2014年9月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
無料ブログはココログ

« 2010年7月18日 - 2010年7月24日 | トップページ | 2010年8月1日 - 2010年8月7日 »

2010.07.30

映画|死刑台のエレベーター

Shikeidai2010 1957年のオリジナル版を先日観たばかりなので、どうしたって細部まで比較してしまうリメイク版。一番気になったのは半世紀以上前の映画が、はたして現代の日本を舞台にした作品になり得るのかという疑念だった。例えば夜間にビルの電源を落としてしまうという設定。エレベーターに非常呼び出しボタンすらないこと。携帯電話の不在。外壁がガラス張りのオフィスビルでは、外壁を伝って侵入する密室トリックは使えない。そして何より、拳銃をどこから手に入れるかという問題がある。しかしこうした要素は、いとも簡単にクリアされていたように思う。映画を観ていても、まったく気にならなかった。ところがこの映画は、それ以外のところが気になるのだ。完全に秘密にしてきた実行犯の男と不倫相手の社長夫人の関係が、最後の最後に明るみに出てしまうというのがオチなのに、今回の映画ではふたりの関係をまず社長が知っている、同僚の男も知っている、要するにみんなバレバレなのだ。これじゃ最後のオチがなくても、早晩ふたりの関係は明るみに出てしまったと思うよ。

公式サイト
IMDb
映画瓦版

03:30 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

映画|名前のない女たち

Namaenonai パッケージに名前さえ表記されることなく、数万円程度のギャラでカメラの前でセックスする企画ものAVの女優たち。中村淳彦の同名ルポルタージュを原作にした劇映画で、地味なOLがスカウトマンに誘われるままAV女優になる様子を描いている。原作はAmazonのレビューなどを見てもかなり評価が高いのだが、映画のデキは普通だと思う。図式的で類型的なメロドラマになっている部分が大きくて、性を売ること、それを消費することの闇の深さは描き切れていないように思える。でも面白かった。鳥肌実が怪しげなプロダクション社長を好演。主演の安井紀絵さんが映画上映前に簡単な挨拶。試写室には10分前に到着したのだが、既に満席で補助席だった。

公式サイト
IMDb
映画瓦版

01:00 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

2010.07.29

映画|ロストパラダイス・イン・トーキョー

Lostparadiseintokyo 幹生の実家の父が亡くなり、父と暮らしていた兄・実生は幹生が引き取ることになった。実生には知的な障害がある(映画を観る限りでは自閉症らしい)。実生の性的なケアを依頼するためアパートの部屋に風俗嬢を呼んだ幹生は、やがてマリン(ファラ)というその女と不思議な関わりを持っていくことになる。障害者の性の問題、秋葉原に出没する自称アイドルたちの話題など、アクチュアルな話題を盛り込みながら、人間にとって「安住の地」とは何か、人間の自由とは何か、人間の幸福とは何かという普遍的なテーマに迫っていく。基本的には低予算のインディーズ映画。べたべたにリアルでうっとうしい話が延々続いたと思ったら、最後の最後にパッとファンタジーめいた展開へとジャンプする痛快さ。

公式サイト
IMDb
映画瓦版

01:00 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

2010.07.28

映画|リトル・ランボーズ

Sonoframbow この邦題じゃ中身がよくわからない。原題は『ランボーの息子』で、スタローン主演映画『ランボー』に感激した小学生たちが、自分たちでアクション映画を作る話だ。映画ファンなら誰でも好きな、「映画についての映画」のひとつであり、マニアックな映画ファンならずとも一度や二度は必ず観ている『ランボー』に対するオマージュとリスペクトを捧げた映画でもある。映画の製作年次は2007年と少し古めなので、おそらくこの映画に惚れ込んだ配給会社の人が、わざわざ買い付けてきたのだろう。洋画の興行がいろいろと難しい状況で、スター俳優などひとりも出ていないマイナーなイギリス映画を買ってきても商売としては難しそう。それでもこの映画を日本に紹介したいという、その心意気にちょっと感動したりもする。ただし僕自身はこの映画を観ても、特に大きな感動とかはないんだよなぁ……。いろんな要素が取り込まれていて、それらが映画の中でうまくまとまり切れていないような気がする。
(原題:Son of Rambow)

公式サイト
IMDb
映画瓦版

03:30 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

映画|ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う

Nudonoyoru2
 1993年の『ヌードの夜』から17年後の続編。監督・脚本は前作と同じ石井隆で、主演の竹中直人もそのまま前作と同じ役を演じている。ただし話は独立しているので、前作を観ていなくても問題ない。僕も前作は観ていない。主人公を悪夢のような事件にいざなう運命の女を佐藤寛子という女優が演じているのだが、とにかく脱ぎっぷりがいい。ここまで大胆に脱げるということは、演技にも迷いがないということでもある。ヒロインが狂気の発作に襲われたかのように叫び、走り回るクライマックスは、相手役の竹中直人もたじたじ。この映画をきっかけに大ブレイクする女優だと思うのだが、くれぐれも脱ぎっぷりだけが評価されてその手の映画が続きませんように。脱ぐことも身体表現のひとつだから、もちろん今後も必要があればどんどん脱いでくれていいのだが、次はこの女優の脱がない芝居を観てみたい。もうヌードはこの映画でお腹いっぱい。しばらくはいいです。そう思わせるぐらい迫力のあるヌードでありましたなぁ……。この映画の出演女優では、真中瞳さんが久々にスクリーンに復帰しているのも見どころ。一時は引退したと言われてましたが、現在は芸名が東風万智子(こちまちこ)になってます。こちらも今後の活躍に期待。しっとりした、大人のいい女になってます。

■公式サイト
IMDb
映画瓦版

01:00 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

2010.07.26

映画|不食の時代 〜愛と慈悲の少食〜

Fusyokunojidai 生菜食を中心にした少食と断食で、ありとあらゆる病気を治してしまう西式甲田療法についてのドキュメンタリー映画。しかしこれはドキュメンタリーというより、甲田療法のPR映画でしかないと思う。甲田療法の信奉者だけが登場してインタビューに応じ、それに反対する意見は一切受け付けていない。生命エネルギーのオーラがどうしただの、輪廻転生がどうしただのという話が出てくるとほとんどオカルトチック。紹介されている話にウソはないと思うのだが、本当のことだけ紹介してもそれが本当の意味での本当になるとは限らない。懐疑的な視点を少しでも持ってしまうと、この映画はまったくいただけないプロパガンダ映画になってしまう。結局この映画に足りないのは、作り手自身の考えや主張なのかもしれない。プロパガンダならプロパガンダでも構わないのだが、そこに作り手の確信や信念があればそれは優れたドキュメンタリーになるかもしれないのだが……。

公式サイト
■IMDb
映画瓦版

04:30 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

映画|ANPO

Anpo 1945年の敗戦から15年後の1960年。国会周辺は日米安保条約に反対し、岸内閣の退陣を求める人々で埋め尽くされた。映画はこの60年安保闘争を軸に、日本にとっての戦争、日米関係、沖縄問題などを、安保闘争と画家や写真家たち芸術家の活動という切り口から紹介していく。安保闘争はこの10年後にも70年安保という形で再燃するのだが、これは60年代末の「学生の反乱」を巻き込む形で成立していて、60年の全国民的な政治闘争とはだいぶ異なったものになっている。60年安保では国民が大同団結して「戦争協力なんてゴメンだ」「安保絶対反対」の声を上げたのに、結局は条約が自動更新されてしまった。このことによる挫折感が、50年たっても日本人の中に根深い政治不信を植え付けているように思えてしまう。

公式サイト
IMDb
映画瓦版

01:00 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック