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2011.01.26

映画|シリアスマン

Shiriasuman 1967年のアメリカ中西部を舞台に、ユダヤ人コミュニティの中で暮らす真面目な大学教授が、突然妻に離婚を突きつけられたのをきっかけに、人生のドツボにはまっていくというブラックコメディ。道ばたのうんこを踏んで転んだら、その先にはまた別のうんこが待っていた……といった具合に、次から次に思いもかけない不幸がこの男を襲う。不幸は不幸を呼ぶ、不運は不運な人間を好んでまとわりついてくる。誰もこの男に同情しない。映画を観ていても笑うしかない。しかし笑いながら、自分もまた同じような不幸にいつ見舞われるかわからないという不安を抱く。笑いながら、口の中がからからに乾いてくる。映画冒頭の民話風のエピソードから、映画の最後に登場する竜巻まで、印象的な道具立てやテクニックが盛りだくさん。研ぎ澄まされたテクニックには舌を巻くばかり。ユダヤ人コミュニティが登場する映画はいろいろあるけれど、これほどまでにユダヤ的描写が濃厚な映画を(何しろ登場人物のほとんどがユダヤ人)、メジャーな監督が撮っているというのが興味深い。2月26日公開。

(原題:A Serious Man)

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映画|ホームカミング

Homecomming 高田純次の映画初主演作とのこと。定年退職してご近所の人たちと交流を始めた主人公が、高齢化が進行するニュータウンの現状に気づき、地域のネットワークを生かした新しい祭りを作り上げていく様子を描く。大規模開発されたニュータウンや団地は、一度に同世代の家族が一斉に入居するため、子供が成長するのも、独立していくのも同じ。気がついてみたら、街中が老人ばかりになっている。これは日本中あちこちで見かける光景。映画はそうした郊外型ニュータウンの現状をリアルに描きつつ、物語はファンタジーで甘っちょろい。でもこんなものリアル一辺倒では陰々滅々たる未来しかないわけで(郊外型ニュータウンや大型団地の10年後はゴーストタウンだよ)、これはこれでいいのかな。高田純次の明るさがいい。3月12日公開。

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2011.01.24

映画|4月の涙

Tearsofapril 1918年のフィンランド内戦を背景に、捕虜になった赤軍の女性指揮官と、白軍の若い准士官の交流を描くラブストーリー。フィンランド内戦は1918年の1月から5月までの出来事で、4月は赤軍が大敗走をしている時期でもある。90年前のフィンランドで内戦があったことも、そこに女性部隊があったことも知らなかったので、この映画の出だしはそれだけでちょっとショッキング。捕虜になった女性兵士たちが白軍の男たちにさんざんもてあそばれた末、裁判も受けずに射殺されてしまうのも「ひでえなあ」という話だが、こういうものがいつの世も変わらぬ戦争の実態なのだろう。その中で主人公の男女が人間らしい交流を持ち、約束を果たすために命がけで働くところが感動的。ただしこの話、途中から出てくる白軍判事のキャラクターが強烈で、若い男女のラブストーリーがかすんでしまうところがある。じつはこの判事にはモデルがいて、映画の原作はその判事が妻に書き送った手紙がヒントになっているのだという。戦争前は有名な人文主義者(ヒューマニスト)で、作家にして詩人。それが戦争中は白軍の判事になって、捕らえた赤軍を次々処刑する殺戮者になる皮肉。映画の中でこの人物が傑出してしまうのは、この判事にだけ「過去」があるからだろう。春公開。

(原題:Käsky)

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映画|幸せの始まりは

Howdoyouknow リース・ウィザースプーン主演のラブコメディ。なんだかすごく久しぶりに彼女の顔をスクリーンで見かける気がするのだが、日本での主演映画公開は『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』以来で、出演作も『ペネロピ』が最後。で、僕はこのどちらも観てなかったという次第……。子供の頃からソフトボール命でオリンピックにも出場したヒロインが、31歳で突然チームを解雇されて生き方に迷う中、タイプのまったく違うふたりの男性に出会うという話。一番の問題は、リース・ウィザースプーンやオーウェン・ウィルソンがスポーツ選手には見えないところ。彼等が単独で登場するシーンではとりあえず「役柄の設定」としてそれを納得しても、彼等が他のチームメイトなどと一緒に画面に登場するシーンになると、やはり体格で見劣りしてしまうのだ。ジャック・ニコルソンは、最悪の父親だが憎めない親父をリラックスして好演。「名探偵モンク」のトニー・シャルーブがセラピストの役で出演しているのだが、これだけの俳優が出てくるからには話に絡んでくるのかと思わせておいて、このワンシーンにしか出てこないという贅沢な配役。テンポのいい人物の出し入れとエピソードのつなぎ、しゃれっ気のある台詞の応酬などが小気味いい。しかしこのしゃれっ気が、作為的で鼻につくという人もいるかも。僕は好きな映画。2月11日公開。

(原題:How Do You Know)

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