映画|アジョシ
ウォンビン主演のアクション大作。軍の特殊部隊で特別任務に就いていた男が引退してひっそり暮らしていたが、アパートの隣の部屋に住んでいた母子をヤクザが誘拐。ウォンビンはさらわれた少女を救出するため、ヤクザたちと死闘を繰り広げることになる。話の着眼点としては『レオン』に似ているのだが、主人公が大きな心の傷を抱えてほとんど無口という設定は『殺しが静かにやってくる』みたいなムード。映画冒頭から次々出てくるアクションシーンは、リアリズムとファンタジーのじつに巧妙なブレンド。クライマックスで主人公が十数人相手に戦う場面などほとんど漫画なのだが、それでも撃たれたり刺されたり切られたりする「痛み」が伝わってくる凄惨な立ち回りでした。この手の作品では悪役の魅力が主人公を引き立てるのだが、この映画に出てくる兄弟ヤクザやベトナム人の殺し屋はじつによかった。ベトナム人の方は時代劇に出てくる用心棒みたいな役回り。『座頭市』シリーズにこの手の敵役がよく出て来ます。9月17日公開、丸の内TOEI2ほか。
(英題:The Man From Nowhere)
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