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2010.01.08

映画|息もできない

Ikimodekinai 借金の取り立てなどを稼業とするチンピラヤクザの男が、気の強い女子高生と出会って固く張り詰めた心を溶かしていく……という話。ふたりの間にある感情的な交流は濃密なのだが、それは「同士愛」のようなものであって、恋愛というのとはちょっと違う。ベタベタした甘ったるい映画になってもおかしくない話なのだが、そうならずにギリギリのところで立ち止まっている感じ。チンピラヤクザの生態がリアルに描かれているのも面白いけど、同時にこれは青春映画でもあり、家族のドラマでもある。それらが重層的に絡まり合って、ひとつの映画世界を作り上げているのだ。映画の完成度でいえば傑作。全体の規模が小さい地味な作品だけど、映画を観終えたあとの充実感は大きい。

公式サイト

12:30 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

告知|映画編集の可能性を知る

映画編集のシンポジウム開催のお知らせ。

「編集」─それが映画制作の行程のなかでどれほど重要な役割を果たしているかという認識を、私たちは明確に共有できているでしょうか?
その重要性にも拘わらず、「編集」はプロデューサーや監督、カメラマンの陰に隠れた存在です。「編集」を映画を物語るための単なる技術としてだけでとらえるのでなく、映画を創造する重要なひとつの領域として認識し、そして「編集」の技術と創造性を改めて見つめ直すことにより、映画の新しい表現力が生みだされることでしょう。

そして次世代に映画編集をどのように伝えていくかを考える必要があるのではないでしょうか?

『To Make the Emotion – 映画編集の創造性と次世代への伝達』は、「創造的映画教育」をキーワードに、国内外から映像編集者と教育者を招き、マスタークラスとシンポジウムで構成されます。マスタークラスにはイギリスの編集者であり映像教育者でもあるロジャー・クリッテンデン氏とフランスからは編集者のドミニク・オーブレイ氏(「ヴァンダの部屋」「七夜待」)を招聘し4日間のワークショップを行ないます。
シンポジウムは2日間、「編集の創造性」と「次世代のための編集教育」をテーマに議論します。


○公開ワークショップ『編集者の決断を探る』
日時: 2010年 1月14日(木)、15日(金)、 17日(日)、 18日(月)
時間: 10時30分 ~ 18時 (通訳付き)
会場: 北仲スクール3階(みなとみらい線「馬車道駅」2 番出口)
講師:  ドミニク・オーブレイ (フランス 編集者 フェミス国立映画学校講「ヴァンダの部屋」「不完全なふたり」)
参加資格:編集の基礎的なスキルを有している学生。5~7名(事前登録制)。連日参加。
オブザーバー: 映画・映像教育関係者および学生(無料)


○公開講座 『編集の制限』
日時: 2010 年1 月16 日(土) 10時30分~12 時30 分(通訳付き)
会場: 東京藝術大学映像研究科 ・馬車道校舎(みなとみらい線「馬車道」駅前)
講師: ロジャー・クリッテンデン( イギリス 編集者 英国立映画テレビ学校講師)
申し込み不要


○国際映画編集シンポジウム 「To Make the Emotion - 映画編集の創造性と次世代への伝達- 」

1月16日(土) 12:30 開場 13時15分 ~ 18時30分 
 - 基調講演『映像編集とは?-創造性と技術–』 宮澤 誠一
 - 報告『ドキュメンタリーでの創造力』鍋島 惇
 - 報告『編集と音の作用』ドミニク・オーブレイ
 - 対談『映像と編集』松本 俊夫 × 筒井 武文

1 月17日(日) 12:30 開場 13時15分 ~ 17時30分
 - 報告『編集技術と思考の継承』川島章正
 - 報告『ポストプロダクション教育の実践』ロジャー・クリッテンデン
 - シンポジウム 『映画編集教育を考える─創造性と技術』
  ロジャー・クリッテンデン、ドミニク・オーブレイ、川島章正、筒井 武文

パネリスト
–ドミニク・オーブレイ(フランス 編集者 フェミス国立映画学校講師「ヴァンダの部屋」「不完全なふたり」)
–ロジャー・クリッテンデン(イギリス 編集者 映画教育者 英国立映画テレビ学校講師)
–宮澤誠一(日本大学芸術学部教授 日本映画テレビ編集協会副理事)
–鍋島 惇(編集者 「人間の証明」「ゆきゆきて、神軍」 日本映画テレビ編集協会副理事)
–川島章正(編集者 「おくりびと」「ヴィヨンの妻 ~桜桃とたんぽぽ~」日活芸術学院講師)
–松本俊夫(映画監督 映像作家「薔薇の葬列「気=breathing] 日本大学大学院芸術学研究科客員教授 )
–筒井武文(編集者 映画監督 「孤独な惑星」「バッハの肖像」東京藝術大学大学院映像研究科教授) 

会場: 東京藝術大学映像研究科 馬車道校舎(みなとみらい線「馬車道駅」No5・7 出口前)
料金: 入場無料(事前登録制)
お申込・お問合せ: URL: http://www.fnm.geidai.ac.jp/tetemotion2010 E-mail: tetemotion2010@gmail.com

文部科学省平成21 年度
「大学教育充実のための戦略的大学連携支援プログラム」選定取組
横浜文化創造都市スクールを核とした都市デザイン
都市文化の担い手育成事業(横浜国立大学・東京藝術大学・横浜
市立大学・神奈川大学・関東学院大学・東海大学・京都精華大学)
主催:東京藝術大学大学院映像研究科 北仲スクール( 横浜文化創造都市スクール)

10:52 午前 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

2010.01.06

ポータブルHDD注文

I-O DATA USB 2.0/1.1対応ポータブルハードディスク (320GB・ブラック) HDPN-U320K 思うところあって、ポータブルHDDを注文した。容量は320GB。MacOSXもインストールしてしまい、外部HDDからシステムを起動できるようにしておくのも便利かなぁ……などと思ったりもするけど、これはまた別の話だ。今回はDVDのバックアップに使用するつもり。黒澤明の監督作30本のDVDを全部持っているんだけど、これをほとんど観ていないので、今年中に監督作を一通り見直してみようと思っている。DVDが1枚7GBだとして、30作品だと210GBあれば足りる。実際には『七人の侍』のように2枚組のものがあったりもするので、少し余裕を見て320GBにした次第。こうやってHDDに映画を全部入れてしまえば、「大系 黒澤明」や「集成 黒澤明」を読みながら、気になる映画の箇所をパッとMacBookで探し出すことができるわけだ。映画の勉強や研究にはとても便利なツール。レンタルしてきたDVDも同じようにバックアップできるわけだけど、そりゃバックアップじゃなくて「違法コピー」でしょ! というわけで、HDDにバックアップするのは、あくまでも手持ちのDVDのみ。メリエスやエジソンの作品集なども、パソコンに入れておくと楽しいかもね。

10:06 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

映画|バッド・ルーテナント

The Bad Lieutenant: Port of Call: New Orleans 1992年にアベル・フェラーラ監督がハーヴェイ・カイテル主演で撮った『バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト』を、ヴェルナー・ヘルツォーク監督がニコラス・ケイジ主演でリメイクした作品。あいにくオリジナル版を観ていないのだが、物語の舞台がニューヨークからニューオリンズに移動しているのが大きな違いだろうか。オリジナルにあった宗教色は完全に消え去っているが、やはりニコラス・ケイジでリメイクされた『ウィッカーマン』も同じく宗教色除去だったから、最近のアメリカ映画というのは宗教問題を避けて通る傾向があるのかもしれない。

公式サイト

03:30 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

大系 黒澤明

大系 黒澤明 第1巻 大系 黒澤明 第2巻

 今年最初のAmazonでの買い物がこれ。黒澤明は若い頃から脚本家として注目され、監督になってからもさまざまな雑誌や新聞で取材を受けている。そうした記事の数々を、黒澤明文化振興財団理事でもある著者が、長年にわたってコツコツ収集し続けた結果が全4巻の本になった。全4巻のうち1巻が昨年10月、2巻が12月に出て、以下3巻は2月、最終の4巻は4月に出る予定になっている。我が家には岩波版の脚本全集(「全集 黒澤明」)があるので、この「大系」と合わせれば黒澤明についてはだいたいの全体像が見えてくるはず。

 しかし全集や大系から漏れてしまっているシナリオも多数あるし、映画化されずにポシャったシナリオも多い。未映画化のシナリオも「ホンはできている」と言われていることが多いので、丁寧に探せばどこからかシナリオが出てくるような気がする。これらをすべて網羅して、本当の意味での「黒澤明全集」が作られるといいんだけど……。

 黒澤明が亡くなったとき、スピルバーグは「黒澤は我々の時代における映像のシェイクスピアだ」とその業績を讃えた。シェイクスピアについては名言集のようなものがたくさん編纂されていて、シェイクスピアの戯曲を読んだり、舞台や映画を観たことのない人も、シェイクスピアの台詞の幾つかは知っていたりするはず。だから黒澤明についても、名台詞集などがこれからどんどん出てきていいはずなのだ。黒澤和子さんが何冊か本を出しているけど、これは身近な人に語られた日常の言葉を集めたものがほとんど。映画について、創作について、人間について、黒澤明が公の場で語ったり、作品の中に込めたりした言葉を拾い出していくだけでも、面白い読み物ができるような気がする。たぶんそうしたことを行う際、岩波の全集と講談社の大系は大きな手がかりになるだろうと思う。

 黒澤明が出演したテレビ番組など、書籍という形では紹介しにくい資料がまだまだたくさんあるはず。それらもすべて収集して、誰もが黒澤明の言葉にじかに触れられるようになるといいんだけどね。

07:47 午前 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック