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2011.06.21

映画|スノーフレーク

Zenbumirei 桐谷美玲主演のミステリー映画。10年前に一家心中で死んだはずの幼なじみが、なぜかヒロインの周囲に現れる。従兄弟だと名乗る、幼なじみと瓜二つの青年の謎めいた行動。いったい10年前に何があったのか。その真相が少しずつ明らかになってくる……。ミステリー映画としては足腰が弱くてふらついているような気がするが、これも一種の「初恋物語」だと割り切ってミステリー部分は割り引いて考えるべきだろうか。5本目の試写ということで疲れていたこともあるのかもしれないが、『乱反射』に比べると映画のクオリティがだいぶ落ちるような気がする。テレビの2時間ドラマをさらに規模縮小して、安っぽくしたような作り。函館のロケーションもいかにも借り物の風景という感じで、物語と有機的につながっていない。8月6日公開、シネマート新宿。『乱反射』と同時公開。

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映画|乱反射

Zenbumirei 桐谷美玲主演で、歌人・小林なおの同名歌集を映画化。といっても原作は歌集なので、物語は映画のオリジナルだろう。恋に恋する高校生たちの姿、幼なじみ相手の初恋、恋のすれ違いなど、描かれている世界はありきたりのものだが、こういうものはありきたりでもいいのである。高校生の恋愛などというものは、いつの時代もありきたりなものが延々繰り返されている通過儀礼のようなもの。だからそこに登場する人間さえ代われば、いつだって新しいラブストーリーが生まれる。この映画はそのあたりをうまく消化して、今を生きる少年少女たちの恋の物語に仕上げている。個人的には登場する文房具やカメラのセンスがいい映画だと思った。こういうディテールが大事なのだ。8月6日公開、シネマート新宿。『スノーフレーク』と同時公開。

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映画|ぼくたちは見た —ガザ・サムニ家の子どもたち—

Bokumita 先日観た『いのちの子ども』という映画にも出て来た、イスラエル軍によるガザ地区侵攻。2008年末から2009年にかけて行われたこの作戦で、ガザ地区では1300人以上の人が亡くなり、そのうち300人以上は子供たちだったという。『いのちの子ども』ではわかりにくかったことだが、この『ぼくたちは見た』を観ると、このガザ侵攻がいかに苛烈で残虐なものであったかがわかる。家族の前で丸腰の父親を蜂の巣にし、母親に抱えられた幼児を射殺し、住民たちをひとつの建物に集めてからロケット弾で攻撃した。映画は特に被害の大きかった地区を取材しているのだが、かつて肥沃な農場地帯だったという場所はひたすら瓦礫とゴミがちらばる荒れ野になっている。ちょうど東日本大震災の津波被害の跡地みたいな風景だ。しかしこれは津波や地震で出現した風景ではない。イスラエル軍が爆弾で建物を粉砕し、戦車や装甲車で畑をめちゃめちゃに破壊した跡なのだ。映画としては迫力不足だが、それを素材の迫力が補っている。

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映画|ライフ —いのちをつなぐ物語—

Onelife BBC製作の動物ドキュメンタリーもかれこれ何本作られているのだろうか……。映像的には過去の映画で観ているものも多いのだが、それでも食傷するとか飽きるということがないのは、映像のクオリティがやはり圧倒的だからだろう。スクリーン一杯に広がる大自然の風景に圧倒され、そこに生きる野生生物たちの生命の営みに感動する。先般亡くなった東映の岡田茂名誉会長いわく、ヒットする映画の3要素は「泣かせる、笑わせる、握らせる」だそうだ。「握らせる」とは「手に汗握らせる」ということ。この映画にはその3つの要素がきちんと入っている。死者は英語版でナレーションがダニエル・クレイグだったが、日本版は松岡幸四郎と松たか子の父娘が担当するとのこと。ハイクオリティの映像にしっかり見入るためにも、これは日本語版を観た方がいいのかもしれない。9月1日公開、TOHOシネマズ日劇ほか。

(原題:One Life)

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映画|アジョシ

Ajoshi ウォンビン主演のアクション大作。軍の特殊部隊で特別任務に就いていた男が引退してひっそり暮らしていたが、アパートの隣の部屋に住んでいた母子をヤクザが誘拐。ウォンビンはさらわれた少女を救出するため、ヤクザたちと死闘を繰り広げることになる。話の着眼点としては『レオン』に似ているのだが、主人公が大きな心の傷を抱えてほとんど無口という設定は『殺しが静かにやってくる』みたいなムード。映画冒頭から次々出てくるアクションシーンは、リアリズムとファンタジーのじつに巧妙なブレンド。クライマックスで主人公が十数人相手に戦う場面などほとんど漫画なのだが、それでも撃たれたり刺されたり切られたりする「痛み」が伝わってくる凄惨な立ち回りでした。この手の作品では悪役の魅力が主人公を引き立てるのだが、この映画に出てくる兄弟ヤクザやベトナム人の殺し屋はじつによかった。ベトナム人の方は時代劇に出てくる用心棒みたいな役回り。『座頭市』シリーズにこの手の敵役がよく出て来ます。9月17日公開、丸の内TOEI2ほか。

(英題:The Man From Nowhere)

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2011.06.20

映画|いのちの子ども

Inochinokodomo イスラエルのユダヤ人ジャーナリストと医師が、ガザ地区に住むパレスチナ人一家の子供を救うため奮闘する物語。先天的に免疫不全の障害を持つ赤ん坊。こうした病気は骨髄移植という有効な治療法があるのだが、ガザ地区には治療ができる病院も医師もいない。ひとりのイスラエル人医師が赤ん坊と母親をイスラエルの病院に迎え入れるのだが、患者の家族は高額の治療費をまかなえない。ジャーナリストはテレビを使って家族の窮状を訴え、匿名のユダヤ人篤志家が手術費用を寄付してくれることになった。赤ん坊の母親は「ユダヤ人がパレスチナ人を助けようとするなんて、ユダヤ人は本当に変わってるわ」と言う。ガザ地区に住むパレスチナ人にとって、ユダヤ人は家族や親戚、同胞の命を奪う殺人鬼なのだ。パレスチナ問題について、家族について、命について、歴史について、未来について、様々なことを考えさせるドキュメンタリー映画。単なる美談ではない。しかし単なる美談ではないからこそ、ここには本物の感動がある。7月16日公開、ヒューマントラストシネマ有楽町。

(原題:Precious Life)

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映画|手塚治虫のブッダ -赤い砂漠よ!美しく-

Tezuka_buddha 手塚治虫の大作コミック「ブッダ」を、全三部作でアニメ映画化。しかしこれ、三部作まで作る余力があるのかなぁ……と心配になる第一部だ。物語はシャカ族の王子であるシッダルタの成長と、奴隷の身から一国の将軍にまで上り詰め破滅する青年チャプラの物語が同時進行していくのだが、この二人の主人公は物語の中で特に人生が交差することなく終わる。つまり物語が完全に分裂しているわけで、この映画の最大の弱点になっていると思う。チャプラの物語は映画『ベン・ハー』を下敷きにしていると思われるので、原作はともかく、映画の第一部としてはチャプラ編として『ベン・ハー』に徹すればよかったのではないだろうか。映画の中では15年の年月が流れているのだが、チャプラもシッダルタも強くたくましく成長していくのに、なぜかタッタは10歳前後の子供のまま。この怪奇現象にびっくりして、映画から取り残されてしまった。

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2011.06.13

映画|エクソシズム

Exorsism 悪魔祓い映画というのは何をどう工夫しても1973年のアメリカ映画『エクソシスト』の亜流になってしまうのだが、この映画もその路線をなぞりつつ、最後にどんでん返しを食らわせるというアイデア商品。スペイン映画だがイギリスの俳優を使って英語作品に仕上げている。(Youtubeで本国版のトレーラーを見たら、かなり不自然なスペイン語吹替版になっていた。)思い切りB級の映画なのだが、現代の10代の子どもが抱くような不満や不安をうまく物語中に盛り込んで、中流家庭の生活描写はリアル。親戚に神父がいて、それがたまたま都合よく悪魔祓いの権威で……という人物配置は都合がよすぎるのだが、この都合のいいお膳立てそのものが、物語の伏線になっている。演出としては映画らしい絵作りを捨てて、最近の実録風疑似ドキュメンタリーのような、中間距離でどんどんカメラを長回ししていくような作り。どっしりと腰をすえて録ればもう少し重厚な映画になりそうだが、この映画にはそもそもそんなものは求めないということだろう。6月25日よりシアターN渋谷にてモーニング&レイトショー。

(原題:La posesión de Emma Evans)

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2011.06.12

映画|ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦

Sentai199hero 年明け公開が定着しつつあった新旧スーパー戦隊の相乗りの劇場版が、今年は本放送が中盤に差し掛かりつつあるこの時期に登場。これで来年は『ゴーカイジャーVSゴセイジャー』がないのかもしれないが、新旧合流の番外編を早めに作ってしまうのはいいことだと思う。年明けは本放送がもう終盤に入っているので、番外編をうまく本編に割り込ませることができないのだ。放送が終わってから1年後に旧戦隊のメンバーを集めると、髪型や面立ちが変わっていて「なんだかなぁ……」ということも多い。今回は「ゴセイジャー」のメンバーが再登場したわけだが、皆さん様子があまり変わっていないことに一安心。もっとも今回はそれ以前の戦隊メンバーが大勢ゲスト出演しているので、それ以外の最近のメンバーがあまり変化なく見えたのかもしれないが……。僕自身は「秘密戦隊ゴレンジャー」をリアルタイムで視聴していた世代なのだが、個人的に今回嬉しかったのは、「獣拳戦隊ゲキレンジャー」の理央とメレが揃って戦っている様子が見られたこと。相変わらず仲のよろしいことで、なによりでした。

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2011.06.10

映画|SUPER 8/スーパーエイト

Super8 J.J.エイブラムス脚本・監督のSFジュブナイル。1979年夏。オハイオ州の小さな村の近郊で起きた貨物列車の脱線転覆事故。偶然その現場を目撃した少年たちが、政府の隠蔽してきた重大な秘密に関わる事件に巻き込まれて行く。製作にスピルバーグが関わっているのだが、内容的にはまさに『未知との遭遇』と『E.T.』に、『グーニーズ』などの要素が加わったような物語。懐かしの1980年代SF映画の臭いがプンプンする映画なのだ。スピルバーグ映画へのオマージュと紹介されそうな映画だが、僕はこれをスピルバーグ映画のパスティーシュとして観た。主人公の家庭が片親だったりするのも、いかにもスピルバーグ映画なのだ。映画のメインビジュアルは『未知との遭遇』に似ているし、「僕たちは、ひとりじゃない。」という映画のコピーも、『未知との遭遇』の「宇宙にいるのは、われわれだけではない。」をもじっているようで、現役スピルバーグ世代の僕としてはついニヤニヤしてしまう。僕はこの映画に登場する少年たちと、まさに同世代なのだ。6月24日公開、TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー。

(原題:Super 8)

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映画|復讐捜査線

Fukusyusousasen 2002年の『サイン』以来8年ぶりとなるメル・ギブソンの主演映画。目の前で娘を殺された刑事トーマス・クレイブン。犯人は彼を狙って娘を誤射したと考えられたが、トーマス本人にはまるでピンと来ない。犯人はむしろ最初から娘を殺すつもりだったのではないか? トーマスは娘の所持品から、少しずつ娘の関わっていた大きな陰謀をあぶり出して行く。主人公にとって敵か味方かよくわからない「揉み消し屋」を演じるレイ・ウィンストンがいい。原作はBBCで1985年に放送されたミニシリーズ「刑事ロニー・クレイブン」で、テレビ版を監督したマーティン・キャンベルが今回の映画も監督。つまりこれはセルフ・リメイクなのだ。テレビ版は未見。映画は物語のスケールが大きくなる割には、物語の中心が「主人公と娘」の関係の中で完結しているためやや小粒の印象。しかしこのパーソナルな視点が、映画の最後に暖かい余韻を生み出す。7月30日公開、新宿ミラノ。

(原題:Edge of Darkness)

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映画|ハウスメイド

Housemaid キム・ギヨン監督の『下女』(1960)をリメイクした作品とのことだが、僕はオリジナル版を未見。ネットでオリジナル版のあらすじを調べた限りでは、裕福な家の妻が妊娠し、そこに雇われた家政婦が家の主人と関係を持って妊娠し、彼女は強引に流産させられ、彼女は一家に復讐する……というストーリーラインは同じ。ただし雇われる家政婦の性格付けや、一家の家族構成、物語の視点の置き方などはだいぶ異なっているようだ。家政婦役のチョン・ドヨンと家の主人役のイ・ジョンジェのラブシーンはかなりエッチで、ここに描かれる親密さと、表向きのよそよそしさのコントラストが生み出す「欺瞞」こそが、この映画のテーマにつながっていく。一家の中に隠されているウソを、家政婦の存在が暴き出して行く。そのウソを体現しているのがユン・ヨジョン扮する先輩のメイド。彼女が家を出て行ったとき、この一家の生活は完全に崩壊してしまうのだ。8月公開、TOHOシネマズ シャンテ。

(英題:The Housemaid)

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2011.06.06

映画|人生、ここにあり!

Jinkoko 急進派の労働組合員ネッロは所属組合の中で存在が浮き上がり、左遷同然にとある小さな組合の世話役を命じられる。それは精神病患者たちの作業所だった。形ばかりの手間仕事をこなし、わずかな福祉予算のおこぼれに預かる作業所の人々。ネッロはここで強力な組合を組織し、患者たちに「本物の仕事」と「正当な報酬」を与えることに情熱を燃やす。始めた仕事は建築現場の床張り。おぼつかない足取りで始まった仕事だったが、ふとしたことから廃材や端材で床にモザイク画を描く技法に目覚めると、新しい組合には次々に注文が入るようになってくる。しかし仕事が増えると問題も明らかになる。彼らは服用している薬の副作用で、作業が短時間しかできないのだ。ネッロは医者に掛け合って、投薬量を減らしてくれるよう交渉するのだが……。実話をもとにしたドラマで、全体としてはコミカルなのだが、要所にホロリとさせるところがある。イタリアで1年以上のロングランになったというのも納得の面白さ。

(原題:Si può fare)

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映画|スーパー!

Super 愛する妻をギャングに奪われた冴えない中年男が、手製のコスチュームに身を包んで悪と戦うコメディ映画。アイデアとしては『キック・アス』と同じなのだが、『スーパー!』に勧善懲悪のカタルシスはない。あるのは「正義に名を借りた暴力」の快感だけだ。その象徴とも言えるのが、エレン・ペイジ演じる主人公の押しかけ相棒ボルディー。ニンフォマニアでもある彼女は、セックスを求めるのと同じ貪欲さで殺戮の快感に浸る。しかしその末路は哀れだ。『キック・アス』もへんに配役が豪華だったが、こちらもこんな映画ですが豪華キャスト。主演のレイン・ウィルソンはあまりなじみのない顔だが、エレン・ペイジの他にも、リヴ・タイラー、ケヴィン・ベーコン、マイケル・ルーカーなど中堅どころのベテランがずらり。中でもケヴィン・ベーコンの上手さは光る。ちんけなチンピラではないけれど、超大物というわけでもないギャングの冷酷と悲哀。「自分の女が娼婦と間違われるとはなぁ」と悲しげに笑う表情ひとつで、この男の中にある純な部分がちらりと見える。

(原題:Super)

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2011.06.03

ソニーのラジオICF-51を買った

B00362NO48SONY FM/AMハンディーポータブルラジオ レッド ICF-51/R
ソニー 2010-02-10

by G-Tools

 いろいろ事情があって新しいラジオを購入。デジタルチューナーのラジオを何台か続けて買ったので、ベーシックなアナログ・チューニングのラジオにした。選んだのはソニーのICF-51。赤と白の2色あるのだが、今回は赤を購入した。色名で言うとボルドーみたいな深い赤。届いて驚いたのはその小ささと軽さ。ソニーのHPには商品写真があるのだが、それをクリックして拡大すると、実際の商品より大きくなる(笑)。重さをカタログで見ると112.8g。僕が持っている一番小さいラジオはソニーのSRF-M98だが、これが47gだから、それに比べれば確かに大きいし重い。しかしスピーカーが付いていて、ロッドアンテナも付いていて、実際にスイッチを入れると結構感度もいい。これは正直、びっくりするようなコストパフォーマンスだった。

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