映画|手塚治虫のブッダ -赤い砂漠よ!美しく-
手塚治虫の大作コミック「ブッダ」を、全三部作でアニメ映画化。しかしこれ、三部作まで作る余力があるのかなぁ……と心配になる第一部だ。物語はシャカ族の王子であるシッダルタの成長と、奴隷の身から一国の将軍にまで上り詰め破滅する青年チャプラの物語が同時進行していくのだが、この二人の主人公は物語の中で特に人生が交差することなく終わる。つまり物語が完全に分裂しているわけで、この映画の最大の弱点になっていると思う。チャプラの物語は映画『ベン・ハー』を下敷きにしていると思われるので、原作はともかく、映画の第一部としてはチャプラ編として『ベン・ハー』に徹すればよかったのではないだろうか。映画の中では15年の年月が流れているのだが、チャプラもシッダルタも強くたくましく成長していくのに、なぜかタッタは10歳前後の子供のまま。この怪奇現象にびっくりして、映画から取り残されてしまった。
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