い表しているかも。人は誰しも自分の周囲の世界や、自分自身の姿を正確には見ていない。それは歪んでいて、時には美化され、時には必要以上にみすぼらしいものとして認識されている。映画はそんなギャップに戸惑い、悩み、葛藤する人たちの姿を、ユーモアと優しさたっぷりに描き出す。

東京国際映画祭公式サイト

01:30 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

映画|台北に舞う雪

Taipei 中国・日本・香港・台湾の4カ国合作映画。台北を逃げ出した新人歌手が、田舎暮らしの青年と恋をして、それを嗅ぎつけた新聞記者がいて……という、まあ要するに『ローマの休日』みたいなアウトラインの物語。ただしこの新人歌手が、特に身分を隠していたりするわけではないというのが、不思議といえば不思議だし、ユニークといえばユニーク。来年のお正月第2弾作品として、日本での公開が決まってます。まあ合作映画だから当たり前か……。少女趣味の映画だけど、僕はこういう映画、嫌いじゃないです。むしろ好き!

東京国際映画祭公式サイト
公式サイト

11:00 午前 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

Panasonicの3Dテレビシステム

Panasonic_3d

 六本木ヒルズで開催されている東京国際映画祭の関連イベントとして、会場の一角でPanasonicの3Dテレビシステムのデモが行われている。映画の合間にたまたま時間が空いていたので見てきたが、これはすごかった。大型のプラズマディスプレイと3D対応のブルーレイプレイヤー、それにお馴染み専用バイザーを付けての鑑賞だが、画面は明るくてじつにシャープ。これが将来、各家庭に入ってくるのだとしたらものすごい映像革命だと思う。

 ただし3D映像には、これまでの映画やテレビとは異なる映像表現テクニックが必要になるかもしれない。今回のデモ映像では、ハリウッド映画(ジェームス・キャメロンの『アバター』の一部)、スポーツ、イベント中継(北京オリンピックの開会式)、風景、水中撮影など、さまざまな映像がサンプルとして取り上げられているのだが、平面の映像では気にならないちょっとしたことが、意外なほどくっきりと3D効果を上げていることがある。例えばオリンピックの開会式でもっとも立体視の効果が高かったのは、画面を埋め尽くす紙吹雪だ。これは本当に目の前数十センチまで迫って見える。手を出せば届くどころじゃない。鼻先をかすめるようなものだ。

 たぶんこうした技術が出てくると、「どんな番組が3D向きか?」「3Dに最適な表現は何か?」といった話が先行していくと思う。でもこれはそんなことお構いなしに、普及しはじめたらすべてのコンテンツに波及していくだろう。例えば映画のカラー化やテレビのカラー放送は、当初はコストが割高だったので「カラー向けの内容」「カラー向けの表現」がいろいろと模索されていた。でも今どき、モノクロの映画なんてどれだけ作られてる? モノクロのテレビ放送なんてないだろ? 一度カラーが普及しはじめれば、内容なんてお構いなしに全部カラーになってしまったのだ。3D映像についてもそれとまったく同じことが言えそうだ。一度これが普及しはじめたら、全部これになるよ。

 とりあえずこうしたデモは「新しい未来の映像」を実体験できるという意味でとても面白いので、今後もどんどんこうした場を増やしてほしい。イベント的に短期間設置したり、ショールームで見せたりするだけでなく、例えばプロ野球の日本シリーズやサッカーのワールドカップ予選などを3Dで中継して、それをスポーツバーやシネコンでパブリックビューイングするといった機会があるといい。これは盛り上がるよ。臨場感がまるで違うからね。

 問題はやはり専用のバイザーだ。これが結構かさばって重たい。映像はシャープなので、それだけでは頭が痛くなるということはないけど、このバイザーの重さはかなりの負担になる。僕はメガネの上からこれを装着するので、余計に大変だ。ただしこれも将来的には、もっと軽くなってくると思うけどね。バイザーがないと3D映像は見られないので、3Dテレビで「街頭テレビ」を作ることはできないのが難点か。そうするとやはり、機器の積極的なレンタルだな。コストがかかるしバイザーの配布回収の手間なども必要。

 カラオケボックスのようなシステムもいいかも。僕は「将来カラオケボックスは映画館になる!」と前から主張しているんだけど、3D映画というのはその大きなきっかけになるかもしれない。コンテンツさえ安定的に供給されるようになれば、カラオケボックスは3D映画の鑑賞空間として打って付けかも。

07:04 午前 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

2009.10.18

ID上映でトラブル発生

Manisuka 『マニラ・スカイ』のプレス向け上映で、装置にトラブルが発生して上映が一時中断。フィルムの速度には異常がなかったのだが、音声のピッチだけが甲高くなっていたのだ。なぜこういう現象が起きたのかは不明だけど、どのみち今は音声トラックはデジタルなので、装置が故障して音声を高いキーで再生してしまったのかもしれない。理屈はわからないけど、これで上映が一度止まって、再開したのは30分ほどたってから。なんだかひどく疲れてしまったので、受付の係員にお願いして、この映画については翌日の一般上映に振り替えてもらった。おかげでキアロスタミの『シーリーン』はキャンセルだ。楽しみだったのになぁ。このおかげで今日は早く帰ってこられたけど、明日は帰宅が深夜0時を回ると思う。それにしても珍しいトラブルに出くわした。こういうこともあるのだという勉強になった。

08:50 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

ダーク・ハウス/暗い家

Darkhouse 周囲から孤立した一件の農家で起きた忌まわしい事件。容疑者と共にその現場検証をする警察官と検事の様子と、事件当日の様子を交互に描いていく犯罪映画……なのだが、これがミステリーではないところがミソ。映画は「事件の真相は何だ?」ということではなく、その場に集まった人間たちの衝突と葛藤のドラマ自体に焦点を当てていく。事件の中にドラマがあるのは当然だが、事件捜査のために集まった警官たちの中にもとんでもないドラマが隠れているのだ。映画のムードとしては、コーエン兄弟の『ファーゴ』だな。

東京国際映画祭公式サイト

05:45 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

激情

Gekijyo 「日頃からむしゃくしゃしていたので、かっとなって人を殺した」という事件が時々あるが、これはそんな事件から始まる異様なラブストーリー。コロンビアからの出稼ぎ労働者である主人公は、働いていた建設現場でかっとなって人を殺してしまう。その場を逃げ出した彼がたどり着いたのは、恋人が住み込みのメイドをしている大きな屋敷。たまたま誰もいない留守中に屋敷に忍び込んだ彼は、警察が恋人のところにも事情聴取に来たことから名乗り出るにも名乗り出られず、そのまま屋敷の空き部屋に隠れ住むことになる。暮らしている人たちにも、もちろん恋人のメイドにも知られることなくだ。ところが彼が姿を隠している間に、恋人の身にはたいへんなことが……。

東京国際映画祭公式サイト

02:50 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

テン・ウィンターズ

Tenfuyu ヴェニスで知り合った大学生の男女が、「友達以上・恋人未満」のまま10年を過ごす姿を描いたドラマ。タイトル通り10年に及ぶ「冬」だけが描かれているので、10年の年月といっても出てくる景色は冬ばかり。これは同じ時期にまとめて10年分の映像を撮れるわけで、なかなか頭のいいアイデアだと思う。物語自体は『恋人たちの予感』のイタリア版という感じもするけど、それよりやけにリアルに感じられるね。むしろフランソワ・オゾンの『ふたりの5つの分かれ路』に似た印象かも。ハッピーエンドだけどね。

東京国際映画祭公式サイト

12:20 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック