映画|いのちの子ども
イスラエルのユダヤ人ジャーナリストと医師が、ガザ地区に住むパレスチナ人一家の子供を救うため奮闘する物語。先天的に免疫不全の障害を持つ赤ん坊。こうした病気は骨髄移植という有効な治療法があるのだが、ガザ地区には治療ができる病院も医師もいない。ひとりのイスラエル人医師が赤ん坊と母親をイスラエルの病院に迎え入れるのだが、患者の家族は高額の治療費をまかなえない。ジャーナリストはテレビを使って家族の窮状を訴え、匿名のユダヤ人篤志家が手術費用を寄付してくれることになった。赤ん坊の母親は「ユダヤ人がパレスチナ人を助けようとするなんて、ユダヤ人は本当に変わってるわ」と言う。ガザ地区に住むパレスチナ人にとって、ユダヤ人は家族や親戚、同胞の命を奪う殺人鬼なのだ。パレスチナ問題について、家族について、命について、歴史について、未来について、様々なことを考えさせるドキュメンタリー映画。単なる美談ではない。しかし単なる美談ではないからこそ、ここには本物の感動がある。7月16日公開、ヒューマントラストシネマ有楽町。
(原題:Precious Life)
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コメント
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はじめまして。TBさせていただきます。「あの子助かったね。ああ、よかったね」だけではないところが、このドキュメンタリーのすごさだと私も思います。よろしくお願いします。
投稿: uerei | 2011.10.09 15:43