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2010.11.16

映画|ウッドストックがやってくる!

Takingwoodstock 1969年に開催されたウッドストック・フェスティバルの舞台裏を、コンサートを誘致した地元青年の視点から描く青春映画。監督はアン・リー。ウッドストックをモチーフにした実録映画でありながら、ここにはコンサートの様子がまったく描かれない。遠くからかすかにステージ上の音楽が聞こえてきたり、遠くにかすかにステージが見える程度。コンサートの様子はドキュメンタリー映画『ウッドストック/愛と平和と音楽の3日間』を観ればいいわけで、今回の映画がステージをあえて再現しなかったのはむしろ大正解だったと思う。映画の中では主人公のエリオットがいかに家族から自立していくかがテーマになっているのだが、この主人公の葛藤がバラエティ豊かなエピソードに埋もれてしまい、あまり全面に出てこないのがドラマとしての弱さ。登場人物ではエリオットのがめつい母親が断トツのユニークキャラで、女装の用心棒ヴィルマも強烈な印象を残す。「このイベントがあるまで俺は死んでいた。でもお前のおかげで俺は生きてる!」と息子に告白する父親もいい。そしてコンサート主催者であるマイケル・ラングのカリスマ振りに惚れ惚れ。かっこよすぎる。まるで聖書時代の砂漠の預言者みたいだぞ。ヒューマントラストシネマ渋谷で1月15日公開。

(原題:Taking Woodstock)

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映画|ジーザス・キャンプ アメリカを動かすキリスト教原理主義

Jesuscamp アメリカの宗教右翼を取材したドキュメンタリー映画。この映画を日本に紹介したのはコラムニストの町山智浩で、当時はブッシュ政権のイラク政策などが国際的な非難を浴びていたこともあって、そうした政権を支えるアメリカの宗教右翼の存在が多方面で注目を浴びていた。しかしそうした政治的な事柄でこの映画を取り上げるのなら、この映画は「いまさらなぜ?」というものでもある。アメリカではブッシュの共和党からオバマの民主党に政権が移り、宗教右翼の勢いも減退していると言われているからだ。クリスタルカテドラル倒産に象徴される、福音派メガチャーチの退潮という現実もある。でもこの映画は映画やテレビドラマやニュースではわからないアメリカの一面を伝えるものとして、日本人が観ておくべき映画だろうと思う。僕はこの映画に登場するアメリカの福音派が、キリスト教信仰とアメリカ国家の繁栄をダイレクトに結びつける様子に「いびつに歪んだキリスト教」という印象を受けた。しかし進化論拒否と創造科学、中絶反対、サタンの強調、聖霊によるものとされる異言などは、別に驚くべきようなことではない。日本でも福音派の教会は、程度の差こそあれ似たようなことを主張しているからね。

(原題:Jesus Camp)

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2010.11.15

映画|ゴダール・ソシアリスム

Filmsocialisme 年に1度の年賀状(欧米ならクリスマスカードだろうか)が届くたびに、「あいつはまだ生きているんだなぁ」「まだまだ元気そうだなぁ」と思う、その程度の人間関係というものがある。映画ファンにとってゴダールの新作映画というのはそういうものかもしれない。新作映画に大きな期待をしているわけでもないし、新作を観たからといって何か大きな感銘を受けるわけでもない。でもゴダールがゴダールらしい意匠を持った新作を撮るたびに、「おお、ゴダール、まだ生きてるじゃん」と思う。たぶんゴダールの映画にはもう、そういう機能しかないんだと思う。映画という表現メディアの可能性そのものを挑発する姿勢はいまだ健在。50年以上映画を撮っていて、今年で80歳になるゴダール。デビューしたのが若かったから、50年映画を撮ってもまだ80か。健康状態にさえ気をつければ、あと5年や10年は映画が撮れるかも。僕はヌーヴェル・ヴァーグを「映画史」として後から勉強した世代なので、ゴダールという名前はすでに伝説。伝説の巨匠が生きている。その新作をまだリアルタイムで観られる。これはこれで映画ファンにとって大きな喜びなのである。

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映画|ベストセラー

Bestseller ベストセラーを連発する女流作家ペク・ヒスが、盗作疑惑で文壇を追放されてから2年。再起をかけて新作を書こうと、田舎の湖畔に建つ古い洋館を借りて仕事に没頭しようとするが、一緒に連れて行った子どもは寂しさからか目に見えない「お姉ちゃん」とのおしゃべりに夢中。だがヒスはやがて娘の語る「お姉ちゃん」の話に夢中になり、それをもとに新作を書き始める。やがて完成して出版された本はベストセラーに。だが数週間後、その本にまたもや盗作の疑惑が突きつけられる……。ここまでで映画の半分。この後、映画を観ていた人が「えええ!そうだったの!!」と思うようなショッキングな展開があって、映画は後半に突入してゆく。しかしこの中盤の「えええ!」の衝撃が大きすぎて、後半の展開はいまひとつ切れ味が悪い。脚本の構成に仕掛けがある映画は好きなのだが、この映画の場合、その仕掛け自体はすごく面白いのに、映画の後半でその仕掛けが生かし切れていない。映画前半のヒロインは「鳥居みゆき状態」で、観ていていらいらさせられてしまう。

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