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2011.03.22

映画|それでも花は咲いていく

Soredemohana お笑い芸人で俳優の前田健が、自ら書いた同名小説をもとに、自ら脚本を書き、監督したオムニバス映画。3人の若い男性たちの、三者三様のロストラブ(失恋)が描かれる。第1話は小学生の女の子に恋してしまう男を主人公にした「エーデルワイス」で、主演の仁科貴がロリコン男の純愛を好演。最後に自分の書いたラブレターをゆっくり破り捨てるあたりは、万感の思いがこもっていて切ない。第2話は若い女性の部屋に忍び込む男と、その部屋に住む聾唖女性の奇妙な恋を描いた「ヒヤシンス」。主演の滝藤賢一もすごかったが、主人公の同僚(上司)役でワンシーンだけ出てくるカンニング竹山が良かった。面白いのはこの2つのエピソードで、マザコン男が母を亡くす第3話の「パンジー」は今ひとつか。それ以前の2つに比べると、変態ぽさ、犯罪すれすれのスリルに欠けている。

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映画|木洩れ日の家で

Komorebi 古い屋敷に愛犬と共に暮らす老いたヒロインの日常を、独り言で埋め尽くされた彼女の一人称で描くポーランド映画。モノクロ撮影がとても美しく、スクリーンの上にシャープに映し出された主演女優の表情も美しい。じつはこの映画、家の主人であるヒロインが主役ではなく、この屋敷そのものが主役なのだと映画の終盤になって気づいた。彼女が家の中をうろうろしているときは、彼女の独り言(犬に対する語りかけが多い)が心の声のように聞こえてまるで一人称映画なのだが、彼女が屋敷から少し離れると、声が聞こえなくなってしまう。つまりこの映画は、この屋敷(あるいは屋敷から離れることのない犬)の視点から見た物語になっているのだ。映画に登場する親子関係などは、小津安二郎の『東京物語』や黒澤明の『生きる』を思わせる、どの時代、どの国でも変わらない普遍的なものか。

(原題:Pora umierac)

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2011.03.10

映画|ブルーバレンタイン

Bluevalentine
 ライアン・ゴズリングとミシェル・ウィリアムズ主演のラブストーリー。一組の夫婦が離婚に至る時間と、その夫婦が結婚に至るまでの時間を、同時進行で描いていく構成の面白さ。主演ふたりの演技もすごい。しかしこれに共感できるかというと、できないんだよなぁ……。ふたりはどこで食い違ってしまったのか、ふたりはなぜ別れねばならないのか、それがさっぱりわからない。映画に描かれる離婚のパートでは、ふたりの関係がもうダメになりきっているので、並行して動くふたつのドラマが分断されてしまっている。こうした分断は作り手のねらいでもあるのだろうが、う〜む。ダメになっちゃってからのふたりが、とにかくまるでダメ。ライアン・ゴズリングの服に付いている、安っぽいワシの絵はいったい何なのよ! 4月23日から新宿バルト9、TOHOシネマズシヤンテ。

(原題:Blue Valentine)

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映画|抱きたいカンケイ

Dakitaikankei アイヴァン・ライトマンの映画を観るのは久しぶりだなぁ……とか、ケヴィン・クラインが父親役かぁ……とか、ライトマンとクラインのコンビ作『デーヴ』は面白い映画だったなぁ……とか、いろんなことを考えてしまう作品。こうして映画そのものとは別のことであれこれ考えているのは、映画そのものにあまり力がないせいかもしれない。僕がライトマンの監督作を最後に観たのは『エボリューション』の時なので、もう10年も前のことか。その後は『Gガール 破壊的な彼女』があるけど、これは僕は未見。今回の映画はナタリー・ポートマンとアシュトン・カッチャーがセックスフレンドから本物の恋人同士になるという話。出会ったその日にベッドインして、その後あれこれあって本当に愛し合うようになるという話はこれまでも山のように映画が作られているわけで、それを何を今さらという感じがしないでもない。4月22日より新宿バルト9、丸の内TOEIなど。

(原題:No Strings Attached)

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2011.03.06

映画|映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~

Nobitatetsujin 映画版「ドラえもん」の新声優版の第6弾、長編ドラえもんとしては第31作目になるという。新声優版は旧版のリメイクが多いのだが、これも1986年に製作された「のび太と鉄人兵団」のリメイク。僕はオリジナル版を観ていないのだが、なんだかキリスト教チックな内容だなぁ……と思って観ていた。ロボット帝国メカトピアの祖先が「アムとイム」という1組のロボットだという神話は、もちろん創世記に登場するアダムとイブのもじり。しかし僕がそれよりこの映画を「うわ〜、キリスト教だ」と思ったのは、映画の冒頭から流れるリルルの歌(劇中ではピッポによっても歌われている)の歌詞が、「一つ目は愛〜、二つ目は希望〜、三つ目は想い〜」という歌い出しになっているところだった。これは新約聖書のコリント前書13章、有名な「愛の賛歌」のもじりになっている。パウロの手紙では、いつまでも残るものが「信仰、希望、愛」になっているのだが、リルルの歌はその順序をひっくり返して、「希望」を「願い」に、「信仰」を「想い」に言い換えている。映画のラストでリルルが復活するシーンも、福音書に出てくるイエスの復活を連想させる。のび太がリルル復活を教えるために仲間のところに走っていくラストシーンは、弟子たちが復活のイエスに出会ったことを知らせるため、仲間のところに走っていく場面と同じではないか。

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