2014年9月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
無料ブログはココログ

« 2011年6月12日 - 2011年6月18日 | トップページ | 2011年6月26日 - 2011年7月2日 »

2011.06.21

映画|スノーフレーク

Zenbumirei 桐谷美玲主演のミステリー映画。10年前に一家心中で死んだはずの幼なじみが、なぜかヒロインの周囲に現れる。従兄弟だと名乗る、幼なじみと瓜二つの青年の謎めいた行動。いったい10年前に何があったのか。その真相が少しずつ明らかになってくる……。ミステリー映画としては足腰が弱くてふらついているような気がするが、これも一種の「初恋物語」だと割り切ってミステリー部分は割り引いて考えるべきだろうか。5本目の試写ということで疲れていたこともあるのかもしれないが、『乱反射』に比べると映画のクオリティがだいぶ落ちるような気がする。テレビの2時間ドラマをさらに規模縮小して、安っぽくしたような作り。函館のロケーションもいかにも借り物の風景という感じで、物語と有機的につながっていない。8月6日公開、シネマート新宿。『乱反射』と同時公開。

公式サイト
■公式Twitter
■IMDb
映画瓦版

07:20 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

映画|乱反射

Zenbumirei 桐谷美玲主演で、歌人・小林なおの同名歌集を映画化。といっても原作は歌集なので、物語は映画のオリジナルだろう。恋に恋する高校生たちの姿、幼なじみ相手の初恋、恋のすれ違いなど、描かれている世界はありきたりのものだが、こういうものはありきたりでもいいのである。高校生の恋愛などというものは、いつの時代もありきたりなものが延々繰り返されている通過儀礼のようなもの。だからそこに登場する人間さえ代われば、いつだって新しいラブストーリーが生まれる。この映画はそのあたりをうまく消化して、今を生きる少年少女たちの恋の物語に仕上げている。個人的には登場する文房具やカメラのセンスがいい映画だと思った。こういうディテールが大事なのだ。8月6日公開、シネマート新宿。『スノーフレーク』と同時公開。

公式サイト
■公式Twitter
■IMDb
映画瓦版

06:00 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

映画|ぼくたちは見た —ガザ・サムニ家の子どもたち—

Bokumita 先日観た『いのちの子ども』という映画にも出て来た、イスラエル軍によるガザ地区侵攻。2008年末から2009年にかけて行われたこの作戦で、ガザ地区では1300人以上の人が亡くなり、そのうち300人以上は子供たちだったという。『いのちの子ども』ではわかりにくかったことだが、この『ぼくたちは見た』を観ると、このガザ侵攻がいかに苛烈で残虐なものであったかがわかる。家族の前で丸腰の父親を蜂の巣にし、母親に抱えられた幼児を射殺し、住民たちをひとつの建物に集めてからロケット弾で攻撃した。映画は特に被害の大きかった地区を取材しているのだが、かつて肥沃な農場地帯だったという場所はひたすら瓦礫とゴミがちらばる荒れ野になっている。ちょうど東日本大震災の津波被害の跡地みたいな風景だ。しかしこれは津波や地震で出現した風景ではない。イスラエル軍が爆弾で建物を粉砕し、戦車や装甲車で畑をめちゃめちゃに破壊した跡なのだ。映画としては迫力不足だが、それを素材の迫力が補っている。

公式サイト
公式Twitter
■IMDb
映画瓦版

03:30 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

映画|ライフ —いのちをつなぐ物語—

Onelife BBC製作の動物ドキュメンタリーもかれこれ何本作られているのだろうか……。映像的には過去の映画で観ているものも多いのだが、それでも食傷するとか飽きるということがないのは、映像のクオリティがやはり圧倒的だからだろう。スクリーン一杯に広がる大自然の風景に圧倒され、そこに生きる野生生物たちの生命の営みに感動する。先般亡くなった東映の岡田茂名誉会長いわく、ヒットする映画の3要素は「泣かせる、笑わせる、握らせる」だそうだ。「握らせる」とは「手に汗握らせる」ということ。この映画にはその3つの要素がきちんと入っている。死者は英語版でナレーションがダニエル・クレイグだったが、日本版は松岡幸四郎と松たか子の父娘が担当するとのこと。ハイクオリティの映像にしっかり見入るためにも、これは日本語版を観た方がいいのかもしれない。9月1日公開、TOHOシネマズ日劇ほか。

(原題:One Life)

公式サイト
■公式Twitter
IMDb
映画瓦版

01:00 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

映画|アジョシ

Ajoshi ウォンビン主演のアクション大作。軍の特殊部隊で特別任務に就いていた男が引退してひっそり暮らしていたが、アパートの隣の部屋に住んでいた母子をヤクザが誘拐。ウォンビンはさらわれた少女を救出するため、ヤクザたちと死闘を繰り広げることになる。話の着眼点としては『レオン』に似ているのだが、主人公が大きな心の傷を抱えてほとんど無口という設定は『殺しが静かにやってくる』みたいなムード。映画冒頭から次々出てくるアクションシーンは、リアリズムとファンタジーのじつに巧妙なブレンド。クライマックスで主人公が十数人相手に戦う場面などほとんど漫画なのだが、それでも撃たれたり刺されたり切られたりする「痛み」が伝わってくる凄惨な立ち回りでした。この手の作品では悪役の魅力が主人公を引き立てるのだが、この映画に出てくる兄弟ヤクザやベトナム人の殺し屋はじつによかった。ベトナム人の方は時代劇に出てくる用心棒みたいな役回り。『座頭市』シリーズにこの手の敵役がよく出て来ます。9月17日公開、丸の内TOEI2ほか。

(英題:The Man From Nowhere)

公式サイト
■公式Twitter
IMDb
映画瓦版

10:00 午前 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック

2011.06.20

映画|いのちの子ども

Inochinokodomo イスラエルのユダヤ人ジャーナリストと医師が、ガザ地区に住むパレスチナ人一家の子供を救うため奮闘する物語。先天的に免疫不全の障害を持つ赤ん坊。こうした病気は骨髄移植という有効な治療法があるのだが、ガザ地区には治療ができる病院も医師もいない。ひとりのイスラエル人医師が赤ん坊と母親をイスラエルの病院に迎え入れるのだが、患者の家族は高額の治療費をまかなえない。ジャーナリストはテレビを使って家族の窮状を訴え、匿名のユダヤ人篤志家が手術費用を寄付してくれることになった。赤ん坊の母親は「ユダヤ人がパレスチナ人を助けようとするなんて、ユダヤ人は本当に変わってるわ」と言う。ガザ地区に住むパレスチナ人にとって、ユダヤ人は家族や親戚、同胞の命を奪う殺人鬼なのだ。パレスチナ問題について、家族について、命について、歴史について、未来について、様々なことを考えさせるドキュメンタリー映画。単なる美談ではない。しかし単なる美談ではないからこそ、ここには本物の感動がある。7月16日公開、ヒューマントラストシネマ有楽町。

(原題:Precious Life)

公式サイト
公式Twitter
IMDb
映画瓦版

03:30 午後 | 固定リンク | コメント(1) | トラックバック

映画|手塚治虫のブッダ -赤い砂漠よ!美しく-

Tezuka_buddha 手塚治虫の大作コミック「ブッダ」を、全三部作でアニメ映画化。しかしこれ、三部作まで作る余力があるのかなぁ……と心配になる第一部だ。物語はシャカ族の王子であるシッダルタの成長と、奴隷の身から一国の将軍にまで上り詰め破滅する青年チャプラの物語が同時進行していくのだが、この二人の主人公は物語の中で特に人生が交差することなく終わる。つまり物語が完全に分裂しているわけで、この映画の最大の弱点になっていると思う。チャプラの物語は映画『ベン・ハー』を下敷きにしていると思われるので、原作はともかく、映画の第一部としてはチャプラ編として『ベン・ハー』に徹すればよかったのではないだろうか。映画の中では15年の年月が流れているのだが、チャプラもシッダルタも強くたくましく成長していくのに、なぜかタッタは10歳前後の子供のまま。この怪奇現象にびっくりして、映画から取り残されてしまった。

公式サイト
■公式Twitter
IMDb
映画瓦版

12:20 午後 | 固定リンク | コメント(0) | トラックバック