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2010.09.02

映画|君へのメロディー

Kimimero 事故で記憶をなくした若い女性と、彼女を献身的にサポートする若い男の物語。話がちょっと薄い。回りくどい。映画の最後にどんでん返しがあるのだが、これがうまく決まらないのは、脚本の構造に何かしらの原因があるからだろう。物語の中心になる3人の男女の物語のうち、ひとりの影が薄いのは大問題。これはもっと序盤にエピソードを足すなり、途中にもいろいろエピソードを足すなりして、男女の三角形(三角関係というわけでもない)をより強固にしておくべきだったと思う。施設に入所している人のエピソードも、もう少し厚みがあっていいのではないだろうか。主人公たちの家族や友人といった人たちが、まったく登場してこないのも違和感がある。画面に出てこなくても「見舞いに来ていた」などと台詞で説明するだけで、世界観がもう少し厚みのあるものになると思うのだけれど……。

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映画|バイオハザードIVアフターライフ

Biohaz4 2002年に1作目が公開されたミラ・ジョヴォヴィッチ主演の『バイオハザード』シリーズ最新作。脚本・監督はポール・W・S・アンダーソン。彼は1作目の監督をしたあと、2・3作目はプロデュースと脚本だけを担当していたのだが、今回の作品では再び自らメガホンを取った。(ちなみにジョヴォヴィッチとアンダーソン監督は昨年結婚しており、今回の映画が結婚後の初コンビ作。来年の3D版『三銃士』もアンダーソン監督とジョヴォヴィッチ主演作になる。)今回の映画はシリーズ初の3D映画。3D映画には2Dで撮影してから後処理で3Dに変換するものと、最初から3Dカメラで撮影した「リアル3D」がある。本作や『アバター』は後者で、後処理で3D変換するのに比べると圧倒的に映像がリアルで自然なのだという。物語のスタートが日本の渋谷から始まることや、中島美嘉が重要な役で出演していることが話題になっている。
(原題:Resident Evil: Afterlife)

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2010.08.31

映画|おとうと

Otouto 市川崑監督の『おとうと』をリメイクした作品だが、市川作品の原作だった幸田文の小説からは独立した映画になっている。「出来の悪い弟をかばい死を看取る姉」という基本的な人間関係だけを市川崑の映画から借りて、あとは自由に脚色してほとんどオリジナルの映画になっているからだろう。僕が思うに、これは山田洋次監督による現代版の「寅さん」なのだ。鶴瓶演じる弟が姪っ子の結婚式に乱入するシーンは『男はつらいよ』の1作目を思い出させるし、姉に迷惑をかけた弟がばつの悪そうな格好で姉の薬局の入口付近をうろうろしているシーンも、寅さん映画における「とらや」のシーンと同じだ。寅さんというのは、シリーズの最初の頃は「どうしようもなく迷惑だけど愛すべき憎めない風来坊」だった。それが徐々に「愛すべき憎めないけど、迷惑でもある風来坊」という具合に重点の置き方が変わってしまった。山田洋次監督はここで再び「どうしようもなく迷惑な風来坊」の側に比重を移して、寅さんの分身を再登場させている。「おにいちゃん」が「おとうと」になり、「甥っ子」が「姪っ子」になり、町工場で働いている労働者の青年が大工の青年になり……という違いはあるけれど。この映画が感動的なのは、山田洋次が「寅さん」では結局描くことの出来なかった「風来坊の死」を、この映画の中で描いているからだろう。山田洋次はこの映画でやっと、寅さん映画に決着を付けたような気がする。

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映画|花のあと

Hananoato 藤沢周平の同名小説を、北川景子主演で映画化した時代劇。「時代劇の東映」が作ったにしては、「お前ら時代劇なめとんのか!!」という描写が多々あって白けてしまう。特に主人公を演じた北川景子は、時代劇特有の言葉をまったくこなし切れていない。台詞は棒読みで、たどたどしい。カメラが回る直前に、やっとこさ台詞が覚えられたかのような、おどおどとした覇気のないしゃべり方なのだ。ヒロインが恋心を抱く相手役である宮尾俊太郎も危なっかしいのだが、途中からそれが気にならなくなるのは役柄のせいだろう。時代劇で避けて通れない所作については、伊藤歩が登場するシーンはぎこちなさすぎてギャグかと思ったぞ。甲本雅裕は良かったが、相手役となる北川景子と上手く噛み合っていなくてやりにくそうだったな。

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映画|Colorful カラフル

Colorful 『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』や『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』『河童のクゥと夏休み』の原恵一監督最新作。森絵都の原作は10年前にも一度実写映画化されているので、この映画は実写映画のアニメ版リメイクということになる。原作が同じだから、話もだいたい同じ。僕は実写版を既に観ているので、今回の映画に「アニメならではの表現」を期待したのだが、そういう面での面白さはあまりなかったかも。でも映画と違って、アニメというのは表現が「純粋」だということは痛感した。アニメは作り手の意図していないものが画面に多数映り込んでしまうということが皆無なので、世界の純度が高いのだ。それがいいことなのか悪いことなのかはわからないけれど、この映画を例えば実際に二子玉川や等々力でロケ撮影すると、この映画のような透明感は絶対に出てこない。現実の風景が持つ「生活感」が、物語の生臭さを強調してずっとどろどろした話になってしまっただろう。10年前の実写映画版は、そのあたりをあれこれ工夫してはいるんだけどね。どちらが優れているという話ではなく、表現が違えば語りの内容も違ってくるという話。

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