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2010.10.04

映画|十三人の刺客

13nin 1963年に東映で工藤栄一監督が撮った同名映画を、三池隆監督がリメイクした時代劇アクション映画。脚本は池上金男(池宮彰一郎)のオリジナル脚本をベースに天願大介が脚色しているのだが、問題はそのアレンジ具合だ。「上手い!」と思わず膝を叩くような好アレンジも多い。暗殺のターゲットと成る暴虐非道の明石藩主は、キャラクターが深く掘り下げられていて見応えがあった。この殿様はわがままで乱暴なのではない。形骸化した武士道と肥大化した官僚制度の中で、自分自身の生きる実感を味わえない。彼は生きること自体に飽きているのだ。「徳川の世も終わりだな。この俺が老中だぞ」とつぶやくシーンの薄ら寒さ。彼は矛盾に満ちた封建の世の中が、侍の支配する世が終わることを、その怜悧な頭脳で見通しているのだ。この人物像には、現代的なリアリティがある。尾張領に入れず迂回した行列一行が姿を消し、再び出現したときに大人数に増えているというのも新しい工夫。オリジナル版は13人対50数名の決戦だったが、それを再現しただけではオリジナルを知る観客は驚かない。だから人数を増やす。主人公たちが戦う相手の数は4〜5倍に増えている。しかしそれによって、ラストの乱闘シーンが4〜5倍に迫力を増しているかというと、必ずしもそうはなっていないのだが……。

公式サイト
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映画瓦版

02:40 午後 | 固定リンク

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